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探索編(四章)
176.服従への抵抗②
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「オラァ!」
ラーラは襲ってきた兵士に対して、《もう一対の手》で甲冑を掴み、2つ目でぶん殴った。
えっぐい攻撃手段だと、上から見てたコルが陰ながら思っていた。
「ヘイヘイ…よいしょ!」
ナットはポンポンと《遅れる衝撃》で兵士をぶっ叩き、裏の部分でもう一度殴った。鎧越しの兵士であっても1発で気絶させた。
「あと一人やっておいてくれ!スノの増援に向かう!」
ナットはそう言って、ラーラに背を任せて走った。
しかし…次に見た光景は、まさに彼女の無双といったような光景で増援の必要を感じなくなった。
「……」
彼女は7人の大柄な兵士に向かって小さな体で突っ込んだ。
………さて、やりますか。
目の前の兵士2人はこちらに剣を振りかざしている、だから脇を狙ってしまえばいい。
そう思い、スノは兵士の1人の左脇に《濃厚な1秒》を突き刺した。…そして…。
時間は1秒、過去に戻る。
攻撃する前に戻ったスノはもう片方の兵士の、脇にぶっ刺した。
「ぐはぁ…。」
その瞬間、スノの《濃厚な1秒》は発動する。
「!?」
過去に戻る前に、攻撃した兵士にも傷は開いていたのだ。
彼女の心物は時を戻す…が、戻す前に起こった事象は変わらない。相手に傷をつければ、時を戻しても、傷つけた時間に何もしなくとも勝手に怪我するのだ。
スノの不気味な力に怯えを抱き、残り5人の兵士が後退りをした。それをゆっくり追いかけるように、足音を立てスノは歩いて追い詰めた。
「私はむっずかしい能力で…理解するまで時間がかかりましたよ。ですがね…理解してしまえば最凶ってことに気がついたんですよ。」
歩きながら、自身の苦難を語り、さらに兵士に近ずいた。
…そして、一気に通り過ぎ去った。
「?」
兵士が後ろを見た瞬間、膝の裏や肘の裏などの武装できない部分から血が出た。
「よし…。さて、次。」
と言って、彼女は大量の兵士を眺めた。
「ほう。抵抗の意思を示すか。ならば良い、撃て。」
また、どこからともなく声が聞こえた。
ナットは相手の声こそ、心物の能力の1部であると感ずいていた。
「声…。命令…!」
あることに気がついたナットは後ろを向き、コルへとその事を報告しようとした瞬間。
ビュンッッ!!
風を切る矢が一直線にナットに飛んできたのだ。
そして同時に逆方向から投げナイフも飛んできた。
「はぁ!?」
ナットが困惑したのも少し、投げナイフは矢に当たり、矢は起動を変えて落ちた。
「全く、注意しててくださいよ。」
スノが投げたナイフに、命を救われたようだ。
ラーラは襲ってきた兵士に対して、《もう一対の手》で甲冑を掴み、2つ目でぶん殴った。
えっぐい攻撃手段だと、上から見てたコルが陰ながら思っていた。
「ヘイヘイ…よいしょ!」
ナットはポンポンと《遅れる衝撃》で兵士をぶっ叩き、裏の部分でもう一度殴った。鎧越しの兵士であっても1発で気絶させた。
「あと一人やっておいてくれ!スノの増援に向かう!」
ナットはそう言って、ラーラに背を任せて走った。
しかし…次に見た光景は、まさに彼女の無双といったような光景で増援の必要を感じなくなった。
「……」
彼女は7人の大柄な兵士に向かって小さな体で突っ込んだ。
………さて、やりますか。
目の前の兵士2人はこちらに剣を振りかざしている、だから脇を狙ってしまえばいい。
そう思い、スノは兵士の1人の左脇に《濃厚な1秒》を突き刺した。…そして…。
時間は1秒、過去に戻る。
攻撃する前に戻ったスノはもう片方の兵士の、脇にぶっ刺した。
「ぐはぁ…。」
その瞬間、スノの《濃厚な1秒》は発動する。
「!?」
過去に戻る前に、攻撃した兵士にも傷は開いていたのだ。
彼女の心物は時を戻す…が、戻す前に起こった事象は変わらない。相手に傷をつければ、時を戻しても、傷つけた時間に何もしなくとも勝手に怪我するのだ。
スノの不気味な力に怯えを抱き、残り5人の兵士が後退りをした。それをゆっくり追いかけるように、足音を立てスノは歩いて追い詰めた。
「私はむっずかしい能力で…理解するまで時間がかかりましたよ。ですがね…理解してしまえば最凶ってことに気がついたんですよ。」
歩きながら、自身の苦難を語り、さらに兵士に近ずいた。
…そして、一気に通り過ぎ去った。
「?」
兵士が後ろを見た瞬間、膝の裏や肘の裏などの武装できない部分から血が出た。
「よし…。さて、次。」
と言って、彼女は大量の兵士を眺めた。
「ほう。抵抗の意思を示すか。ならば良い、撃て。」
また、どこからともなく声が聞こえた。
ナットは相手の声こそ、心物の能力の1部であると感ずいていた。
「声…。命令…!」
あることに気がついたナットは後ろを向き、コルへとその事を報告しようとした瞬間。
ビュンッッ!!
風を切る矢が一直線にナットに飛んできたのだ。
そして同時に逆方向から投げナイフも飛んできた。
「はぁ!?」
ナットが困惑したのも少し、投げナイフは矢に当たり、矢は起動を変えて落ちた。
「全く、注意しててくださいよ。」
スノが投げたナイフに、命を救われたようだ。
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