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第三拠点編(一章)
34.撤退
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ウルフェンについている部分を動かさず、一つ一つが縮まる、そして鎖は質量が多くあるのでナットを持ち上げるのは余裕だった。
鎖の縮まる速度でナットは吹っ飛んでゆく。
馬なんかよりよっぽど速い。
「なっっ!!」
ウルフェンの焦り具合は滑稽なものだった。
そしてそのまま、その速度でウルフェンの顔面まで飛んでゆく。
「!!」
歯を食いしばり、覚悟を決め。
最大の集中を見せた、ウルフェンの頭を狙って…《遅れる衝撃》を叩き込む!
さすがのウルフェンも、人が飛んで行く速度の攻撃には耐えれないであろうっ!!
………トンッ。
音が少しなった。
それは当たった証拠であった。
あとの爆音、その音を想像するだけで、ナットは笑みがこぼれた。
そして、ナットは両手の平をウルフェンに見せた。
ニヤァァ…と欺いた時に出るゲス顔が出てしまった。
それが、コプラにとってはカッコよく、ヒーローの顔であった。
「はぁ?」
ウルフェンはそう反応した。
何も痛くない、普段と何も変わらないのである。
「あんたのトラウマは………今からあんたと…俺の力で倒れるぜ」
と、コプラに向かって宣言した。
上からの風を斬る音、ナットの手には何も持っていない。そして、《遅れる衝撃》のピッケル部分の能力。
「!?」
予め投げておいた、《遅れる衝撃》が、ウルフェンの頭を捉える!
ガアンッッ!!!
強烈!
馬よりも早い速度で飛ばされながら、《遅れる衝撃》のフルスイング、それの3倍の衝撃がウルフェンに襲いかかるっ!!!
クラっ…
千鳥足になりながら、足でバランスをとっている。
が…意味が無いようだ。
バタッ……
そのままウルフェンは、元の姿に戻り、大の字で倒れた。
「どーだ?スカッとすんだろ?」
ナットは地面に尻を吸い込まれるようにつけ、そう言った。
コプラは目から嬉しさと自信と満足感が溢れたものが涙となっていた。
そして、言わなきゃいけない事を言った。
「……ありがとう」
「へへっ…半分、自分にも言ってやろうぜ?」
キザな返しをして、ナットは笑顔を向けた。
そして、ラーラと合流しようと動いていた。
ナットは力が抜け、あまり動けなくなっていた。
コプラの肩を借りて、動いているようだ。
歩いて、館に入った場所に来た。
そこには、走って館から出ていっているコルとラーラがいた。
「安心してください……ボスは、倒した……。」
コプラはそう伝えた。
しかし、コル達が安心する様子は無い。
「違う……!私たち以外の潜入者がいる!! 」
コルはその潜入者を見つけたことを振り返った。
コルが、屋敷に潜入して、《次元の眼》で重要な資料などが入っている部屋に探ったところだった。
1人、館にいる人間を殺しまくっている奴がいた。
神父のような服を身にまとい、金属でできた松明を持っていた。
その松明の炎は、特殊な色をしていたらしい。
「でも……頑張って重要な資料の内容は覚えた!!」
コルはそう言った。
その言葉で、進行方向が決まった。
「ナイスだ。無理にここに居候する理由がない、逃げるぞっ!」
ナットはボスの代わりに命令を下した。
他のメンバーも反対意見はなかった。
そして、撤退を開始した。
鎖の縮まる速度でナットは吹っ飛んでゆく。
馬なんかよりよっぽど速い。
「なっっ!!」
ウルフェンの焦り具合は滑稽なものだった。
そしてそのまま、その速度でウルフェンの顔面まで飛んでゆく。
「!!」
歯を食いしばり、覚悟を決め。
最大の集中を見せた、ウルフェンの頭を狙って…《遅れる衝撃》を叩き込む!
さすがのウルフェンも、人が飛んで行く速度の攻撃には耐えれないであろうっ!!
………トンッ。
音が少しなった。
それは当たった証拠であった。
あとの爆音、その音を想像するだけで、ナットは笑みがこぼれた。
そして、ナットは両手の平をウルフェンに見せた。
ニヤァァ…と欺いた時に出るゲス顔が出てしまった。
それが、コプラにとってはカッコよく、ヒーローの顔であった。
「はぁ?」
ウルフェンはそう反応した。
何も痛くない、普段と何も変わらないのである。
「あんたのトラウマは………今からあんたと…俺の力で倒れるぜ」
と、コプラに向かって宣言した。
上からの風を斬る音、ナットの手には何も持っていない。そして、《遅れる衝撃》のピッケル部分の能力。
「!?」
予め投げておいた、《遅れる衝撃》が、ウルフェンの頭を捉える!
ガアンッッ!!!
強烈!
馬よりも早い速度で飛ばされながら、《遅れる衝撃》のフルスイング、それの3倍の衝撃がウルフェンに襲いかかるっ!!!
クラっ…
千鳥足になりながら、足でバランスをとっている。
が…意味が無いようだ。
バタッ……
そのままウルフェンは、元の姿に戻り、大の字で倒れた。
「どーだ?スカッとすんだろ?」
ナットは地面に尻を吸い込まれるようにつけ、そう言った。
コプラは目から嬉しさと自信と満足感が溢れたものが涙となっていた。
そして、言わなきゃいけない事を言った。
「……ありがとう」
「へへっ…半分、自分にも言ってやろうぜ?」
キザな返しをして、ナットは笑顔を向けた。
そして、ラーラと合流しようと動いていた。
ナットは力が抜け、あまり動けなくなっていた。
コプラの肩を借りて、動いているようだ。
歩いて、館に入った場所に来た。
そこには、走って館から出ていっているコルとラーラがいた。
「安心してください……ボスは、倒した……。」
コプラはそう伝えた。
しかし、コル達が安心する様子は無い。
「違う……!私たち以外の潜入者がいる!! 」
コルはその潜入者を見つけたことを振り返った。
コルが、屋敷に潜入して、《次元の眼》で重要な資料などが入っている部屋に探ったところだった。
1人、館にいる人間を殺しまくっている奴がいた。
神父のような服を身にまとい、金属でできた松明を持っていた。
その松明の炎は、特殊な色をしていたらしい。
「でも……頑張って重要な資料の内容は覚えた!!」
コルはそう言った。
その言葉で、進行方向が決まった。
「ナイスだ。無理にここに居候する理由がない、逃げるぞっ!」
ナットはボスの代わりに命令を下した。
他のメンバーも反対意見はなかった。
そして、撤退を開始した。
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