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王都にて
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「王都から召集がかかっている訳ではないので、すぐに出発する必要はないのです」
ルーベンスがそう言うので、レンヌはアイシスに渡す予定のベッドと寝具を作る事にした。
「艦長、ベッドと寝具のサイズはどうしますか?」
「この国の貴族が使う大きさと同じでいいだろう」
「艦長。申し訳ありませんが、さすがに貴族が使うベッドのサイズまでは調べていません」
「それも、そうか!」と楽しげに言うレンヌに、アルテミス1は言った。
「艦長、何か浮かれていますね。そんなに王都に行くのが楽しみですか?」
「バカ言うな、子供じゃあるまいし。俺は遠足前夜の小学生か?」
「それでは、浮かれている理由を簡潔に百字以内で述べてください」
「お前はどっかの学校の試験官か、アルテミス1」
「懸念していた事が昼間に解消されたからだ」
「懸念と言うと」
「お前が吹き飛ばした山脈のことだよ、アルテミス1」
「艦長の許可を受けましたが?」
だから、レンヌはアルテミス1のせいにはしなかった。自分が責任を取るつもりだったのだ。
「まあ、そういうことで俺の懸念が解消されたので、落ち込んでいた気分を持ち直した訳だ。あとはアイシス伯爵に渡すベッドと寝具の出来だな。大きさは、キングサイズとクイーンサイズをひとつずつ作ればいいだろう」
「了解しました、艦長」
「ところで、製作日数の予定は? 王都に行くまでには完成しておきたい」
「良いものを作るためには材料を吟味する必要があります。そこから考えた上で余裕を持たせて三日もあれば完成します」
「わかった。頼むぞ、アルテミス1」
「お任せください、艦長」
ロワール王国の王城にスタンピード終息の知らせが届いたのは、最初のルーベンスの報告が届いた日から十日後のことだった。
「五千体の魔物によるスタンピード発生の恐れ有り」
という報告に、王城内は絶望に染まった。
王国軍が領都に到着する前に、トリニスタン領が魔物に蹂躙される事は容易に察せられた。ブロッケンが宰相として打つ手は無く、一つの領の壊滅という報告を待つだけの状況だった。
それなのに――。
「なにい! スタンピードが終息しただと?」
報告を聞いた宰相のブロッケンは、安堵するより先に驚きが出た。
連絡文を持ってきた担当官は続けて報告した。
「トリニスタン領に被害はありません」
「被害が無い? それは、どういう意味だ?」
ブロッケンは宰相として各領地の兵力を把握している。だからこそ、五千体もの魔物を討伐できるほどの兵力が、トリニスタン領に無いことを知っていた。なのに、被害も無く終息したとの報告が上がってきたのだ。俄には信じ難い話だった。
「近日中に、ルーベンス代官が詳細を報告するために、王都を来訪する予定です」
「そうか、わかった」
詳細を報告に来るのなら、それを待てばいいとブロッケンは思った。
そのころ、王都の貴族地区にあるエイベル侯爵家にはトリニスタン辺境伯爵が来ていた。
「お呼びですか? エイベル侯爵」
エイベルが座る執務机の前に立ち、トリニスタンがお伺いをたてる。
「トリニスタン領で大規模なスタンピードが起ったらしい」
エイベルは平然とした顔で言った。
「それで、私の領地はどうなったのでしょう?」
「まだ、わからん。いかんせん、トリニスタン領は遠い」
そう言われるとトリニスタン辺境伯爵は二の句が付けられない。無言のまま立ち尽くしていた。
「とりあえず、お前に知らせておこうと思っただけだ」
「ありがとうございます、侯爵」
連絡鳥は緊急用なので国軍にしか使えない。例え、大貴族であっても使用できない。
エイベル侯爵はトリニスタンの顔を一瞥しただけで、また書類に顔を戻した。
「それより、例の冒険者への対応はどうなった?」
「はい。領都に潜んでいる闇組織に冒険者の周囲を探らせています」
「弱みを見つけて、そこを突こうという腹か。だが、それだけでは弱い。こちらから罠を仕掛けろ」
「はい、分かりました。さっそく手配します」
トリニスタンはエイベル侯爵家から自宅に戻り、自分の書斎に入った。それから、今までの事を思い出していた。そして、辺境伯爵としてトリニスタン領で権勢を思いのままにしていた自分を懐かしんだ。警務院の審議官という職位を得たが、所詮は宮仕えである。上司の存在が許せなかった。毎日、溜まる不満が彼を苛立たせた。
『こうなったのも、あの冒険者のせいだ。必ず復讐してやる』と憎悪を募らせた。
トリニスタンは、家令を呼んで指示を出した。
「王都にある、この国の闇組織の元締めと連絡を取りたい」
自分でやるよりはプロに任せた方がいい、と考えたのだ。
二日後の夕方。
王都でも一、二を誇る最高級の宿の最上階にトリニスタンはいた。見た目に高級と分かるテーブルを挟んで座るのは、ロワール王国の闇組織を束ねる元締めだった。
「総首領」と呼ばれる男は言った。
「この宿の最上階を手配できる時点で貴方様のご身分は分かっておりますので、お名前は必要ありません。どうぞ、ご用件だけ仰ってください」
「ふむ、物わかりが良くて助かる」とトリニスタンは納得したように言った。
しかし、自分たちへの『ツナギ』が来た時点で、闇組織は依頼者の身辺調査を開始することにしていた。依頼者の地位や財産を知らなければ仕事と支払いの対価の釣り合いが分からないからだ。
「依頼は暗殺だ。だが、自殺に見せかけて欲しい」
事を荒立てては、自分たちの事を探られるとトリニスタンは考えた。
「標的を伺っても?」
「ここに書いてある」と言い、トリニスタンは一枚の紙片を渡した。
総首領は紙片を一瞥して、ほんの少しだけ片方の眉を動かした。その後、掌を上に向けて一瞬で紙片を燃やした。火魔法は術者に熱の影響を与えない。総首領は平然とした顔で、トリニスタンに言った。
「少々、相手が悪いかと思われますが?」
「出来ぬ、と言うのか?」
「いえ、そうは申しませんが2級冒険者が相手となれば、冒険者ギルドも黙っていないでしょう。そうなると些か厄介なので、依頼料もその分だけ高くなります」
この時点で、トリニスタンはレンヌの昇級を知らない。もし、総首領がレンヌの事を知っていれば依頼を断っただろう。だが、レンヌの情報を総首領が知るのは、もう少し先である。
「いくら欲しい?」
総首領は暫し考えて答えた。
「金貨千枚です」
王都に貴族の屋敷が建つ金額だった。
「分かった。それでいい」
「お支払いは依頼達成時に現金で頂くことになりますが、よろしいですか?」
「かまわん」
トリニスタンにすれば金貨千枚くらいは、どうとでもなる金額だった。例え、それが十倍だったとしても、支払えるほどの資産をトリニスタンは持っている。
「では、調査に二十日いただきたいのですが?」
「そんなにか?」
「はい。トリニスタン領までの往復に十日、調査に十日ほど必要かと思います」
本来なら往復だけで二十日かかるのだが、闇組織の者は半分の十日で移動できる。
「言い忘れたが半月も前に、お前たちの領都の支部に標的の調査を依頼してある」
「それは! 失礼しました」
総首領は初めて知った情報に驚きを隠さずに言う。
「それならば、我々の調査は不要です。明日にでも王都を出発しましょう」
「依頼完了までの日数は十五日ほどいただきます」
「少々、日数がかかり過ぎではないか?」
「単に殺すだけなら短期間で可能ですが、自殺に見せかけろとのご依頼なので」
「わかった。それでいい」
総首領は依頼を受けた翌日に、配下の者に召集を掛けた。その中から、魔法が得意な者や近接戦闘が優れた者を二十名選んだ。レンヌの詳しい情報が無いので両方に対応出来るようにしたのだ。そして、腕利きの精鋭二十名を引き連れて王都を出発した。
ルーベンスがそう言うので、レンヌはアイシスに渡す予定のベッドと寝具を作る事にした。
「艦長、ベッドと寝具のサイズはどうしますか?」
「この国の貴族が使う大きさと同じでいいだろう」
「艦長。申し訳ありませんが、さすがに貴族が使うベッドのサイズまでは調べていません」
「それも、そうか!」と楽しげに言うレンヌに、アルテミス1は言った。
「艦長、何か浮かれていますね。そんなに王都に行くのが楽しみですか?」
「バカ言うな、子供じゃあるまいし。俺は遠足前夜の小学生か?」
「それでは、浮かれている理由を簡潔に百字以内で述べてください」
「お前はどっかの学校の試験官か、アルテミス1」
「懸念していた事が昼間に解消されたからだ」
「懸念と言うと」
「お前が吹き飛ばした山脈のことだよ、アルテミス1」
「艦長の許可を受けましたが?」
だから、レンヌはアルテミス1のせいにはしなかった。自分が責任を取るつもりだったのだ。
「まあ、そういうことで俺の懸念が解消されたので、落ち込んでいた気分を持ち直した訳だ。あとはアイシス伯爵に渡すベッドと寝具の出来だな。大きさは、キングサイズとクイーンサイズをひとつずつ作ればいいだろう」
「了解しました、艦長」
「ところで、製作日数の予定は? 王都に行くまでには完成しておきたい」
「良いものを作るためには材料を吟味する必要があります。そこから考えた上で余裕を持たせて三日もあれば完成します」
「わかった。頼むぞ、アルテミス1」
「お任せください、艦長」
ロワール王国の王城にスタンピード終息の知らせが届いたのは、最初のルーベンスの報告が届いた日から十日後のことだった。
「五千体の魔物によるスタンピード発生の恐れ有り」
という報告に、王城内は絶望に染まった。
王国軍が領都に到着する前に、トリニスタン領が魔物に蹂躙される事は容易に察せられた。ブロッケンが宰相として打つ手は無く、一つの領の壊滅という報告を待つだけの状況だった。
それなのに――。
「なにい! スタンピードが終息しただと?」
報告を聞いた宰相のブロッケンは、安堵するより先に驚きが出た。
連絡文を持ってきた担当官は続けて報告した。
「トリニスタン領に被害はありません」
「被害が無い? それは、どういう意味だ?」
ブロッケンは宰相として各領地の兵力を把握している。だからこそ、五千体もの魔物を討伐できるほどの兵力が、トリニスタン領に無いことを知っていた。なのに、被害も無く終息したとの報告が上がってきたのだ。俄には信じ難い話だった。
「近日中に、ルーベンス代官が詳細を報告するために、王都を来訪する予定です」
「そうか、わかった」
詳細を報告に来るのなら、それを待てばいいとブロッケンは思った。
そのころ、王都の貴族地区にあるエイベル侯爵家にはトリニスタン辺境伯爵が来ていた。
「お呼びですか? エイベル侯爵」
エイベルが座る執務机の前に立ち、トリニスタンがお伺いをたてる。
「トリニスタン領で大規模なスタンピードが起ったらしい」
エイベルは平然とした顔で言った。
「それで、私の領地はどうなったのでしょう?」
「まだ、わからん。いかんせん、トリニスタン領は遠い」
そう言われるとトリニスタン辺境伯爵は二の句が付けられない。無言のまま立ち尽くしていた。
「とりあえず、お前に知らせておこうと思っただけだ」
「ありがとうございます、侯爵」
連絡鳥は緊急用なので国軍にしか使えない。例え、大貴族であっても使用できない。
エイベル侯爵はトリニスタンの顔を一瞥しただけで、また書類に顔を戻した。
「それより、例の冒険者への対応はどうなった?」
「はい。領都に潜んでいる闇組織に冒険者の周囲を探らせています」
「弱みを見つけて、そこを突こうという腹か。だが、それだけでは弱い。こちらから罠を仕掛けろ」
「はい、分かりました。さっそく手配します」
トリニスタンはエイベル侯爵家から自宅に戻り、自分の書斎に入った。それから、今までの事を思い出していた。そして、辺境伯爵としてトリニスタン領で権勢を思いのままにしていた自分を懐かしんだ。警務院の審議官という職位を得たが、所詮は宮仕えである。上司の存在が許せなかった。毎日、溜まる不満が彼を苛立たせた。
『こうなったのも、あの冒険者のせいだ。必ず復讐してやる』と憎悪を募らせた。
トリニスタンは、家令を呼んで指示を出した。
「王都にある、この国の闇組織の元締めと連絡を取りたい」
自分でやるよりはプロに任せた方がいい、と考えたのだ。
二日後の夕方。
王都でも一、二を誇る最高級の宿の最上階にトリニスタンはいた。見た目に高級と分かるテーブルを挟んで座るのは、ロワール王国の闇組織を束ねる元締めだった。
「総首領」と呼ばれる男は言った。
「この宿の最上階を手配できる時点で貴方様のご身分は分かっておりますので、お名前は必要ありません。どうぞ、ご用件だけ仰ってください」
「ふむ、物わかりが良くて助かる」とトリニスタンは納得したように言った。
しかし、自分たちへの『ツナギ』が来た時点で、闇組織は依頼者の身辺調査を開始することにしていた。依頼者の地位や財産を知らなければ仕事と支払いの対価の釣り合いが分からないからだ。
「依頼は暗殺だ。だが、自殺に見せかけて欲しい」
事を荒立てては、自分たちの事を探られるとトリニスタンは考えた。
「標的を伺っても?」
「ここに書いてある」と言い、トリニスタンは一枚の紙片を渡した。
総首領は紙片を一瞥して、ほんの少しだけ片方の眉を動かした。その後、掌を上に向けて一瞬で紙片を燃やした。火魔法は術者に熱の影響を与えない。総首領は平然とした顔で、トリニスタンに言った。
「少々、相手が悪いかと思われますが?」
「出来ぬ、と言うのか?」
「いえ、そうは申しませんが2級冒険者が相手となれば、冒険者ギルドも黙っていないでしょう。そうなると些か厄介なので、依頼料もその分だけ高くなります」
この時点で、トリニスタンはレンヌの昇級を知らない。もし、総首領がレンヌの事を知っていれば依頼を断っただろう。だが、レンヌの情報を総首領が知るのは、もう少し先である。
「いくら欲しい?」
総首領は暫し考えて答えた。
「金貨千枚です」
王都に貴族の屋敷が建つ金額だった。
「分かった。それでいい」
「お支払いは依頼達成時に現金で頂くことになりますが、よろしいですか?」
「かまわん」
トリニスタンにすれば金貨千枚くらいは、どうとでもなる金額だった。例え、それが十倍だったとしても、支払えるほどの資産をトリニスタンは持っている。
「では、調査に二十日いただきたいのですが?」
「そんなにか?」
「はい。トリニスタン領までの往復に十日、調査に十日ほど必要かと思います」
本来なら往復だけで二十日かかるのだが、闇組織の者は半分の十日で移動できる。
「言い忘れたが半月も前に、お前たちの領都の支部に標的の調査を依頼してある」
「それは! 失礼しました」
総首領は初めて知った情報に驚きを隠さずに言う。
「それならば、我々の調査は不要です。明日にでも王都を出発しましょう」
「依頼完了までの日数は十五日ほどいただきます」
「少々、日数がかかり過ぎではないか?」
「単に殺すだけなら短期間で可能ですが、自殺に見せかけろとのご依頼なので」
「わかった。それでいい」
総首領は依頼を受けた翌日に、配下の者に召集を掛けた。その中から、魔法が得意な者や近接戦闘が優れた者を二十名選んだ。レンヌの詳しい情報が無いので両方に対応出来るようにしたのだ。そして、腕利きの精鋭二十名を引き連れて王都を出発した。
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