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113.遅い気付き ※
しおりを挟む「ん、っ、……! はぁ……っ、レイド、腰上げるなよ、しゃぶりづらいだろ? ほら、下にさげて。そう、そう……――ちゅぷっ……!」
「は……っ! ぅ、う……!」
レイドの陰茎を取り出し、少し舐めると。直ぐにビンビンになった。
レイドは、興味ない人間に対して、驚く程に反応しない身体みたいだから……。俺のことを、そういう目で見ているのは、間違いないと思うんだけど。なんで、食い付かないんだ?
ヤってるうちに、その気になる……よな?
そう考えてるうちに。俺の口の中で、レイドのが大きく膨らみ、ピクピクと震えていた。
俺は直ぐに、それから口を離す――。
「あっ! ヤツ……っ!」
ん? レイド、どうしてって顔してるな~?
よし、反応は良い感じだ。
「レイド、俺のも舐めて……?」
前に、解さないで入れた時。めちゃくちゃ痛かったのを覚えてる。もう、同じ目には遭いたくない。
自分で、そこを解すのも何だか怖いし。レイドだったら慣れてるだろうから、とりあえず任せてしまおう――。
えっと、入れるから……後ろかな?
俺は、レイドの顔に跨がり。その口元へと、後孔を寄せると――ぺちゃぺちゃと、濡れた舌にそこの部分を舐められる。
「んっ、はぁ……! レイド……っんん!」
レイドの舌で、くるくると舐められたり。ぢゅぅっと吸われたりして……凄く気持ち良い。
周りをたくさん舐め回されてから――ツプンと、レイドの舌が、俺のナカへと入れられた。
「あっ! んんっ……! そこ、んぁあ……っ!!」
良いところを、何度も舌でつつかれて。もっと、もっとと、俺はレイドの顔にそこを押し付ける。
ナカをぐちゅぐちゅと掻き混ぜられ、強く啜られたりして、それで何度もイってしまい……――気が付いたら、レイドの指を入れられ。激しく抜き挿しされていた。
「レ、レイド……! も、いいから……。レイドの、入れて?」
俺は、レイドの顔から腰を上げる。
チラリと、レイドの下腹部に視線を向けると――今にも精を吐き出してしまいそうなくらいに、硬くそそり立っているモノが目に映った。
俺がそれを認識した瞬間。後ろの穴から、とろとろと……何かが大量に漏れ出てくるのを感じる。
え……? 後ろから、何か凄い漏れて来てる?
俺がそれに驚いて、動きを止めていたら。
レイドも、そのまま動こうとせず。顔を歪め、何かを考えているようだった。
なんだ? 何を、そんなにずっと考えてるんだ……?
う~ん……。ずっとその理由も話さないレイドに、少し苛ついてきたし。その理由を聞くために、ちょっと意地悪してやるか……。
「レイド、俺のこと……抱きたくないのか? だったら、もう無理強いはしない。……――はぁ。俺が、誰かを好きになって、その人と両想いになる日までは……子供はお預け――ひゃっ!?」
び、びっくりした~!! 急に押し倒すから、マジで心臓止まるかと思った……。
「これを、誰とするつもりだ……?」
――レイドは、俺を強く睨み付けていた。
「えぇ~? だから、まだ分かんないって~! けど、そういう可能性もありかな~? って、思……っ、んんっ! ――……っ、は……ん、ん! ……っ、ぷはっ! ちょ、レイ……まっ、んぅ、うっ!」
俺に喋らせない為なのか、息すらも食べられているかのように、激しく口づけられる。
――……口を離された時には、頭がぼぅとしていて。荒い息を吐きながら、レイドの胸元に強くしがみついていた。
俺は潤んだ目で、視線だけをレイドに向けると――レイドは顔をしかめ、自分の前髪辺りを手でクシャリと乱していた。
まさか……。今、俺にしたことを悔やんでいる、とか……?
黙ってしまったレイドを眺めている間に、息が整い。どうしたもんかな~と、モゾリと俺が身動ぎした時に。漸く、レイドが口を開いた――。
「……ヤツ、悪かった。ヤツを、抱きたくないんじゃない。ただ、俺は――ヤツに対して、自分の気持ちをずっと押し付けていたことを……後悔していて…………」
「へ……?」
――レイドの頭を、バシーーーッ!! と叩く。
レイドは頭を押さえて、キョトンとした様子で俺を見てきた。
「ぉお~~い!! それ、今更かよ~!? 確かに、レイドは色々あってさ……。思考が弾け飛んじゃったのは分かるけどっ! それ思うの、今更っ!!?」
「す、すまない……」
え~? じゃあ、もしかして……。前に、こういう行為を強要してしまっていたから。今は、すごく自己嫌悪を感じている……ってことか?
……遅いっ!! マジで、遅すぎだろ~!?
はぁ……。でも、俺も……レイドのことは言えないんだよな――。
俺は、ヤツィルダの時も、ヤマダの時も……2回とも――レイドに一目惚れしたんだから。
レイドがいない時は、その姿が目に焼きついて離れなくて。姿が見えた時は、胸が高鳴った。
俺は、ずっと……それが何だか分からなかったんだ。
ただのヤマダの時には、何を考えているか分からない奴だから。恐怖で、胸がドキドキするのかと思っていた。
自分の身体を、レイドには許せるなってことを思い返してから、やっと自分の気持ちに気が付くなんてさ……。俺も、遅すぎだよな……――。
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