13 / 43
もふって新人生!
◆もふって救出!
しおりを挟む
翌日、朝一番に目を覚ました舞は少しだけ重い瞼を伸びをして誤魔化す。
今日が、魔獣の救出の日、国としても、個人としても運命の日だ。
「……起きるの早すぎちゃったかな…」
まだ昇りきっていない陽を目を細めて眺める。
先日からずっと考えていた作戦も遂に大詰めとなり、今日余程の失敗が無ければ、間違いなく成功する作戦だ。
その事を頭の片隅に置いて、約束の時間まで余裕があるのでゆっくりと朝食を用意しはじめた。
キッチンから聞こえる包丁をリズムよくまな板に叩きつける音で目を覚ましたのは、千明だった。
「……おはよー…今日は朝早いねー………」
寝ぼけ眼を擦りながらこちらへと歩いてきて、すっと横に立ったかと思えば、すぐに朝食の準備を手伝い始めた。
暫くの間沈黙が続き、朝食の準備も終わりを迎えた頃口を開いたのは千明だった。
「…今日なんでしょ?」
「へ?」
いきなり訳の分からないことを言われた舞は気の抜けた返事をしてしまう。
「魔獣の件だよ」
「!!」
千明には一切作戦の事は明かしていなかったが、どこからか情報が入っていたようだ。
「……怪我とかしてきちゃ、ダメだからね」
「わかってる。出来るだけ安全に素早く終わらせるから」
「……うん」
相手は仮にも密売人。もしもの時の為に護衛や暗殺者を雇っていたとしても何ら不思議ではない。だからこそ、千明は舞を心配していた。
「そんなに心配しなくたって大丈夫。僕には心強い味方がいるからね!」
「…そっか!だったら、魔獣の密売の悪事を裁いてこなかったらご飯抜きだからね!」
「えー?ご飯抜きはやだー!!」
「嫌ならしっかりと裁いてきなさい!」
「ふふっ、はーい!!」
そんな千明を気遣って場を和ませる舞。それによってさっきまでの千明の神妙な面持ちはすぐに、明るい笑顔へと変わっていった。
大声で喋ってしまったせいか、扉が開いて奥から涼華が出てくる。
「……ふたりともはやいねー……おはよぅー……」
「ん、おはよう」
「おはよう涼華」
ぐしぐし、と目を擦り意識を覚醒させる。
「…お姉ちゃん。今日はお願いね」
「もちろん。僕が失敗するわけないでしょ?」
「ドジッ娘の癖に……」
「なっ……僕はドジ踏んだことなんてないよ!」
涼華も、舞の事が心配で仕方がなく、先程から指を交差させたり、目線を泳がせたりと落ち着きがない。
「…そんなに心配しないで。僕が絶対に成功させるから」
そう言うと、涼華は無言で舞に体を預けた。そんな涼華の頭を優しく撫でる。
三人共完全に目が覚めたところで、シリアスな雰囲気を打ち切って朝食をテーブルに並べる。
「……よし、全部運んだよー」
「ありがとう。じゃあ、食べようか」
「うん」
『戴きます』
テーブルに整然と並べられた朝食を貪る。今日のメニューはご飯に焼き魚などと一般的な和食だ。もちろん、食材の調達は自分達でした。
黙々と食べ進め、気付けば朝食は終わっていた。
『ごちそうさまでした』
三人揃って食材に感謝の言葉を述べ、舞はすぐに今日の準備を始める。
部屋の中から必要なものを探し出して鞄の中に突っ込んでいく。
「っと…他に必要なものはないかな……?」
荷物の最終確認をして、何も抜けが無いことを確認し、部屋を出て玄関で靴を履く。
「よし、じゃあ、未来のために行ってきます!」
玄関で待ち構えていた二人は、それぞれ舞にエールを送る。
「頑張ってね!御夕飯作って待ってるから!」
「舞、成功を祈る!」
涼華には「うん。待ってて!」と返事をして、千明には敬礼で返す。
そうして、舞は家を出て、街道にでる。
民衆の雑踏が街中を埋め尽くし、それに被せるような大きな声で露店主達が叫ぶ。
舞は1番街を抜けて2番街へと入っていく。
「e:S武器店は………っと、ここかな?」
目の前には【e:S武器店】とデカデカと書いてある看板がたっていた。
ちらっと横を見ると細い路地が見える。奥はあまり光が差していないようで暗くてよく見えない。
舞はその路地へと入っていく。すると突然奥から声が響いてきた。
「…よく来た。時間通りだな。…よろしい。早速金の方を」
「……こちらに」
舞はダイルから借り受けた現金を副部長に渡す。そのとき、舞の後ろから怒号が聞こえてきた。
「居たぞ!!!アイツだ!アイツが密売人だ!!!!」
そう叫んだのはこの街の警備服をきた男性だった。
それを皮切りに次から次へと警備員が流れ込んでくる。
「なっ……これは!?」
「ごめんなさい、副園長。ですが、密売はいけない事です。これを気に更生してください」
「きさまっ………!裏切ったのか!」
「……ええ」
ありったけの憎悪を含めた視線を向けられた舞はその場に居られなくなってしまい、路地から出て行った。
「捕まえろぉ!!」
警備員の声が響き渡ったと思えば次の瞬間には「確保ぉ!」と言う声が聞こえた。
それを背中に感じながら、路地を出た舞を待っていたのはダイルだった。
「……案外あっさりしていたな」
「うん……なんか、本当に終わったのかなって感じ」
そう、安堵した息を吐きながら舞は言った。
すると、そこに兵士達が駆けつけてきて舞たちを呼んだ。
「主犯格はコイツで間違いないんですね?」
「はい。証拠ならここに……」
「……確かに。自治に御協力頂き有難う御座いました」
犯人の確認だけを求められ、確認をした舞はそのままダイルと別れて、家への帰路を辿った。
今日が、魔獣の救出の日、国としても、個人としても運命の日だ。
「……起きるの早すぎちゃったかな…」
まだ昇りきっていない陽を目を細めて眺める。
先日からずっと考えていた作戦も遂に大詰めとなり、今日余程の失敗が無ければ、間違いなく成功する作戦だ。
その事を頭の片隅に置いて、約束の時間まで余裕があるのでゆっくりと朝食を用意しはじめた。
キッチンから聞こえる包丁をリズムよくまな板に叩きつける音で目を覚ましたのは、千明だった。
「……おはよー…今日は朝早いねー………」
寝ぼけ眼を擦りながらこちらへと歩いてきて、すっと横に立ったかと思えば、すぐに朝食の準備を手伝い始めた。
暫くの間沈黙が続き、朝食の準備も終わりを迎えた頃口を開いたのは千明だった。
「…今日なんでしょ?」
「へ?」
いきなり訳の分からないことを言われた舞は気の抜けた返事をしてしまう。
「魔獣の件だよ」
「!!」
千明には一切作戦の事は明かしていなかったが、どこからか情報が入っていたようだ。
「……怪我とかしてきちゃ、ダメだからね」
「わかってる。出来るだけ安全に素早く終わらせるから」
「……うん」
相手は仮にも密売人。もしもの時の為に護衛や暗殺者を雇っていたとしても何ら不思議ではない。だからこそ、千明は舞を心配していた。
「そんなに心配しなくたって大丈夫。僕には心強い味方がいるからね!」
「…そっか!だったら、魔獣の密売の悪事を裁いてこなかったらご飯抜きだからね!」
「えー?ご飯抜きはやだー!!」
「嫌ならしっかりと裁いてきなさい!」
「ふふっ、はーい!!」
そんな千明を気遣って場を和ませる舞。それによってさっきまでの千明の神妙な面持ちはすぐに、明るい笑顔へと変わっていった。
大声で喋ってしまったせいか、扉が開いて奥から涼華が出てくる。
「……ふたりともはやいねー……おはよぅー……」
「ん、おはよう」
「おはよう涼華」
ぐしぐし、と目を擦り意識を覚醒させる。
「…お姉ちゃん。今日はお願いね」
「もちろん。僕が失敗するわけないでしょ?」
「ドジッ娘の癖に……」
「なっ……僕はドジ踏んだことなんてないよ!」
涼華も、舞の事が心配で仕方がなく、先程から指を交差させたり、目線を泳がせたりと落ち着きがない。
「…そんなに心配しないで。僕が絶対に成功させるから」
そう言うと、涼華は無言で舞に体を預けた。そんな涼華の頭を優しく撫でる。
三人共完全に目が覚めたところで、シリアスな雰囲気を打ち切って朝食をテーブルに並べる。
「……よし、全部運んだよー」
「ありがとう。じゃあ、食べようか」
「うん」
『戴きます』
テーブルに整然と並べられた朝食を貪る。今日のメニューはご飯に焼き魚などと一般的な和食だ。もちろん、食材の調達は自分達でした。
黙々と食べ進め、気付けば朝食は終わっていた。
『ごちそうさまでした』
三人揃って食材に感謝の言葉を述べ、舞はすぐに今日の準備を始める。
部屋の中から必要なものを探し出して鞄の中に突っ込んでいく。
「っと…他に必要なものはないかな……?」
荷物の最終確認をして、何も抜けが無いことを確認し、部屋を出て玄関で靴を履く。
「よし、じゃあ、未来のために行ってきます!」
玄関で待ち構えていた二人は、それぞれ舞にエールを送る。
「頑張ってね!御夕飯作って待ってるから!」
「舞、成功を祈る!」
涼華には「うん。待ってて!」と返事をして、千明には敬礼で返す。
そうして、舞は家を出て、街道にでる。
民衆の雑踏が街中を埋め尽くし、それに被せるような大きな声で露店主達が叫ぶ。
舞は1番街を抜けて2番街へと入っていく。
「e:S武器店は………っと、ここかな?」
目の前には【e:S武器店】とデカデカと書いてある看板がたっていた。
ちらっと横を見ると細い路地が見える。奥はあまり光が差していないようで暗くてよく見えない。
舞はその路地へと入っていく。すると突然奥から声が響いてきた。
「…よく来た。時間通りだな。…よろしい。早速金の方を」
「……こちらに」
舞はダイルから借り受けた現金を副部長に渡す。そのとき、舞の後ろから怒号が聞こえてきた。
「居たぞ!!!アイツだ!アイツが密売人だ!!!!」
そう叫んだのはこの街の警備服をきた男性だった。
それを皮切りに次から次へと警備員が流れ込んでくる。
「なっ……これは!?」
「ごめんなさい、副園長。ですが、密売はいけない事です。これを気に更生してください」
「きさまっ………!裏切ったのか!」
「……ええ」
ありったけの憎悪を含めた視線を向けられた舞はその場に居られなくなってしまい、路地から出て行った。
「捕まえろぉ!!」
警備員の声が響き渡ったと思えば次の瞬間には「確保ぉ!」と言う声が聞こえた。
それを背中に感じながら、路地を出た舞を待っていたのはダイルだった。
「……案外あっさりしていたな」
「うん……なんか、本当に終わったのかなって感じ」
そう、安堵した息を吐きながら舞は言った。
すると、そこに兵士達が駆けつけてきて舞たちを呼んだ。
「主犯格はコイツで間違いないんですね?」
「はい。証拠ならここに……」
「……確かに。自治に御協力頂き有難う御座いました」
犯人の確認だけを求められ、確認をした舞はそのままダイルと別れて、家への帰路を辿った。
0
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説
別れてくれない夫は、私を愛していない
abang
恋愛
「私と別れて下さい」
「嫌だ、君と別れる気はない」
誕生パーティー、結婚記念日、大切な約束の日まで……
彼の大切な幼馴染の「セレン」はいつも彼を連れ去ってしまう。
「ごめん、セレンが怪我をしたらしい」
「セレンが熱が出たと……」
そんなに大切ならば、彼女を妻にすれば良かったのでは?
ふと過ぎったその考えに私の妻としての限界に気付いた。
その日から始まる、私を愛さない夫と愛してるからこそ限界な妻の離婚攻防戦。
「あなた、お願いだから別れて頂戴」
「絶対に、別れない」
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
彼を追いかける事に疲れたので、諦める事にしました
Karamimi
恋愛
貴族学院2年、伯爵令嬢のアンリには、大好きな人がいる。それは1学年上の侯爵令息、エディソン様だ。そんな彼に振り向いて欲しくて、必死に努力してきたけれど、一向に振り向いてくれない。
どれどころか、最近では迷惑そうにあしらわれる始末。さらに同じ侯爵令嬢、ネリア様との婚約も、近々結ぶとの噂も…
これはもうダメね、ここらが潮時なのかもしれない…
そんな思いから彼を諦める事を決意したのだが…
5万文字ちょっとの短めのお話で、テンポも早めです。
よろしくお願いしますm(__)m
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる