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05 ネコの集会
しおりを挟むがやがや。
わいわい。
にゃんにゃん。
しろねこ「今日はお日様がぽかぽかできもちいいねー」
くろねこ「そうだね。ふぁー、ねむくなっちゃったよ」
ぶちねこ「らんらんるー」
しまねこ「おなかすいたにゃーん」
店の裏手では週に一回、野良猫や家猫が集まって、猫の集会がひらかれます。
大抵は、「飼い猫なんてプライドのなくなったただのデブだねっ!」「なんですって! 野良猫なんて。ゴミを漁るしか能のないくせにっ!」と、野良猫と家猫のケンカになってますが。
取っ組み合いは好きではないので、私はそちらには参加しません。
大抵は、仲の良い猫さん達と一緒に日当たりのよい所でひなたぼっこ。
そんな猫の中でも「毎回よくやるよね、ふぁ~あ」みたいな穏健派がいるので、私はそういう人達と喋ってます。
穏健派の猫は、前足で顔をごしごししながら、のんびり。
「そういえば、さいきん偶然キャットフードのお店に余ったにゅーるがあったらしくて、近くに行ったら貰えたんだ」
「しゃーっ!」
「うわっ、なんでいきなり戦闘体勢になってるんだ?」
失礼。
穏健派なのに、ナチュラルに自慢されたので、嫉妬して敵対心が。
あのケンカしてる猫達も、ただ自慢して嫉妬されたかっただけだったりして。
猫も人間も変わらなそう。
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