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富豪の依頼編(一章)
21.国からの刺客③
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「策か?!」
そうアルスが驚くと、コルはうんと頷き、アルスにその策を話した。
それを了承したアルスはすぐさま行動を開始した。
「まず…コルを守らなければ!」
アルスは策を実行するため、コルの指示がない中、全ての攻撃をふせがなきゃならないのである。
コルは《次元の眼》を動かし…どこかに飛ばした。
「何しても…質量の前では無駄ぁ!!」
ガファーは予め用意していたであろう、小さくした岩を飛ばしてきた。
それが大きくなる。どんな攻撃よりも重かった。
「う……ああああっ!!!」
アルスは足を踏み込み、何とかそれを防ぎきった!
そして《次元の眼》がガファーの吹き矢の穴に密着した!
「くっ…そんなもので防げると…思うなぁァ!!」
ガファーは《次元の眼》を吸った。
アルスはどうしようもなく、策を破られたなどと考えていたであろう。
しかし、コルは至って冷静だった。
ガファーが《次元の眼》を飛ばそうとしても、一向に飛ばせない。
「それ…逆方向に移動してるから…」
そう、コルは呟いた。
吐き出す方向の真逆に移動して、やつが吹き飛ばすのを防いでいた。
それにより、弾詰まりを起こし、逆転の日差しが見えた!
接近戦…なら多分勝てる!
変形があれば有利に立ち回れるはずだ!
アルスはそう思い、突撃して行った。
「!?」
《次元の眼》を取り除くことに夢中になっていたガファーは、アルスが接近するまで気づかなかった。
「オラァ!」
アルスは変形させた槍を突き出した。
ダッッ!
咄嗟に左にステップしたガファーだったが、次の瞬間!
槍が大剣に変形し、それをそのままぶん回した!
「!!」
一瞬、驚きで遅れをとったガファーは腹に結構な傷を負った。
しかし、一向に倒れる気配は無く、むしろ笑顔だった。
「遠距離…だけだと思うなぁ!!」
そう言って接近したアルスの顔面を右手でぶん殴った。
銃声のような大きな音がなり、アルスは吹っ飛ばされた。
「はぁ…あとは取り除くだけだ…」
ガファーはそう呟いた。
ぶっ飛んだアルスはフラフラとし、倒れ込んだ。
「ハァ……ハァ………」
コルは非常に速く、息を吸って吐いて、吸って吐いてを繰り返した。策は…
失敗した…。
「よくやった!!コル!アルス!」
その時!ドアから突如、レイが現れた!
そしてそのまま槍で突撃する。
しかしそれを、防ぐように、ガファーは吹き矢で木箱を飛ばした。
だが彼の突進はそれで止まらなかった!
そのまま槍で横腹を少しえぐった!
「くっ……クソ野郎ぉぉ!!」
ガファーはそう言い、レイが来た方向へとダッシュで逃げ出した。
そしてその方向は……カタァースとサンチャがいる場所だ。
そうアルスが驚くと、コルはうんと頷き、アルスにその策を話した。
それを了承したアルスはすぐさま行動を開始した。
「まず…コルを守らなければ!」
アルスは策を実行するため、コルの指示がない中、全ての攻撃をふせがなきゃならないのである。
コルは《次元の眼》を動かし…どこかに飛ばした。
「何しても…質量の前では無駄ぁ!!」
ガファーは予め用意していたであろう、小さくした岩を飛ばしてきた。
それが大きくなる。どんな攻撃よりも重かった。
「う……ああああっ!!!」
アルスは足を踏み込み、何とかそれを防ぎきった!
そして《次元の眼》がガファーの吹き矢の穴に密着した!
「くっ…そんなもので防げると…思うなぁァ!!」
ガファーは《次元の眼》を吸った。
アルスはどうしようもなく、策を破られたなどと考えていたであろう。
しかし、コルは至って冷静だった。
ガファーが《次元の眼》を飛ばそうとしても、一向に飛ばせない。
「それ…逆方向に移動してるから…」
そう、コルは呟いた。
吐き出す方向の真逆に移動して、やつが吹き飛ばすのを防いでいた。
それにより、弾詰まりを起こし、逆転の日差しが見えた!
接近戦…なら多分勝てる!
変形があれば有利に立ち回れるはずだ!
アルスはそう思い、突撃して行った。
「!?」
《次元の眼》を取り除くことに夢中になっていたガファーは、アルスが接近するまで気づかなかった。
「オラァ!」
アルスは変形させた槍を突き出した。
ダッッ!
咄嗟に左にステップしたガファーだったが、次の瞬間!
槍が大剣に変形し、それをそのままぶん回した!
「!!」
一瞬、驚きで遅れをとったガファーは腹に結構な傷を負った。
しかし、一向に倒れる気配は無く、むしろ笑顔だった。
「遠距離…だけだと思うなぁ!!」
そう言って接近したアルスの顔面を右手でぶん殴った。
銃声のような大きな音がなり、アルスは吹っ飛ばされた。
「はぁ…あとは取り除くだけだ…」
ガファーはそう呟いた。
ぶっ飛んだアルスはフラフラとし、倒れ込んだ。
「ハァ……ハァ………」
コルは非常に速く、息を吸って吐いて、吸って吐いてを繰り返した。策は…
失敗した…。
「よくやった!!コル!アルス!」
その時!ドアから突如、レイが現れた!
そしてそのまま槍で突撃する。
しかしそれを、防ぐように、ガファーは吹き矢で木箱を飛ばした。
だが彼の突進はそれで止まらなかった!
そのまま槍で横腹を少しえぐった!
「くっ……クソ野郎ぉぉ!!」
ガファーはそう言い、レイが来た方向へとダッシュで逃げ出した。
そしてその方向は……カタァースとサンチャがいる場所だ。
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