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〇03 硝煙世界の女神アリアネ
しおりを挟むそこは硝煙にまみれた世界。
絶えず争いが満ちる世界だった。
人はよく死に、よく絶望する。
その世界は、膝を折る事は日常であった。
不幸と絶望は隣人であった。
そこは、そんな悲劇に満ち満ちた世界だった。
しかしそれは過去だ。
そのような過酷な世界の中に、気高き意思を持ったアリアネという少女が降り立った。
天から降り注ぐ光に紛れて、空から降臨した少女は、硝煙の世界に光を放つ。
アリアネは種を持つ少女であったため、世界に希望を根付かせた。。
飢えて、奪い合うしかなかった世界に種を植えていく。
彼女は、自らが乗ってきた箱舟を壊し、種を育てるための養分とした。
そして、不思議な力で大地に流れる毒と血を浄化し、芽吹いた命に水を注ぎこんだ。
アリアネは、友人から引き継いだ使命を果たしただけだったが、その行いは多くの者達から感謝された。
飢える事がなくなった世界で、アリアネは女神となり、迷える者達を導く存在となっていった。
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