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そんなわけで ともくんたちは たからさがしに でかけました。
おたからは つちの なかに うまっているかもしれない。
そう おもったので ともくんは シャベルを もっていきました。
「ふるい ちずですが たぶん ここに かかれている やまは みはらしやまです」
ともくんの みぎの かたに のった びゃっこくんは ちずを ながめて いいました。
「みはらしやまは なくなっちゃったよ。いまは いえが たってる」
ともくんは いいました。
ともくんの ひだりの かたで ちびりゅうも「がお がお」と うなずきます。
「ですが…」
びゃっこくんは コンと せきばらいを しました。
「みはらしやまが もと あった ばしょなら わかります。そこから スタートするのが いちばんの はやみちだと おもうのです」
やがて ともくんたちは みはらしやまが もと あった ばしょに たどりつきました。
こだかい おかに いえが いくつも たっています。
「ここですね」
びゃっこくんは いいました。
「ここから どこへ いけば いいの?」
ともくんは たずねました。
「ちずでは ここから まっすぐな みちが のびています」
びゃっこくんが こたえました。
「ただ きになるのは この ちずでは みちぞいに かわが ながれているのですが」
「かわ なんて どこにもないよ」
「そうですねえ」
びゃっこくんも うなずきました。
「だけど とにかく いってみましょう」
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