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第2章
58話 タンジリアのギルド長に会う俺
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「確かに郊外ならば人目に入りにくいですが、それでも完全ではありません。あとで私の隠れ家の一つをお教えしますので、次回からそちらに転移をお願いいたします。」
「は、はい!」
優しいけれど有無を言わせないジェレミアの圧を感じて、すかさず俺は返事した。
彼には逆らわないことに決めたのだ。
タンジリアの街に入り、ギルドに向かって歩く。
この街は以前も来た時と変わらず、隣国の魔法王国と接しているだけあって、多くの人が行き交う賑やかさだった。
「あらあら、お久しぶりでございますわ。」
不意に声をかけられて振り向くと、そこにはかつての依頼主のクセニヤさんが立っていた。
ベレッタの「げっ!」という声が横から聞こえる。なんでそんなに苦手なんだ…。
「げっ!じゃありませんわ。いい加減その言葉遣いをお止めなさいませ。あなたはそもそもエルグランドの…」
「あ~~!あ~~!わかったわかった!」
「全く。本当にベレッタは皆さんにご迷惑かけておりませんか?私は心配で心配で…。あれはベレッタの15歳の時でしたわ…」
「クセニヤ!あたしたちは急いでいるんだ!悪いけど行かせてもらうからな!」
ベレッタは俺たちを置いて先に行ってしまった。その場には俺たちだけが残された。
「クセニヤさん、すみません。」
「いえいえ、気にしていませんわ。あの子が前回と同じパーティにいるということはやっとあの子にも落ち着いた場所ができたのでしょうね。実は私少し安心しておりますの。これからもあの子をよろしくお願いいたします。」
「はい。それはもう。ベレッタは僕たちの大事な仲間ですよ。」
「それが聞けてなお安心しました。何かタンジリアでお困りのことがあれば、クルバトフ商会をお尋ねください。前回の例も兼ねて、なんでもお手伝いいたしますわ。」
そういうと優雅に礼をして、クセニヤは去っていった。
まあ会うたびに昔の黒歴史を何度も掘り起こしてくる人に会いたくはないわな…。でもベレッタを親身に心配しているようだから、ああいう態度だけど本当に嫌いなわけではないんだろう。
それからギルドの前までつくと、顔を真っ赤にしたベレッタがすでに入り口で待っていた。
「だからあたしはこの街に来るのが嫌なんだよ…さっさと用事を済ませて帰るよ!」
「はいはい。」
「タケル!あんたは毎回アレを聞かされる経験がないからそんなことが言えるんだ!」
ギャーギャー言うベレッタをおいて中に入る。
キーレンに至ってはふふふと笑っている。仕方ない。自分のことじゃないからね。
ギルド内に入ると、すでにギルバートから連絡を受けたらしい受付の男性職員が、ギルド長の執務室まで案内してくれた。
執務室奥の席には盗賊姿の女性が座っていた。タンジリア支部のギルド長は女性らしい。
「ようこそ。タンジリア支部へ。前回は挨拶できなくて済まなかった。私がギルド長のオルガだ。あなたが神の愛子クリスか。」
オルガは立ち上がって、クリスをはじめ俺たち全員と挨拶をすると、席に着くよう促した。
「今回は王宮の極秘依頼でこのタンジリアに来たと聞いている。ギルバートからは協力を求められているので、何かあれば言って欲しい。」
「実は俺たちは半年前発生した誘拐事件を追っている。もしかしたら同じ場所に他に攫われた人たちもいるかもしれない。誘拐された人物の家族が脅されているため、極秘で動いている。」
キーレンの説明にオルガは顎に手を当てて、何か考え込んでいるようだ。
「誘拐事件か…なるほどな。確かにここ最近は急な行方不明事件が頻発しているようだ。半年前…か。関係することといえばあのことくらいか。」
「あのこととは?」
「それまで職にあぶれていたD~F級の登録者が急に羽振りが良くなったのが半年前からだ。何か関係があるかもしれん。」
「なんで急に羽振りが良くなったんだ。」
「それが全く明かさないんだ。もっとも羽振りが良くなった者たちは皆日頃から素行が悪く、ギルドでも爪弾きにされていたような者達だ。ろくでもない事で稼いでいるだろうとは思っていたが…ギルドはギルド内のルール以外には基本的に詮索するようなことはしないからな。ルール違反なら容赦無く制裁するんだが。
だが…誘拐事件に関わったとしれば、そうも言ってはいられんな。」
「その羽振りが良くなった冒険者は何人くらいいるんだ?」
「行動を逐一監視しているわけではないが、職員達が話していることには30人前後といったところだ。」
「こちらも人数を揃えないといけませんね。」
「もし、誘拐されている場所がわかったらこの私にも報告してほしい。救出の際にはギルドも手を貸そう。ギルドに登録したものが犯罪に加担したとあって、何もしないわけにはいかん。」
「わかった。だが、人数が多すぎても敵に気づかれる可能性が高まる。人数はこちらで指定させてもらうがいいか?」
「それは任せよう。騎士団も加わるだろうしな。」
ギルド長オルガの話をまとめると、誘拐事件に関わったかもしれないチンピラ冒険者の数は30人に及ぶという。人数は多ければ大きいほどいいはずだが、今回も人質がいるのであまり多過ぎてもいけない。
その辺のことも配慮して人数の判断はこちらに任せてくれるようだ。
「オルガさん。そのほかに何か最近この街で変わったことありませんか?」
「変わったこと?う~む。関係ないことかもしれないが、最近変なものを帝国から送りつけられて処分に困っている商人がいるとか聞いたな。確か…クルバトフ商会だったような。」
「変なもの?」
「なんだか大きなオブジェ?みたいなものを親交を深めるためにと送りつけられたようだ。しかしそこの商会長の趣味ではないので、処分したいのだが誰も引き取ってくれないと庭先に放置していると聞いたことがある。」
その他には特に情報もないとのことなので、アジトが分かり次第連絡することをオルガに約束し、ギルドを後にした。
「なんでしょうね。オブジェのような変なものって。」
「全くわからないがなんだか不吉な予感しかしないな。一応見に行かないか?」
クリスの申し出に揃って賛成した俺たちは先ほど会ったクセニヤの店に向かった。
あ、一人だけ反対した人がいたけどもちろん無視である。
街中央の広場に面した一番大きな建物に大きく「クルバトフ商会」と書かれていた。きっとあそこに違いない。
街の入り口には「人生を変える魔道具をあなたに」と書かれた看板が置かれている。この店は魔法王国から輸入したものを販売しているようだ。魔道具は日用品から高級な貴族向けのものまで幅広くある。
現実世界でいう電気用品店のようなものだろうか。
「すみません。商会長のクセニヤ殿にお会いしたいのだが。」
「何かお約束はされておりますか?」
「ないが、クリスが来たと伝えてほしい。」
怪訝な顔をした女性店員が奥に入ったかと思って中に入ると慌てたように急いで戻ってきた。
「失礼しました!商会長は奥でお待ちです!そのまま奥の扉をお進みください!」
言われた通り中にはいると、そこには帳簿を眺めているクセニヤが待っていた。
「あらあら、さっきぶりですわね。何か私に御用ですか?そういえばまだベレッタに話したいことが…」
「いやいや!用事があって来たから!な!クリス!?」
「実は…」
クセニヤに例のオブジェの話をした。
「ああ、あの変なもののことですわね。それはむしろ処分していただけると助かりますわ!早速ご案内いたします!」
そう言うとさらに奥にある扉を開き俺たちを入れてくれた。
「どんなものを送ってこられたんだ。」
「なんというか…説明に困りますわね。見てもらったほうが早いですわ。」
扉の奥はクセニヤの居住スペースのようで、キッチンやテーブルがある脇を通って奥に行く。
大きな広い窓を開けると、外見からは想像しにくいほど広めの中庭が現れた。
その真ん中に高さ2mほどで紫色の六角柱が、その存在を誇示している。
「あれは…」
「私も魔道具を扱う店を扱っておりますから魔道具には詳しいのですけれど、アレには魔力の波動は感じませんわ。でもなんだか嫌な気配がするので早く捨てたいのですけれど、誰もが気味悪いと近寄ってもくれません。
何かしらを発している感じはするのですが…近づくと悪寒が走るのです。」
はああ~とため息をつくクセニヤ。
でも俺にはわかった。これは…多分バグの元になるものだ。
懸念していたことの一つが解決するかもしれない。
「は、はい!」
優しいけれど有無を言わせないジェレミアの圧を感じて、すかさず俺は返事した。
彼には逆らわないことに決めたのだ。
タンジリアの街に入り、ギルドに向かって歩く。
この街は以前も来た時と変わらず、隣国の魔法王国と接しているだけあって、多くの人が行き交う賑やかさだった。
「あらあら、お久しぶりでございますわ。」
不意に声をかけられて振り向くと、そこにはかつての依頼主のクセニヤさんが立っていた。
ベレッタの「げっ!」という声が横から聞こえる。なんでそんなに苦手なんだ…。
「げっ!じゃありませんわ。いい加減その言葉遣いをお止めなさいませ。あなたはそもそもエルグランドの…」
「あ~~!あ~~!わかったわかった!」
「全く。本当にベレッタは皆さんにご迷惑かけておりませんか?私は心配で心配で…。あれはベレッタの15歳の時でしたわ…」
「クセニヤ!あたしたちは急いでいるんだ!悪いけど行かせてもらうからな!」
ベレッタは俺たちを置いて先に行ってしまった。その場には俺たちだけが残された。
「クセニヤさん、すみません。」
「いえいえ、気にしていませんわ。あの子が前回と同じパーティにいるということはやっとあの子にも落ち着いた場所ができたのでしょうね。実は私少し安心しておりますの。これからもあの子をよろしくお願いいたします。」
「はい。それはもう。ベレッタは僕たちの大事な仲間ですよ。」
「それが聞けてなお安心しました。何かタンジリアでお困りのことがあれば、クルバトフ商会をお尋ねください。前回の例も兼ねて、なんでもお手伝いいたしますわ。」
そういうと優雅に礼をして、クセニヤは去っていった。
まあ会うたびに昔の黒歴史を何度も掘り起こしてくる人に会いたくはないわな…。でもベレッタを親身に心配しているようだから、ああいう態度だけど本当に嫌いなわけではないんだろう。
それからギルドの前までつくと、顔を真っ赤にしたベレッタがすでに入り口で待っていた。
「だからあたしはこの街に来るのが嫌なんだよ…さっさと用事を済ませて帰るよ!」
「はいはい。」
「タケル!あんたは毎回アレを聞かされる経験がないからそんなことが言えるんだ!」
ギャーギャー言うベレッタをおいて中に入る。
キーレンに至ってはふふふと笑っている。仕方ない。自分のことじゃないからね。
ギルド内に入ると、すでにギルバートから連絡を受けたらしい受付の男性職員が、ギルド長の執務室まで案内してくれた。
執務室奥の席には盗賊姿の女性が座っていた。タンジリア支部のギルド長は女性らしい。
「ようこそ。タンジリア支部へ。前回は挨拶できなくて済まなかった。私がギルド長のオルガだ。あなたが神の愛子クリスか。」
オルガは立ち上がって、クリスをはじめ俺たち全員と挨拶をすると、席に着くよう促した。
「今回は王宮の極秘依頼でこのタンジリアに来たと聞いている。ギルバートからは協力を求められているので、何かあれば言って欲しい。」
「実は俺たちは半年前発生した誘拐事件を追っている。もしかしたら同じ場所に他に攫われた人たちもいるかもしれない。誘拐された人物の家族が脅されているため、極秘で動いている。」
キーレンの説明にオルガは顎に手を当てて、何か考え込んでいるようだ。
「誘拐事件か…なるほどな。確かにここ最近は急な行方不明事件が頻発しているようだ。半年前…か。関係することといえばあのことくらいか。」
「あのこととは?」
「それまで職にあぶれていたD~F級の登録者が急に羽振りが良くなったのが半年前からだ。何か関係があるかもしれん。」
「なんで急に羽振りが良くなったんだ。」
「それが全く明かさないんだ。もっとも羽振りが良くなった者たちは皆日頃から素行が悪く、ギルドでも爪弾きにされていたような者達だ。ろくでもない事で稼いでいるだろうとは思っていたが…ギルドはギルド内のルール以外には基本的に詮索するようなことはしないからな。ルール違反なら容赦無く制裁するんだが。
だが…誘拐事件に関わったとしれば、そうも言ってはいられんな。」
「その羽振りが良くなった冒険者は何人くらいいるんだ?」
「行動を逐一監視しているわけではないが、職員達が話していることには30人前後といったところだ。」
「こちらも人数を揃えないといけませんね。」
「もし、誘拐されている場所がわかったらこの私にも報告してほしい。救出の際にはギルドも手を貸そう。ギルドに登録したものが犯罪に加担したとあって、何もしないわけにはいかん。」
「わかった。だが、人数が多すぎても敵に気づかれる可能性が高まる。人数はこちらで指定させてもらうがいいか?」
「それは任せよう。騎士団も加わるだろうしな。」
ギルド長オルガの話をまとめると、誘拐事件に関わったかもしれないチンピラ冒険者の数は30人に及ぶという。人数は多ければ大きいほどいいはずだが、今回も人質がいるのであまり多過ぎてもいけない。
その辺のことも配慮して人数の判断はこちらに任せてくれるようだ。
「オルガさん。そのほかに何か最近この街で変わったことありませんか?」
「変わったこと?う~む。関係ないことかもしれないが、最近変なものを帝国から送りつけられて処分に困っている商人がいるとか聞いたな。確か…クルバトフ商会だったような。」
「変なもの?」
「なんだか大きなオブジェ?みたいなものを親交を深めるためにと送りつけられたようだ。しかしそこの商会長の趣味ではないので、処分したいのだが誰も引き取ってくれないと庭先に放置していると聞いたことがある。」
その他には特に情報もないとのことなので、アジトが分かり次第連絡することをオルガに約束し、ギルドを後にした。
「なんでしょうね。オブジェのような変なものって。」
「全くわからないがなんだか不吉な予感しかしないな。一応見に行かないか?」
クリスの申し出に揃って賛成した俺たちは先ほど会ったクセニヤの店に向かった。
あ、一人だけ反対した人がいたけどもちろん無視である。
街中央の広場に面した一番大きな建物に大きく「クルバトフ商会」と書かれていた。きっとあそこに違いない。
街の入り口には「人生を変える魔道具をあなたに」と書かれた看板が置かれている。この店は魔法王国から輸入したものを販売しているようだ。魔道具は日用品から高級な貴族向けのものまで幅広くある。
現実世界でいう電気用品店のようなものだろうか。
「すみません。商会長のクセニヤ殿にお会いしたいのだが。」
「何かお約束はされておりますか?」
「ないが、クリスが来たと伝えてほしい。」
怪訝な顔をした女性店員が奥に入ったかと思って中に入ると慌てたように急いで戻ってきた。
「失礼しました!商会長は奥でお待ちです!そのまま奥の扉をお進みください!」
言われた通り中にはいると、そこには帳簿を眺めているクセニヤが待っていた。
「あらあら、さっきぶりですわね。何か私に御用ですか?そういえばまだベレッタに話したいことが…」
「いやいや!用事があって来たから!な!クリス!?」
「実は…」
クセニヤに例のオブジェの話をした。
「ああ、あの変なもののことですわね。それはむしろ処分していただけると助かりますわ!早速ご案内いたします!」
そう言うとさらに奥にある扉を開き俺たちを入れてくれた。
「どんなものを送ってこられたんだ。」
「なんというか…説明に困りますわね。見てもらったほうが早いですわ。」
扉の奥はクセニヤの居住スペースのようで、キッチンやテーブルがある脇を通って奥に行く。
大きな広い窓を開けると、外見からは想像しにくいほど広めの中庭が現れた。
その真ん中に高さ2mほどで紫色の六角柱が、その存在を誇示している。
「あれは…」
「私も魔道具を扱う店を扱っておりますから魔道具には詳しいのですけれど、アレには魔力の波動は感じませんわ。でもなんだか嫌な気配がするので早く捨てたいのですけれど、誰もが気味悪いと近寄ってもくれません。
何かしらを発している感じはするのですが…近づくと悪寒が走るのです。」
はああ~とため息をつくクセニヤ。
でも俺にはわかった。これは…多分バグの元になるものだ。
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