おはよう

あやさわえりこ

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昨日のことを思い出す。

『おはよう』
 まだ僕たちは一緒に暮らしているわけではないから、それぞれの家から『おはよう』とスマホでメッセージを送る。僕が言う時もあるし、美咲が言う時もある。結構僕が先にいう率のほうが高いけれど。
 そこから今日は何がある、何をする、何があった、何をしたか、他愛のない会話が始まっていく。それを毎日のようにしていて、ラインのメッセージ履歴を見たらくだらないことばかり書いていて、時々見返すと笑えてくるほどだ。こんなどうでもいいことで笑い合っているなんて、なんて平和なカップルだろうって。
 休憩時間に美咲と連絡を取り合っていると、同僚が教えてくれる。「何ニヤニヤしてんだよ、涼介」と言って肩を叩いてくる。その同僚曰く「涼介は彼女さんと連絡しているときが一番楽そうだ」とのこと。確かにそう言えるかも。なんせ美咲は今まで出会って付き合ってきた女性の中で、断トツで可愛いんだから!
 今日は、そんな大切な彼女と付き合って二年目の日。今回美咲は何も言わないけれど、去年の一年目記念は手料理でご馳走してくれたりプレゼントを用意してくれたりした。一年以上付き合う子は自分にとって珍しいから、これからも美咲を大事にしようって思えた。
 そして今年の付き合って二年記念日、僕はあることを計画している。
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