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授業が終わり、友人やお友達とテーブルを囲み、アフタヌーンティーを楽しむ。
これもまた立派な社交場。
内容の中心は下世話な話となるが年代問わず私的な、それも学生同士のちょっとしたお茶会なのだからそれも仕方のない事ね。
「アデライス様、ボビニオン男爵の庶子の事はご存知かしら」
「ええ、カンナ嬢だったかしら。あまり良いお話は聞きませんわね」
気の違えた好き物だと思っておりましたけれど、周囲に対する発言、行動を見るに知恵遅れの可能性もありますわね。
そうだとしてもそれは家の責任。
デビュタント前だから、学園生だから、市井の生まれだからと物の分別がつく年頃でしっかり教育をしなかった家のね。
「皆様の婚約者の方々にも付き纏っていたそうですが、両手では足りない程の男性と関係があったそうですのよ」
「私も聞きましたわ!…その、あの娘と関係のあった男性の内何人かが身体異常を訴えてるとかという話も」
「まあ!それじゃあの伯爵家の方が休学しているのってまさか本当の話なのかしら」
「まあ…恐ろしい話ですわ」
私の可愛い小鳥達は沢山歌ってくれた様ね。
「もし感染る病を抱えているなら早く隔離していただきたいわ!」
「本当にそうですわ。今この学園には尊き方々も通っているのに何をしているのかしら」
この様子だと大体に噂は出回っているみたいですわ。
ふふ。あの全く使えないと思った不愉快な娘が少し役に立ちそうで良かったですわ。
殿下と婚姻を結んでから片付けようと思った家の子息とも最近関係を結んだ何て最高ね。
「何度か注意はしたのですが話も通じませんでしたし、皆様も色々と思う事もあるでしょうが、自身に疵を残す様な行動だけはなさらないで下さいね」
ゆったりとした微笑みを浮かべる。
ああそうだ。あの愚かな御子息には面識はないが、当主と娘にはある。マーサに頼んで品質の良い蜂蜜を送ってもらおう。特別な甘ーい蜂蜜を。
これもまた立派な社交場。
内容の中心は下世話な話となるが年代問わず私的な、それも学生同士のちょっとしたお茶会なのだからそれも仕方のない事ね。
「アデライス様、ボビニオン男爵の庶子の事はご存知かしら」
「ええ、カンナ嬢だったかしら。あまり良いお話は聞きませんわね」
気の違えた好き物だと思っておりましたけれど、周囲に対する発言、行動を見るに知恵遅れの可能性もありますわね。
そうだとしてもそれは家の責任。
デビュタント前だから、学園生だから、市井の生まれだからと物の分別がつく年頃でしっかり教育をしなかった家のね。
「皆様の婚約者の方々にも付き纏っていたそうですが、両手では足りない程の男性と関係があったそうですのよ」
「私も聞きましたわ!…その、あの娘と関係のあった男性の内何人かが身体異常を訴えてるとかという話も」
「まあ!それじゃあの伯爵家の方が休学しているのってまさか本当の話なのかしら」
「まあ…恐ろしい話ですわ」
私の可愛い小鳥達は沢山歌ってくれた様ね。
「もし感染る病を抱えているなら早く隔離していただきたいわ!」
「本当にそうですわ。今この学園には尊き方々も通っているのに何をしているのかしら」
この様子だと大体に噂は出回っているみたいですわ。
ふふ。あの全く使えないと思った不愉快な娘が少し役に立ちそうで良かったですわ。
殿下と婚姻を結んでから片付けようと思った家の子息とも最近関係を結んだ何て最高ね。
「何度か注意はしたのですが話も通じませんでしたし、皆様も色々と思う事もあるでしょうが、自身に疵を残す様な行動だけはなさらないで下さいね」
ゆったりとした微笑みを浮かべる。
ああそうだ。あの愚かな御子息には面識はないが、当主と娘にはある。マーサに頼んで品質の良い蜂蜜を送ってもらおう。特別な甘ーい蜂蜜を。
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