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6.嘘に嘘を重ねたら、騙された ※
しおりを挟む「は、離せっ!! ふっざけんなーーーっ!!! これを、さっさと解除しろよっ!!」
俺は、地面の上でビタンビタンと魚のように跳ねる。
「ああ、可愛いな。名前、名前を教えてくれたら解除しよう……」
名前? じっと、そいつを見ると。多分、嘘は言ってないように感じた。
どちらにせよ、この拘束を解くのはこいつじゃないと出来ないから……仕方ない。
「俺は、山田 太郎だ」
まあ、俺は嘘だけど。
「ヤマダ タロウ? ♢♢◆♢◆◆♢◆◆……。流石に、人間ではないから駄目か」
こいつ、俺に何かしようとしたな?
「俺は、レイド・ハートシアだ。レイド、と呼んで欲しい。ヤマダ、タロウ……名前の方はどちらだ?」
「山田だ」
ムカついたから、嘘に嘘を重ねてやるっ!
「ヤマダ、可愛いな」
「おい、いいから……さっさと拘束解けよ」
レイドは、キョトンとした後に。『ああ……』と言って頷き。
手を振って俺の拘束を解いて――。
一瞬のうちにまた、拘束をした。
「は……? はぁ!? おいっ! ふざけんなよ!! 卑怯だぞ! このクソ野郎っ!!」
「ちゃんと解除、しただろう?」
なに言ってんだ、こいつ!?
「ふざけん……ッ!? ふぁっ!? えっ? や、やめ……!」
「ちゃんと、良くするから……安心してくれ」
安心出来るかっ!!
「ちょっ、止めてくれって!! ……ひっ!? て、手入れん、なよっ!! や、や……やめ……っ、んんぁっ!!」
レイドが、俺の服の中に手を入れ。乳首をくにくにと摘まんでくる。
拘束魔法のせいで、身をよじるくらいしか抵抗が出来ず。そうしている間に、服を捲りあげられていた。
「ああ、可愛い。色白だからそう予想はしていたが……。やはり、薄いピンク色をしているな?」
「やめろっ! んの、変態!! さわん……っ、ぁあっ!?」
ぺちゃりぺちゃりと胸の粒を舐められる。直ぐに、ぢゅぅ……っ! と強く吸われ。それに驚いて、身体が跳ねた。
「ひっ!? 痛いっ!! 吸わなっ……やぁあ!? ああっ!!?」
俺のピンク色だったそれが、この変態が強く吸うせいで真っ赤になってしまい。ジンジンして熱いのと、ピリピリして痛いのを同時に感じ。頭か混乱する。
「ん……。ここ、エロい色になったな? ああ、そんなに涙目になって……。次を、期待してるのか?」
こいつ、なに……? 本当、なに言ってんだよ?
「次は、ここを吸ってあげよう」
「おい、おい、おい!? やめろっ!! バカやろうが!! さわっ、触るなよっ!! や……ッ!!!」
変態に、俺のズボンを下ろされ――後ろの蕾に、生温かく濡れたものが這うのを感じた。
とろり、とした唾液を固く閉じた蕾に塗り込まれ。舌がぐっ、ぐっ……と、徐々にナカへと入り込んできている。
俺は慌てて、それが入らないように下腹部に力を込めた。
「ひぃ……!? や、や、やめ!! ひぃんっ!!?」
力を込めていたのに。舌がぬるり、と蕾のナカに入り込んできて。くちゅくちゅと中を掻き回され。蕾から、とろ、とろ、と溢れ出てくる何かを、ぢゅるるるっと啜られる――。
あり得ない! あり得ない!! あり得ない!!!
マジで、ふざけんなよっ!!!
けたたましい破裂音が、洞窟内に響き渡った。
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