上 下
9 / 9

く(おしまい)

しおりを挟む
びゃっこくんは しばらく チワワと はなしを していましたが やがて
「だいたいの ことは わかりました」
ともくんたちに いいました。
「それで なんだって?」
ともくんは びゃっこくんに たずねました。
「ちびりゅうさんは やはり この なみきみちを しっぽを ぷらぷらさせて あるいていたそうです」
びゃっこくんは こたえました。
「やがて ちびりゅうさんが じてんしゃに ひかれそうに なったので チワワさんは うしろから ワンと ほえたと」
「うんうん」
「そうしたら ちびりゅうさんは ビックリして いきなり たつまきを おこしたと」
「うんうん」
「そう チワワさんは いっています」
びゃっこくんは そこで コンと せきばらいを しました。
「それで どうなったの?」
ともくんは また びゃっこくんに たずねました。
「たつまきを おこしていた ちびりゅうさんでしたが そのうち へろへろと」
「へろへろと」
「おちて いったと」
「おちてった!」
「そう チワワさんは いっています」
「そうだったのかあ」
「ちびりゅうさんが ひとに ふまれないように チワワさんは ほごしていたのです。はい」
ともくんは チワワの ほうを むきました。
「ちびりゅうは たつまきを おこすと めを まわしちゃうんだ。ありがとう。チワワさん」
ともくんが そう いうと チワワは ペコリと あたまを さげて さっていきました。

こうして ちびりゅうは(ぶじ?)みつかりました。
なんとも おさわがせな ちびりゅうです。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ちびりゅうハウス あれこれ

関谷俊博
絵本
ともくんが つくった ちびりゅうハウスを いくつか ごしょうかいします…。

しん ちびりゅうの だましえ

関谷俊博
絵本
ぞくへんのぞくへんです…。

べっさつ うごく!ちびりゅうたちの だましえ

関谷俊博
絵本
長くなって、おまけじゃなくなっちゃいました。 フリースペースが足らなくなったので、別冊です。 今回、初めて3D作成アプリを使ってみました。

ちびりゅうと きえた ケーキ

関谷俊博
児童書・童話
「いちばん あやしいのは…」 「あやしいのは?」 「ズバリ ちびりゅうさんですね」 「が がお!」

ちびりゅうと びゃっこくんの だましえ

関谷俊博
絵本
サブキャラだった びゃっこくんも ガンバリます…。

笑いたけのゴーストダンス

関谷俊博
児童書・童話
父さんと母さんが離婚したのが、三年前。なぜ別れたのかぼくは聞いたことがない。大人には大人の事情があるんだろう。ぼくは口をはさまないようにしている。

しん ちびりゅうと びゃっこくんの だましえ

関谷俊博
絵本
やっぱり続けてしまいました…言い訳しません…。

ちびりゅうの だましえ ふたたび

関谷俊博
絵本
こりずに つづけます…。

処理中です...