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〇83 言葉にできない気持ち
しおりを挟む彼が好きだ。
ずっと思い続けてきた。
この思いが実るなら、どんなに良かっただろう。
でもこの気持ちには蓋をしておかなければならない。
この気持ちが報われる事があってはいけないのだ。
彼に告白するなんて論外。
だって。
だって。
私の親友も彼を好きみたいだから。
相思相愛。
互いが互いを想いあってる。
二人はお似合い。
遠くから見ても、あの二人が互いを思い合っている事は一目でわかる。
きっと特別な絆があるんだろう。
彼と結ばれたい。
けれど、親友も応援したい。
自分の気持ちに蓋をして、彼が親友と距離を縮めていくのは辛いけど。
でも、いいの。
私は二人共大事だから。
どちらか一人なんて選べなかったから。
願わくばどうか、この気持ちがずっと言葉にできないままでありますように。
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