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富豪の依頼編(一章)
17.富豪の依頼③
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帰ってきたレイとナットは急いで飯を食べて、アルス達に依頼内容を説明した。
兵士に狙われていること、報酬がたんまり出ること。
「てことで……今回の件は……」
そうボスは言って、誰がカタァースの護衛をするかを決めていた。
「家に行くから…3人ぐらいが丁度いい…1人は決まっているが………」
と、独り言を言うほどに悩んで悩みまくって、出した結論はこうだった。
「わかった、今回の依頼は…コル、アルス。そしてこの私が行こう」
そうレイは言った。
「理由として、コルは《次元の眼》でどこからでも監視ができる。アルスは心物の守り性能が非常に高い。そして私は、守るということに長けている。」
淡々とレイは理由と今回の作戦を解説していた。
そして…全員が夕食を食べ終わったあと。
アルスは先日依頼の金で用意した、白服の半袖と黒長ズボンを着た。
レイはどこからか昔使っていたであろう、傭兵のような全身黒の服を着て、その下に筋肉を模した胴当て。そして甲冑をつけていた。
コルは長袖長スカートで、その上から緑色の小さな上着みたいなものをつけていた。
「着替え完了っ。」
などとコルは独り言を呟き、先に待っているアルスとレイの元へと向かった。
「私の家は徒歩10分ぐらいのところにあります。案内しますね。」
カタァースはそう言って、歩き始めた。
ここから彼らの依頼は始まった……
「そういや……カタァースさん。なんで襲われるって分かったんですか?」
アルスは歩いている途中に、なにか事情があるかもしれないと思いながら、さりげなく聞いてみた。
それに対する返答は案外直ぐに帰ってきた。
「ああ、部下が教えてくれたんだよ。」
「へぇー……」
などと続かない会話をしながら、夜道を歩き、ついには入り口に明るい火が灯る街灯が並んでいる豪邸まで来た。
「うわっ……すっげぇ!!」
「でっかい…!」
アルスとコルは目をキラキラさせて、目の前の豪邸に釘付けになっていた。レイはいつも通り、依頼人に依頼の確認と、入る許可など、色々なことをやっていた。
そしてその色々をアルス達に伝えた。
「よしっ、護衛任務は今から開始だ。基本は室内で守るように、見張りは代わり代わりやっていこう。護衛対象は今、家にいるカタァースさんと、その一人娘いいか?」
「「はい!」」
威勢のいい、2人の返事。
レイから、カタァース宅に入ってゆく。
彼が扉を開けた時、真っ先に目に映ったのは赤いカーペット。
家のソファとは違う、羽毛のソファ。
大理石の釜。
など、完璧と言ってもいいぐらいの家だった。
兵士に狙われていること、報酬がたんまり出ること。
「てことで……今回の件は……」
そうボスは言って、誰がカタァースの護衛をするかを決めていた。
「家に行くから…3人ぐらいが丁度いい…1人は決まっているが………」
と、独り言を言うほどに悩んで悩みまくって、出した結論はこうだった。
「わかった、今回の依頼は…コル、アルス。そしてこの私が行こう」
そうレイは言った。
「理由として、コルは《次元の眼》でどこからでも監視ができる。アルスは心物の守り性能が非常に高い。そして私は、守るということに長けている。」
淡々とレイは理由と今回の作戦を解説していた。
そして…全員が夕食を食べ終わったあと。
アルスは先日依頼の金で用意した、白服の半袖と黒長ズボンを着た。
レイはどこからか昔使っていたであろう、傭兵のような全身黒の服を着て、その下に筋肉を模した胴当て。そして甲冑をつけていた。
コルは長袖長スカートで、その上から緑色の小さな上着みたいなものをつけていた。
「着替え完了っ。」
などとコルは独り言を呟き、先に待っているアルスとレイの元へと向かった。
「私の家は徒歩10分ぐらいのところにあります。案内しますね。」
カタァースはそう言って、歩き始めた。
ここから彼らの依頼は始まった……
「そういや……カタァースさん。なんで襲われるって分かったんですか?」
アルスは歩いている途中に、なにか事情があるかもしれないと思いながら、さりげなく聞いてみた。
それに対する返答は案外直ぐに帰ってきた。
「ああ、部下が教えてくれたんだよ。」
「へぇー……」
などと続かない会話をしながら、夜道を歩き、ついには入り口に明るい火が灯る街灯が並んでいる豪邸まで来た。
「うわっ……すっげぇ!!」
「でっかい…!」
アルスとコルは目をキラキラさせて、目の前の豪邸に釘付けになっていた。レイはいつも通り、依頼人に依頼の確認と、入る許可など、色々なことをやっていた。
そしてその色々をアルス達に伝えた。
「よしっ、護衛任務は今から開始だ。基本は室内で守るように、見張りは代わり代わりやっていこう。護衛対象は今、家にいるカタァースさんと、その一人娘いいか?」
「「はい!」」
威勢のいい、2人の返事。
レイから、カタァース宅に入ってゆく。
彼が扉を開けた時、真っ先に目に映ったのは赤いカーペット。
家のソファとは違う、羽毛のソファ。
大理石の釜。
など、完璧と言ってもいいぐらいの家だった。
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