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第2章
48話 ベレッタの変貌に驚く俺
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静まり返った議場で議長の声だけが響く。
「さて、大方議員のみなさんの意見は固まってきたかのように感じられますが…キール殿下は他に何か主張することはございますかな?」
「はい。議長。さらに議員の皆様に聞いていただきたいことがございます。」
「では、発言を認めます。」
キール殿下…キーレンは議長に感謝の意を伝え、発言席に立った。
「今回の件、そもそもおかしな話なのです。先ほど証人として立ったクリス殿、タケル殿の話す通り、私は誘拐された子供たちを救出する最前線におりました。そのことは王宮からも発表があったはずです。誘拐の主犯が実行犯と戦い子供達を救出することに一体どれだけの意味があるのでしょうか?人気取り?いやいやあまりにもリスクが高すぎます。そう考えれば今回のような疑いが湧き上がるはずもないのです。しかし事実は歪められ、ここまでの事態に至った。」
議場はシーンと静まり返り、皆キール殿下の話を聞いていた。
「そこでまず今回の事態の中心人物について秘密裏に調査しました。そう、フリスト伯爵がなぜこのような大それたことを計画したのか。調べて見るとその背後関係が明らかになりました。ジェレミアの発言をお許しいただきたく。」
「認めます。」
議長が発言の許可をすると、再びジェレミアが発言席に立ち、調査の報告を始める。
「ジェレミア議員の周辺を調査した結果を報告いたします。ジェレミア議員の邸宅で勤務している複数の使用人からジェレミア邸に何度も魔族の男が出入りしているとの証言がありました。これはその時の発言を記録したものです。」
するとジェレミアは懐から1つの緑色をした石を取り出した。風の魔法石である。
風の魔法石はその石の内に風の魔力を溜め込む性質があり、短時間ならば会話内容を記録することができる。
本来ならば希少なものなのだが、役に立つと思ってジェレミアに渡しておいたのが功を制した。
あまり多く出すのも変なので、ジェレミアだけに渡しておいたのだ。本当ならいくらでも創造できるのだけれども。
『私は本当にびっくりしましたよ。何度も魔族の男にお茶を出しましたとも。ええ、ええ、旦那様は何度も会っているようなご様子でしたわねえ…』
『たまたま通りすがりに聞いてしまったんですがね。「謝礼は…」とか「王家の転覆…」とか聞こえてきて、ここで働いていたらやばいって思って、仲間達で早めに転職しようって言っていたところなんです。』
魔法石からは女性の声と男性の声で証言が再生された。その音は議場に響くくらいの大音量であったので、その証言は全ての議員が聞いていたことだろう。
「再生された方達の他にも証言をするので匿ってほしいという使用人が多くおりました。家の主人が何か大それた悪事に手を染めていることをわかっていただけに、彼らも不安だったのでしょう。」
ジェレミアはそこまで話すと、発言席を降りた。今議場の全員から注目を集めているフリスト議員は顔を赤くさせたり青くさせたりしながら、呆然としていた。彼からしたら使用人たちが反抗するなど考えもしなかったのだろう。
「議長。さらにフリスト議員の最近の行動について、証言があります。ベレッタ殿の発言をお許しいただきたい。」
「認めましょう。」
それまで袖で俺たちと静かに待機していたベレッタが腰を上げ、優雅に発言席へと向かった。彼女が今回の審査会での大トリを飾ることになる。普段のガサツな女魔導士はなりを潜めて、まるで貴族のような優雅な足取りだった。
「発言をお許しいただき、恐悦至極に存じます。私は誘拐事件の時にキール殿下とともに子供達の救出に参加したベレッタと申します。」
口調までまるで貴族のような立ち振る舞いに、驚きを隠せない。もう出会ってから何ヶ月も経つのに、あんなベレッタは初めて見た。
「私は街中でのフリスト伯爵の評判を聞いて回りました。するとフリスト伯爵は本当に本当に大人気でしたわ。主に宝石店と色街の中ででしたけれども。」
にっこりと微笑みながら、フリスト議員の方を見るベレッタ。ベレッタの嫌味にフリスト議員は怒りで爆発しそうなのを必死に耐えているように見える。
「ここ最近のフリスト伯爵は本当に羽振りが良くて、宝石も毎週のようにお買い上げくださる上に、色街でも毎回大盤振る舞いされているとかで大変な人気のようでした。みなさんが言うにはとてもいい商売をしているとご本人から聞いたそうでしたわ。おかしいですわね?つい最近まで伯爵家の家計は火の車で、大きな借金もあったそうなのですが。」
先ほど真っ赤だったフリストの顔色は今度は真っ青になって俯いている。まるで信号みたいだなあ…とそれを見て思った。
「ちなみにこれらの発言をした者たちも身柄を保護しています。正式な証言としてお話いただけるようですので、必要があればいつでもお連れすることができます。私からは以上です。」
ベレッタは発言を終えるとゆっくりと優雅に礼をして、きた時と同じ様に戻ってきた。
ベレッタは俺たちと別行動をとっている間、街中の酒場やお店などを回って聞き込みをしていたらしい。
「もののついでだよ」と本人は言っていたけれど、彼女の行動力には恐れ入る。
思わず俺はベレッタに話しかける。
「ベレッタさん、優雅でしたねえ!あんなこともできるんですね。」
「うるさいよ!…まあ、作法は昔ちょっとかじったことがあるんだよ。」
恥ずかしそうに顔を赤くしたベレッタがガツガツと足音をたてて袖にある席に戻る。
この時初めてベレッタって可愛いところもあるんだな…と思ったが表情には出さないようにした。
視点を議場に戻すと、キール殿下が締めの言葉を話しているところだった。
「はっきりとした証拠があるわけではありません。しかし、使用人の証言、宝石店や色街外での評判…そして今回の顛末を考えれば、点と点がつながり一筋の線になると思いませんか?事実はぜひ、フリスト議員本人からお話いただきたいと思います。」
「フリスト議員は何か申し開きすることはありますか?」
議長がフリストに話を振ると、顔を真っ赤にして立ち上がり叫ぶように反論した。
「こ、こんな、こんなことがあって良いのでしょうか!この審査会はキール第2王子を審判する場のはず!なぜ私が、なぜ私が責められているのですか?こんなのは無効です!私は何も知らないし、何も関係ない!無効です!誰がなんと言おうと無効です!」
フリストは取り乱し、支離滅裂な発言を繰り返す。もはや審査会の最初に見た威風堂々とした彼の面影はすでになく、ただ発狂して叫ぶだけの男がそこにいた。
彼が取り乱した様子を見て、もはや意味の議論はないと判断した議長が採決を取ろうとして、木槌を振り上げた瞬間、議長のそばに騎士が走り寄り耳元に話しかける。
伝言を聞いている最中に議長はハッとした顔をしたかと思うと、議場全体に大きく響く声で訪問者の来訪を告げた。
「全員、起立!ケント・デレトニア・ファーレン国王陛下の御成りです!」
そういうや否や、議長含めその場の全員が座席から立ち上がり直立する。
なんとこの国の王様が議場に突然来ると言うのだ。今は空席だが、議長席の後方、一段上がったところに立派な飾り立てのされた椅子がおいてある。そこに国王陛下が悠然と歩きながら入場してきた。
国王は自身の玉座に腰をかけると、右手を上げながら「楽にせよ」と指示する。それと同時に全員が席についた。
「私もことの成り行きを袖で見守っておったが、…フリスト伯爵…見苦しい真似はやめよ。お前も貴族の一席を守る立場なれば、その誇りを捨ててはならぬ。今のお前の態度はこの国の品位を貶めるものになろう。」
「ですが…」
「一人の王族を確かな根拠もなく陥れるは、国家叛逆にも等しい謀である。それを踏まえ、私は王として、この場の議員たちになすべきことを委ねる。私たちが目を曇らせては国民を守れない。そのことを議員全員は心せねばならない。」
そういうと国王はまた席を立ち、袖へと戻っていった。
国王が玉座にいる間、議場には張り詰めた緊張感があった。国王とはあのように全身の威厳で人々を圧する力があるのだろう。
予期せぬ国王の来訪のおかげで、ここでフリスト議員を追い詰めることができそうだ。そうすれば他にもいるだろう親帝国派閥の勢力も一気に勢いを失い、議会と王宮が力を合わせて帝国に対抗することも可能になるだろう。
議長が改めて木槌を振り上げ、ガベルを打ち鳴らす。
「それでは採決を取ります!」
この審査会も終わりを迎えようとしていた。
「さて、大方議員のみなさんの意見は固まってきたかのように感じられますが…キール殿下は他に何か主張することはございますかな?」
「はい。議長。さらに議員の皆様に聞いていただきたいことがございます。」
「では、発言を認めます。」
キール殿下…キーレンは議長に感謝の意を伝え、発言席に立った。
「今回の件、そもそもおかしな話なのです。先ほど証人として立ったクリス殿、タケル殿の話す通り、私は誘拐された子供たちを救出する最前線におりました。そのことは王宮からも発表があったはずです。誘拐の主犯が実行犯と戦い子供達を救出することに一体どれだけの意味があるのでしょうか?人気取り?いやいやあまりにもリスクが高すぎます。そう考えれば今回のような疑いが湧き上がるはずもないのです。しかし事実は歪められ、ここまでの事態に至った。」
議場はシーンと静まり返り、皆キール殿下の話を聞いていた。
「そこでまず今回の事態の中心人物について秘密裏に調査しました。そう、フリスト伯爵がなぜこのような大それたことを計画したのか。調べて見るとその背後関係が明らかになりました。ジェレミアの発言をお許しいただきたく。」
「認めます。」
議長が発言の許可をすると、再びジェレミアが発言席に立ち、調査の報告を始める。
「ジェレミア議員の周辺を調査した結果を報告いたします。ジェレミア議員の邸宅で勤務している複数の使用人からジェレミア邸に何度も魔族の男が出入りしているとの証言がありました。これはその時の発言を記録したものです。」
するとジェレミアは懐から1つの緑色をした石を取り出した。風の魔法石である。
風の魔法石はその石の内に風の魔力を溜め込む性質があり、短時間ならば会話内容を記録することができる。
本来ならば希少なものなのだが、役に立つと思ってジェレミアに渡しておいたのが功を制した。
あまり多く出すのも変なので、ジェレミアだけに渡しておいたのだ。本当ならいくらでも創造できるのだけれども。
『私は本当にびっくりしましたよ。何度も魔族の男にお茶を出しましたとも。ええ、ええ、旦那様は何度も会っているようなご様子でしたわねえ…』
『たまたま通りすがりに聞いてしまったんですがね。「謝礼は…」とか「王家の転覆…」とか聞こえてきて、ここで働いていたらやばいって思って、仲間達で早めに転職しようって言っていたところなんです。』
魔法石からは女性の声と男性の声で証言が再生された。その音は議場に響くくらいの大音量であったので、その証言は全ての議員が聞いていたことだろう。
「再生された方達の他にも証言をするので匿ってほしいという使用人が多くおりました。家の主人が何か大それた悪事に手を染めていることをわかっていただけに、彼らも不安だったのでしょう。」
ジェレミアはそこまで話すと、発言席を降りた。今議場の全員から注目を集めているフリスト議員は顔を赤くさせたり青くさせたりしながら、呆然としていた。彼からしたら使用人たちが反抗するなど考えもしなかったのだろう。
「議長。さらにフリスト議員の最近の行動について、証言があります。ベレッタ殿の発言をお許しいただきたい。」
「認めましょう。」
それまで袖で俺たちと静かに待機していたベレッタが腰を上げ、優雅に発言席へと向かった。彼女が今回の審査会での大トリを飾ることになる。普段のガサツな女魔導士はなりを潜めて、まるで貴族のような優雅な足取りだった。
「発言をお許しいただき、恐悦至極に存じます。私は誘拐事件の時にキール殿下とともに子供達の救出に参加したベレッタと申します。」
口調までまるで貴族のような立ち振る舞いに、驚きを隠せない。もう出会ってから何ヶ月も経つのに、あんなベレッタは初めて見た。
「私は街中でのフリスト伯爵の評判を聞いて回りました。するとフリスト伯爵は本当に本当に大人気でしたわ。主に宝石店と色街の中ででしたけれども。」
にっこりと微笑みながら、フリスト議員の方を見るベレッタ。ベレッタの嫌味にフリスト議員は怒りで爆発しそうなのを必死に耐えているように見える。
「ここ最近のフリスト伯爵は本当に羽振りが良くて、宝石も毎週のようにお買い上げくださる上に、色街でも毎回大盤振る舞いされているとかで大変な人気のようでした。みなさんが言うにはとてもいい商売をしているとご本人から聞いたそうでしたわ。おかしいですわね?つい最近まで伯爵家の家計は火の車で、大きな借金もあったそうなのですが。」
先ほど真っ赤だったフリストの顔色は今度は真っ青になって俯いている。まるで信号みたいだなあ…とそれを見て思った。
「ちなみにこれらの発言をした者たちも身柄を保護しています。正式な証言としてお話いただけるようですので、必要があればいつでもお連れすることができます。私からは以上です。」
ベレッタは発言を終えるとゆっくりと優雅に礼をして、きた時と同じ様に戻ってきた。
ベレッタは俺たちと別行動をとっている間、街中の酒場やお店などを回って聞き込みをしていたらしい。
「もののついでだよ」と本人は言っていたけれど、彼女の行動力には恐れ入る。
思わず俺はベレッタに話しかける。
「ベレッタさん、優雅でしたねえ!あんなこともできるんですね。」
「うるさいよ!…まあ、作法は昔ちょっとかじったことがあるんだよ。」
恥ずかしそうに顔を赤くしたベレッタがガツガツと足音をたてて袖にある席に戻る。
この時初めてベレッタって可愛いところもあるんだな…と思ったが表情には出さないようにした。
視点を議場に戻すと、キール殿下が締めの言葉を話しているところだった。
「はっきりとした証拠があるわけではありません。しかし、使用人の証言、宝石店や色街外での評判…そして今回の顛末を考えれば、点と点がつながり一筋の線になると思いませんか?事実はぜひ、フリスト議員本人からお話いただきたいと思います。」
「フリスト議員は何か申し開きすることはありますか?」
議長がフリストに話を振ると、顔を真っ赤にして立ち上がり叫ぶように反論した。
「こ、こんな、こんなことがあって良いのでしょうか!この審査会はキール第2王子を審判する場のはず!なぜ私が、なぜ私が責められているのですか?こんなのは無効です!私は何も知らないし、何も関係ない!無効です!誰がなんと言おうと無効です!」
フリストは取り乱し、支離滅裂な発言を繰り返す。もはや審査会の最初に見た威風堂々とした彼の面影はすでになく、ただ発狂して叫ぶだけの男がそこにいた。
彼が取り乱した様子を見て、もはや意味の議論はないと判断した議長が採決を取ろうとして、木槌を振り上げた瞬間、議長のそばに騎士が走り寄り耳元に話しかける。
伝言を聞いている最中に議長はハッとした顔をしたかと思うと、議場全体に大きく響く声で訪問者の来訪を告げた。
「全員、起立!ケント・デレトニア・ファーレン国王陛下の御成りです!」
そういうや否や、議長含めその場の全員が座席から立ち上がり直立する。
なんとこの国の王様が議場に突然来ると言うのだ。今は空席だが、議長席の後方、一段上がったところに立派な飾り立てのされた椅子がおいてある。そこに国王陛下が悠然と歩きながら入場してきた。
国王は自身の玉座に腰をかけると、右手を上げながら「楽にせよ」と指示する。それと同時に全員が席についた。
「私もことの成り行きを袖で見守っておったが、…フリスト伯爵…見苦しい真似はやめよ。お前も貴族の一席を守る立場なれば、その誇りを捨ててはならぬ。今のお前の態度はこの国の品位を貶めるものになろう。」
「ですが…」
「一人の王族を確かな根拠もなく陥れるは、国家叛逆にも等しい謀である。それを踏まえ、私は王として、この場の議員たちになすべきことを委ねる。私たちが目を曇らせては国民を守れない。そのことを議員全員は心せねばならない。」
そういうと国王はまた席を立ち、袖へと戻っていった。
国王が玉座にいる間、議場には張り詰めた緊張感があった。国王とはあのように全身の威厳で人々を圧する力があるのだろう。
予期せぬ国王の来訪のおかげで、ここでフリスト議員を追い詰めることができそうだ。そうすれば他にもいるだろう親帝国派閥の勢力も一気に勢いを失い、議会と王宮が力を合わせて帝国に対抗することも可能になるだろう。
議長が改めて木槌を振り上げ、ガベルを打ち鳴らす。
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