3 / 3
03
しおりを挟む妹の心は死んでる。
生きてる様に見えるけど、死んでると思う。
妹はちゃんと「助けて」って言ったのに、誰も助けてくれなかった。
相談するなんて事、妹は知らなかった。
でも、それでも辛くて悲しくて、とても苦しかったから、言わずにはいられなかった。
妹は助かろうとして手を伸ばしたんだ。
自分より弱い人間に、恥を捨てて、勇気を出して「助けて」の声をあげた。
でも、妹の事は誰も助けてくれなかった。
自分一人の力で生きてるわけじゃないって、妹は知っていたから。
多くの人の力になりたいってずっと思っていた。
だから、その分、何もできない自分に絶望した。
自分を諦めた。
私は妹が大嫌いだ。
弱々しくて何もできない、私と同じ癖に全然駄目だから。
私自身を見てるみたいで、嫌いなのだ。
でも、大人達はもっと嫌いだ。
自分のした事を自覚してないから。
あんな風にされてたのに、妹がまだ大人達の事が好きだったって事知らないから。
自分勝手な大人達が、大・大・大・大っ嫌いだ。
0
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
私の婚約者と姉が密会中に消えました…裏切者は、このまま居なくなってくれて構いません。
coco
恋愛
私の婚約者と姉は、私を裏切り今日も密会して居る。
でも、ついにその罰を受ける日がやって来たようです…。
愛する彼には美しい愛人が居た…私と我が家を侮辱したからには、無事では済みませんよ?
coco
恋愛
私たちは仲の良い恋人同士。
そう思っていたのに、愛する彼には美しい愛人が…。
私と我が家を侮辱したからには、あなたは無事では済みませんよ─?
お父様の相手をしなさいよ・・・亡き夫の姉の指示を受け入れる私が学ぶしきたりとは・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
「あなた、この家にいたいなら、お父様の相手をしてみなさいよ」
義姉にそう言われてしまい、困っている。
「義父と寝るだなんて、そんなことは
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる