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24.跳ね上がる、怖いモノ ※
しおりを挟むナース服女の液でベタベタだった変態の身体を、浄水で綺麗に洗った。
実体化の残り時間が分からなくても。さすがに、あんな女の液まみれじゃ嫌だ。
「俺の身体が、いつ輝石に戻っちまうか分からねーんだ。だから、早くそれを立たせるために触るけど。もし、気持ち悪かったら……って、え? 早くね??」
すっげぇ、ビンビンになった。
俺の指がちょっとそれに触れただけで、びょーーん!! って、跳ねるように立ち上がったんだけど……?
怖っ!! 怖いよ、何なんだよ……これ。
「はあ……っ! 早く、ヤマダの中に、入りたい」
お前、さっきまで気持ち悪さに泣いてなかった……?
何、興奮しきった顔してんの?
「お前には色々と言いたいことが、た~くさんあるけど。今は、仕方ないか……。はぁ~。よしっ!!」
俺は、それに向かって腰を勢い良く下ろした。
「ぅ"、ああああーーーっっ!!?」
い、い、痛ってーーーーーっ!!!
「ヤマダっ!! 何故、そんなに急にっ!? ……くっ! 身体が動けるならば、術でヤマダを気持ち良く……!」
ああ? 変態って、術かけてたのか……?
変態にされてた時って、気持ち良いことしか考えれなくて。何を言われてるか、自分自身の行動すらも良く分からなくなってた。
だから、それをあまり覚えていなかったんだ。
それで、てっきり。そういう行為って痛くないものかと……。
――って、そんな変な術を習得してるとか、こいつはやっぱり変態だなっ!!
「う"ぅ……! だ、大丈夫だから! さっさと、イケっ!!」
俺は、痛みに顔を歪めながらも、腰を上下に動かした。
「ヤマダっ! んん、はぁっ! ……すま、ない。そんなに、痛そうな顔を……ヤマダにさせて、しまっているのに、もうっ……――く、ぅっ!」
ナカに入ってるモノが脈動しながら、びゅっ、びゅーッ! びゅっく、びゅっくびゅっくッ!! と勢いよく、熱を吐き出している感覚がする。
「はっ、ぅうっ……!」
よ、よし、イったみたいだな……?
――ピロン。
【生粋である古代魔術師の生命エネルギーが胎へと注がれた為、実体化状態を確定しました】
あ……? そういや、そういう話だったっけな。
「ヤマダ、愛している。早く、俺の種でヤマダを孕ませたい」
意識を少し違う方向へ飛ばしていると、キモい発言をされたので。俺はうんざりしながら、視線を落とすと。柔らかく、優しい顔で俺を見ている奴と目が合った。
こんな状況で、よくそんな顔できるよな。こっちは、子供をしっかり育てられるか分からなくて、怖いっつーのに。
――でも、不思議と逃げるって気にはならない。もう、実体化が確定したから、この場から逃げてもいいはずなのにな。
「――おい、もし子供出来たら。ちゃんと養育費払えよ。この前みたいに、逃げたらボコる」
「ああ、あの時は呼び出されてしまってな。側にいてやれなくて、すまなかった。ヤマダ、養育費ではなく――俺が絶対に、ヤマダと子を幸せにする。だから、そんな不安そうな顔をしなくていい」
「……嘘、つくなよ」
胸の辺りが、少しきゅうと締まったような気がしたけど。俺はそれを振り払うように、再び腰を動かした。
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