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ライバル
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※フリード視点
約束通り、今日はジョーカーがイリヤに会いに行き俺はジョーカーが帰ってくるのをベンチに座り待っていた。
空間の穴の近くには守るように立つ番犬がいた、犬じゃなくて狼だけど…
部屋には結界を張っているが部屋の外で兄がイリヤになにかするか心配でイリヤの傍にも使い魔の虎を召喚しといた。
イリヤに俺の魔力を注いだから使い魔はイリヤの言う事を聞くだろうとジョーカーに説明した。
使い魔の事より俺がイリヤにキスをした事にジョーカーは怒っていた。
あんな可愛い顔を好きな子にされたら我慢出来るわけないだろ。
ただ使い魔の虎の場合、子供だから見た目が猫だからナメられないか不安だった…イリヤが怖がるかと思って本来の姿を封印したんだけどまさか猫のフリをして鳴き声まで真似るとは思わなかった。
そして俺の不安は最悪のカタチで的中する事になった。
使い魔は俺の魔力を食うから俺と精神が繋がっている。
なにがあったのか使い魔の記憶が俺の頭に流れてくる。
兄は俺のイリヤに酷い事をしていたと使い魔の目を通して見ていた。
今すぐ兄のところに向かって兄を殺したいほど怒っていたが、あの時早い時間だったから俺は寮の部屋にいた。
ここからだとどんなに急いでもイリヤのところには間に合わない。
だから使い魔にイリヤを守るように脳内で命令した。
虎は自らの内に秘める封印を解放して子供から大人の姿に変わった、その時負っていた傷も癒えた。
兄は驚き逃げてしまったから懲らしめる事は出来なかったがイリヤを運ぶのが先だと思い使い魔に運ばせた。
青痣が痛々しく感じて俺はすぐにジョーカーに説明してイリヤのところに向かわせた。
全部説明すると時間が掛かるからイリヤが怪我をしているとだけ伝えた。
今日はジョーカーが行く日だから俺はジョーカーにイリヤを任せた。
長年見てきた腐れ縁だ、同じ人を好き同士信頼は出来る。
使い魔を通して見て分かったが、まさかアイツまでイリヤにキスするとは思わなかったけど…
人の事言えないから責められないけど、もやもやする…これがアイツが怒っていた気持ちなのかもな。
そしてジョーカーもイリヤの異変に気付いたみたいだった。
イリヤはキスを拒まないのに好きじゃないと口にする。
熱い瞳で見てくるのに自分の本当の気持ちを言ってくれない。
イリヤをそうさせるのはいったいなんだ?俺にも相応しい相応しくないとよく分からない事を言っていた。
俺にとったらイリヤが相応しい子なんだが、どうやったらイリヤは分かってくれる?
「…まだ居たのか」
「イリヤは平気そうか?」
「俺の治癒力の限界まで使ったからな、後は安静にしていれば平気だ」
「………そうか」
使い魔を通して見ていたが実際イリヤの様子を聞いてみたかった。
ベンチから立ち上がり誰も外から入ってこれないように穴を塞ぐ。
それをジョーカーはジッと眺めていた、これで大丈夫だろう。
口ではフラれていたがジョーカーも諦めている顔ではないようだ。
長年の付き合いだが、アイツのあんな顔初めて見たな。
ジョーカーにとっても俺と同じ大切な初恋というわけか。
「お前はどう思う?イリヤのあの言葉…使い魔から見ていたんだろ」
「イリヤがなにかを隠しているのは明らかだ、俺にも相応しい子とか言っていた」
「誰なんだ?そいつ…」
「イリヤには相応しい奴が誰か知ってるみたいだけどな」
本人に聞いたわけじゃないから詳しくは知らないが、どうやったらその相応しい子がイリヤだって本人は分かるのだろうか。
分からせるには本気だってアピールし続けるしかないか。
俺とジョーカーは同じ人を好きになったライバル同士だが今は協力してイリヤの本当の気持ちを聞き出したい。
俺とジョーカーは寮に帰るために夕焼け空の下を歩き出した。
明日は俺の番だ、さて何をしよう…イリヤは隙があるように見えて惚れさせるのは難しい気がした。
イリヤの心を開くにはどうしたらいいのか、イリヤが初恋でずっと一途に想ってきたから何もかも手探りだった。
「イリヤ、会いたかった」
「…え、あ…うん」
翌日学校が終わり真っ先にイリヤのところに向かった。
あれから兄は試験で忙しいみたいでイリヤのところに来ていなかった。
イリヤが少しでも過ごしやすい環境になればいいが兄の婚約者でいる限り安心は出来ない。
イリヤが魔法学校に通える年齢になれれば家から出る事が出来るんだけどな。
後3年だ…あっという間に見えて長いだろう、それまでは俺達がイリヤを守る。
今日はイリヤのために花束を買ってプレゼントした。
愛の花言葉であるスノーローズという特殊な花だけど伝わるだろうか。
買ったものをあげたら想いが通じにくいと思ってスノーローズがある雪山に登って摘んできた、寒くて痛くて大変だったがイリヤのためなら全然苦ではなかった。
イリヤは花束を受け取ってくれたが、喜んでいいのかどうなのか迷ったような複雑な顔だった。
「この花、寒い場所にしか咲かないけど魔力を掛けたから長持ちするよ」
「…あ、ありがとう…花瓶」
「俺がやる」
立ち上がろうとするイリヤをベッドに座らせて花束を持ち部屋を出た。
使用人が俺が帰って来ている事を知らず驚いて挨拶していた。
正面から入ってないから当たり前だよな、母には帰って来るなと言われているから口止めも忘れない。
洗面所に向かうと使っていない花瓶が何個か並んでいて一つ取り水魔法で満たす。
花束より食べられるものが良かっただろうか、同級生の女に聞いたら花束がほしいって目を輝かせて言っていたから信じていた。
本人に聞いたら何もいらないと言いそうだったから聞かなかったが今度は聞いてみよう。
花瓶の中に花を入れるとイリヤがいる部屋に戻った。
イリヤは真剣な眼差しで本を読んでいて、邪魔するのも悪いと思ったが気になり近付く。
「何を読んでいるんだ?」
「俺、頭そんなに良くないので、勉強です」
花瓶を棚の上に置いてイリヤが座るベッドの隣に座った。
勉強か、真面目だな…俺がイリヤくらいの歳の時勉強が嫌いだったのにな。
俺もイリヤの役に立ちたくて分からないところがあったら聞いてくれと言ったら目をキラキラと輝かせて「いいんですか!?」と可愛い事を言ってくれる。
当たり前だろ、イリヤのためだったらなんだってしたい。
やっぱりイリヤは俺の天使だ、最初の頃は異種だと本気で思っていてドルアージュ家の魔法使いなら天使じゃないと分かってはいるが……やっぱり天使だよなと再び思った。
俺は魔法実技の授業は得意だからイリヤに教えると言ったがイリヤは暗い顔をしてしまった。
……どうかしたのか?イリヤは魔法実技が苦手なのか?
「イリヤ?」
「俺、下級の中の落ちこぼれ魔法使いだから魔法を教えてもらっても…」
「え?下級?イリヤはドルアージュ家の子供ではないのか?」
ドルアージュ家は代々上級階級の魔法使いの一族ではなかったか?
もし力をあまり受け継がなくてもせいぜい中級くらいだろう。
それが下級、どういう事だ?血が繋がっていないとか?
そう思っていたらイリヤは何故自分は下級なのかよく分からないがドルアージュ家の血は確かに流れていると言った。
イリヤが言うならそうだろうが、下級魔法使いなら学校も安全ではないだろう。
この階級社会は下級魔法使いには生きづらい世の中になっている。
俺の学校でも下級ってだけで虐められている奴がいる。
家でも学校でも生きづらい世の中なんてあってたまるか。
俺は悲しみに満ちた顔をしているイリヤを抱き締める。
「イリヤが下級でも俺がいるから安心しろ、俺の傍が君の唯一の居場所になりたいんだ」
「……それは、無理だよ」
まだイリヤの気持ちは素直にならない、けどいつか素直にさせてみせるから…
ギュッと少しだけ強く抱きしめると暖かい体温を感じた。
キスしたい、理由がなくキスしたら拒否されてしまうだろうか。
もう少し我慢しよう、きっと今したら止まらなくなる。
イリヤに言った言葉は全て嘘偽りのない本心なんだ。
君の安らぐ居場所になりたい、他の誰でもない俺が…
今日はそのまま何も言わず、ただ温もりを感じていた。
約束通り、今日はジョーカーがイリヤに会いに行き俺はジョーカーが帰ってくるのをベンチに座り待っていた。
空間の穴の近くには守るように立つ番犬がいた、犬じゃなくて狼だけど…
部屋には結界を張っているが部屋の外で兄がイリヤになにかするか心配でイリヤの傍にも使い魔の虎を召喚しといた。
イリヤに俺の魔力を注いだから使い魔はイリヤの言う事を聞くだろうとジョーカーに説明した。
使い魔の事より俺がイリヤにキスをした事にジョーカーは怒っていた。
あんな可愛い顔を好きな子にされたら我慢出来るわけないだろ。
ただ使い魔の虎の場合、子供だから見た目が猫だからナメられないか不安だった…イリヤが怖がるかと思って本来の姿を封印したんだけどまさか猫のフリをして鳴き声まで真似るとは思わなかった。
そして俺の不安は最悪のカタチで的中する事になった。
使い魔は俺の魔力を食うから俺と精神が繋がっている。
なにがあったのか使い魔の記憶が俺の頭に流れてくる。
兄は俺のイリヤに酷い事をしていたと使い魔の目を通して見ていた。
今すぐ兄のところに向かって兄を殺したいほど怒っていたが、あの時早い時間だったから俺は寮の部屋にいた。
ここからだとどんなに急いでもイリヤのところには間に合わない。
だから使い魔にイリヤを守るように脳内で命令した。
虎は自らの内に秘める封印を解放して子供から大人の姿に変わった、その時負っていた傷も癒えた。
兄は驚き逃げてしまったから懲らしめる事は出来なかったがイリヤを運ぶのが先だと思い使い魔に運ばせた。
青痣が痛々しく感じて俺はすぐにジョーカーに説明してイリヤのところに向かわせた。
全部説明すると時間が掛かるからイリヤが怪我をしているとだけ伝えた。
今日はジョーカーが行く日だから俺はジョーカーにイリヤを任せた。
長年見てきた腐れ縁だ、同じ人を好き同士信頼は出来る。
使い魔を通して見て分かったが、まさかアイツまでイリヤにキスするとは思わなかったけど…
人の事言えないから責められないけど、もやもやする…これがアイツが怒っていた気持ちなのかもな。
そしてジョーカーもイリヤの異変に気付いたみたいだった。
イリヤはキスを拒まないのに好きじゃないと口にする。
熱い瞳で見てくるのに自分の本当の気持ちを言ってくれない。
イリヤをそうさせるのはいったいなんだ?俺にも相応しい相応しくないとよく分からない事を言っていた。
俺にとったらイリヤが相応しい子なんだが、どうやったらイリヤは分かってくれる?
「…まだ居たのか」
「イリヤは平気そうか?」
「俺の治癒力の限界まで使ったからな、後は安静にしていれば平気だ」
「………そうか」
使い魔を通して見ていたが実際イリヤの様子を聞いてみたかった。
ベンチから立ち上がり誰も外から入ってこれないように穴を塞ぐ。
それをジョーカーはジッと眺めていた、これで大丈夫だろう。
口ではフラれていたがジョーカーも諦めている顔ではないようだ。
長年の付き合いだが、アイツのあんな顔初めて見たな。
ジョーカーにとっても俺と同じ大切な初恋というわけか。
「お前はどう思う?イリヤのあの言葉…使い魔から見ていたんだろ」
「イリヤがなにかを隠しているのは明らかだ、俺にも相応しい子とか言っていた」
「誰なんだ?そいつ…」
「イリヤには相応しい奴が誰か知ってるみたいだけどな」
本人に聞いたわけじゃないから詳しくは知らないが、どうやったらその相応しい子がイリヤだって本人は分かるのだろうか。
分からせるには本気だってアピールし続けるしかないか。
俺とジョーカーは同じ人を好きになったライバル同士だが今は協力してイリヤの本当の気持ちを聞き出したい。
俺とジョーカーは寮に帰るために夕焼け空の下を歩き出した。
明日は俺の番だ、さて何をしよう…イリヤは隙があるように見えて惚れさせるのは難しい気がした。
イリヤの心を開くにはどうしたらいいのか、イリヤが初恋でずっと一途に想ってきたから何もかも手探りだった。
「イリヤ、会いたかった」
「…え、あ…うん」
翌日学校が終わり真っ先にイリヤのところに向かった。
あれから兄は試験で忙しいみたいでイリヤのところに来ていなかった。
イリヤが少しでも過ごしやすい環境になればいいが兄の婚約者でいる限り安心は出来ない。
イリヤが魔法学校に通える年齢になれれば家から出る事が出来るんだけどな。
後3年だ…あっという間に見えて長いだろう、それまでは俺達がイリヤを守る。
今日はイリヤのために花束を買ってプレゼントした。
愛の花言葉であるスノーローズという特殊な花だけど伝わるだろうか。
買ったものをあげたら想いが通じにくいと思ってスノーローズがある雪山に登って摘んできた、寒くて痛くて大変だったがイリヤのためなら全然苦ではなかった。
イリヤは花束を受け取ってくれたが、喜んでいいのかどうなのか迷ったような複雑な顔だった。
「この花、寒い場所にしか咲かないけど魔力を掛けたから長持ちするよ」
「…あ、ありがとう…花瓶」
「俺がやる」
立ち上がろうとするイリヤをベッドに座らせて花束を持ち部屋を出た。
使用人が俺が帰って来ている事を知らず驚いて挨拶していた。
正面から入ってないから当たり前だよな、母には帰って来るなと言われているから口止めも忘れない。
洗面所に向かうと使っていない花瓶が何個か並んでいて一つ取り水魔法で満たす。
花束より食べられるものが良かっただろうか、同級生の女に聞いたら花束がほしいって目を輝かせて言っていたから信じていた。
本人に聞いたら何もいらないと言いそうだったから聞かなかったが今度は聞いてみよう。
花瓶の中に花を入れるとイリヤがいる部屋に戻った。
イリヤは真剣な眼差しで本を読んでいて、邪魔するのも悪いと思ったが気になり近付く。
「何を読んでいるんだ?」
「俺、頭そんなに良くないので、勉強です」
花瓶を棚の上に置いてイリヤが座るベッドの隣に座った。
勉強か、真面目だな…俺がイリヤくらいの歳の時勉強が嫌いだったのにな。
俺もイリヤの役に立ちたくて分からないところがあったら聞いてくれと言ったら目をキラキラと輝かせて「いいんですか!?」と可愛い事を言ってくれる。
当たり前だろ、イリヤのためだったらなんだってしたい。
やっぱりイリヤは俺の天使だ、最初の頃は異種だと本気で思っていてドルアージュ家の魔法使いなら天使じゃないと分かってはいるが……やっぱり天使だよなと再び思った。
俺は魔法実技の授業は得意だからイリヤに教えると言ったがイリヤは暗い顔をしてしまった。
……どうかしたのか?イリヤは魔法実技が苦手なのか?
「イリヤ?」
「俺、下級の中の落ちこぼれ魔法使いだから魔法を教えてもらっても…」
「え?下級?イリヤはドルアージュ家の子供ではないのか?」
ドルアージュ家は代々上級階級の魔法使いの一族ではなかったか?
もし力をあまり受け継がなくてもせいぜい中級くらいだろう。
それが下級、どういう事だ?血が繋がっていないとか?
そう思っていたらイリヤは何故自分は下級なのかよく分からないがドルアージュ家の血は確かに流れていると言った。
イリヤが言うならそうだろうが、下級魔法使いなら学校も安全ではないだろう。
この階級社会は下級魔法使いには生きづらい世の中になっている。
俺の学校でも下級ってだけで虐められている奴がいる。
家でも学校でも生きづらい世の中なんてあってたまるか。
俺は悲しみに満ちた顔をしているイリヤを抱き締める。
「イリヤが下級でも俺がいるから安心しろ、俺の傍が君の唯一の居場所になりたいんだ」
「……それは、無理だよ」
まだイリヤの気持ちは素直にならない、けどいつか素直にさせてみせるから…
ギュッと少しだけ強く抱きしめると暖かい体温を感じた。
キスしたい、理由がなくキスしたら拒否されてしまうだろうか。
もう少し我慢しよう、きっと今したら止まらなくなる。
イリヤに言った言葉は全て嘘偽りのない本心なんだ。
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