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国のことは国王に任せておきましょう
王城で 1
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『私が、常に側にいるから』その言葉に、嘘偽りはない。だが、これはベルンハルトもリーゼロッテも想像してなかっただろう。
「ふ、夫婦ですものね」
「あぁ。これで問題はないと、思われるだろうな」
リーゼロッテにベルンハルトの考えを打ち明けてからすぐにバルタザールへと連絡をとった。魔獣について伝えるべきことがあると、そう言っただけであったのに、数日で謁見の許可が降りたということは、バルタザール自身も何かを感じているのかもしれない。
バルタザールのリーゼロッテへの態度は決して快いものではない。隣で見ていても嫌悪で吐き気すら覚える。それでも今回の話し合いには、リーゼロッテを連れてこないわけにはいかなかった。
(私一人で、用が済めばいいのにな)
もしバルタザールが危機感を感じていなかったら、リーゼロッテ自身が協力することを拒んだら、それも仕方ないことだ。その時は、運命の流れに身を任せよう、抗わずに行き着く先を目指そうと、そう覚悟を決めた。
初めてロイスナーから王都までの道を二人で馬車に乗った。長い滞在を予定しているわけではないし、ベルンハルトが居て、その道中に危険などあるはずもない。従者はアルベルト一人だ。
アルベルトに手綱を任せた道のりは、馬車の中に二人きりの幸福な時間。これがただの観光であればどれだけ幸せなことだろうかと、時折暗くなるリーゼロッテの顔を見ながら言葉にならない憤りを覚える。
王都へ入り馬車が王城へと近づくにつれ、リーゼロッテが暗い顔を見せる時間が増え、どちらからともなく手を繋ぎ肩を寄せた。お互いの体温を感じることで、これから待ち受ける出来事への不安を払拭したかったのかもしれない。
だがそれは、馬車の中だけのつもりであった。
ベルンハルトとリーゼロッテの寝室は未だに離れたままで、ベルンハルトがリーゼロッテのベッドへとその体を横たえたのは、レティシアによって運ばれたあの討伐の時だけ。
それなのに、王城の客室で二人きりになるなど、考えてもいなかった。
「謁見は明日の朝だと言うし、今日はゆっくり過ごせば良い。懐かしく思うものもあるだろう」
「そうですね」
意識してしまっていることをリーゼロッテに気づかれないようにと、上べだけの会話を始めれば、リーゼロッテの心もどこかに飛んでいっている様で。お互いに核心に触れないようにと、その外側を堂々巡りしているような会話が続く。
「お、温室に行ってみないか?」
その場限りの会話を続けることに限界を感じ、部屋の外に出ることを提案した。ベルンハルトにとって温室はリーゼロッテに会った大切な場所。一欠片も忘れることなどできないかけがえのない思い出。
あの時のことをリーゼロッテはどう思っているのだろうか。独りで温室を訪れる変わり者だと思ったかもしれない。仮面をつけたこの姿を見たのだろう、叫び声ともとれる声も聞こえた。
だがあの時、そんな自分に挨拶をくれたリーゼロッテの優しさは結婚した今でも変わらない。
(昔から、リーゼは優しかった)
「いいですね! そうしましょう」
「ベルンハルト様は本当にお花がお好きなんですね。執務室にも、いつも飾られていますし」
「私なんかが、似合わないだろう?」
二人で温室の中を歩きながら、様々な話をする。多くは花の種類のことばかりであったが、それでもあの時のようにすれ違うのでなく、肩を並べて歩く時間はベルンハルトに新たな思い出を増やした。
「そんなことありませんわ。花はいつだって誰にだって同じように美しい姿を見せてくれます。その姿に皆魅了されてしまうのですから」
「あぁ。そうだな」
温室の木の根元に一際美しく咲いた花に、間違いなく魅了された。その花が手折られたりしないようにと、温室の入り口で誰も近づかないように一晩見張っていたなど、口が裂けても言えない。
荷物から一枚無くなったままの毛布やベルンハルトが一晩部屋にいなかったことを、アルベルトは深く追及してこなかった。何か事情があったのだろうと考えたか、もしくは勝手な誤解をしているのかもしれない。
「私も大輪の花に魅了された一人だ」
「そうだったのですね。どれもこれもその身に自信を持っているようで、わたくしはそれを羨ましく感じておりました」
「今はもう、羨ましく感じることなどないだろう? リーゼの姿に花々が嫉妬してしまうはずだ」
「まぁ。そんなことありませんわ」
ベルンハルトの言葉を冗談だと受け取ったのか、リーゼロッテの顔が楽しそうに崩れる。客室にいた時には見られなかった表情に、外に連れ出して良かったと安堵する。
「そろそろ、部屋に戻ろうか?」
二人で夢中になって話しをしていたようで、気がつけば外には夜の帳が下り、黄色い月がその姿を現した。
「はい……あら? 今夜の月は少し欠けていますね。ベルンハルト様、初めてお会いした日の月は丸かったんですよ。覚えて、いらっしゃいますか?」
「あぁ。覚えている」
リーゼロッテとここで初めて会った夜。温室の出入り口の前に立ち、何度も月を見上げて夜を明かした。
「こんな風にベルンハルト様と温室を歩くことができるだなんて、思ってもいませんでした」
「私もだ」
肩を並べて、足並みを揃えて、穏やかな気持ちで部屋へと戻るが、状況は何も変わっておらず、ベッドを前に戸惑いの気持ちがその容積を膨らませる。
「リーゼ、私はまだしばらく起きているから、先に休むと良い」
リーゼロッテにそう声をかけながら、部屋に据え付けられたソファに腰を下ろした。
(この大きさであれば、横になることも苦はないな)
「それではお言葉に甘えさせていただきますね。ベルンハルト様も、ちゃんとベッドに横になってくださいね」
「わ、わかった。隣を使わせてもらう」
リーゼロッテが思いの外あっさりとベルンハルトの言葉に従ってくれたことにほっとしながら、リーゼロッテが布団の海へ潜り込んでいくのを見ていた。その体はベルンハルトに背中を向けるように小さく丸まり、そのうちに寝息が耳へと届く。
リーゼロッテの寝息に誘われるように近づき、ベッドの端からリーゼロッテを覗き込めば、その体はどう見ても固くなったまま。ベルンハルトの顔を見ないように体を丸め、リーゼロッテが寝た後に仮面外すつもりだったベルンハルトを気遣い、寝たふりしてくれているのだとわかる。
手を伸ばした先すら見通すことのできないほのかな月明かりに照らされた部屋の中で、ベルンハルトのあざがはっきり見えることはないだろう。それでも、そのさりげない気遣いにリーゼロッテの心根の良さを感じる。
その温かさに包まれながら、ベルンハルトもその身をベッドに沈ませた。背中同士を合わせて、仮面に手をかける。
(リーゼなら、受け止めてくれるのではないだろうか)
それは果てのない願いで、爪の先ほどの希望。それでも、胸に抱かずにはいられない。
「ふ、夫婦ですものね」
「あぁ。これで問題はないと、思われるだろうな」
リーゼロッテにベルンハルトの考えを打ち明けてからすぐにバルタザールへと連絡をとった。魔獣について伝えるべきことがあると、そう言っただけであったのに、数日で謁見の許可が降りたということは、バルタザール自身も何かを感じているのかもしれない。
バルタザールのリーゼロッテへの態度は決して快いものではない。隣で見ていても嫌悪で吐き気すら覚える。それでも今回の話し合いには、リーゼロッテを連れてこないわけにはいかなかった。
(私一人で、用が済めばいいのにな)
もしバルタザールが危機感を感じていなかったら、リーゼロッテ自身が協力することを拒んだら、それも仕方ないことだ。その時は、運命の流れに身を任せよう、抗わずに行き着く先を目指そうと、そう覚悟を決めた。
初めてロイスナーから王都までの道を二人で馬車に乗った。長い滞在を予定しているわけではないし、ベルンハルトが居て、その道中に危険などあるはずもない。従者はアルベルト一人だ。
アルベルトに手綱を任せた道のりは、馬車の中に二人きりの幸福な時間。これがただの観光であればどれだけ幸せなことだろうかと、時折暗くなるリーゼロッテの顔を見ながら言葉にならない憤りを覚える。
王都へ入り馬車が王城へと近づくにつれ、リーゼロッテが暗い顔を見せる時間が増え、どちらからともなく手を繋ぎ肩を寄せた。お互いの体温を感じることで、これから待ち受ける出来事への不安を払拭したかったのかもしれない。
だがそれは、馬車の中だけのつもりであった。
ベルンハルトとリーゼロッテの寝室は未だに離れたままで、ベルンハルトがリーゼロッテのベッドへとその体を横たえたのは、レティシアによって運ばれたあの討伐の時だけ。
それなのに、王城の客室で二人きりになるなど、考えてもいなかった。
「謁見は明日の朝だと言うし、今日はゆっくり過ごせば良い。懐かしく思うものもあるだろう」
「そうですね」
意識してしまっていることをリーゼロッテに気づかれないようにと、上べだけの会話を始めれば、リーゼロッテの心もどこかに飛んでいっている様で。お互いに核心に触れないようにと、その外側を堂々巡りしているような会話が続く。
「お、温室に行ってみないか?」
その場限りの会話を続けることに限界を感じ、部屋の外に出ることを提案した。ベルンハルトにとって温室はリーゼロッテに会った大切な場所。一欠片も忘れることなどできないかけがえのない思い出。
あの時のことをリーゼロッテはどう思っているのだろうか。独りで温室を訪れる変わり者だと思ったかもしれない。仮面をつけたこの姿を見たのだろう、叫び声ともとれる声も聞こえた。
だがあの時、そんな自分に挨拶をくれたリーゼロッテの優しさは結婚した今でも変わらない。
(昔から、リーゼは優しかった)
「いいですね! そうしましょう」
「ベルンハルト様は本当にお花がお好きなんですね。執務室にも、いつも飾られていますし」
「私なんかが、似合わないだろう?」
二人で温室の中を歩きながら、様々な話をする。多くは花の種類のことばかりであったが、それでもあの時のようにすれ違うのでなく、肩を並べて歩く時間はベルンハルトに新たな思い出を増やした。
「そんなことありませんわ。花はいつだって誰にだって同じように美しい姿を見せてくれます。その姿に皆魅了されてしまうのですから」
「あぁ。そうだな」
温室の木の根元に一際美しく咲いた花に、間違いなく魅了された。その花が手折られたりしないようにと、温室の入り口で誰も近づかないように一晩見張っていたなど、口が裂けても言えない。
荷物から一枚無くなったままの毛布やベルンハルトが一晩部屋にいなかったことを、アルベルトは深く追及してこなかった。何か事情があったのだろうと考えたか、もしくは勝手な誤解をしているのかもしれない。
「私も大輪の花に魅了された一人だ」
「そうだったのですね。どれもこれもその身に自信を持っているようで、わたくしはそれを羨ましく感じておりました」
「今はもう、羨ましく感じることなどないだろう? リーゼの姿に花々が嫉妬してしまうはずだ」
「まぁ。そんなことありませんわ」
ベルンハルトの言葉を冗談だと受け取ったのか、リーゼロッテの顔が楽しそうに崩れる。客室にいた時には見られなかった表情に、外に連れ出して良かったと安堵する。
「そろそろ、部屋に戻ろうか?」
二人で夢中になって話しをしていたようで、気がつけば外には夜の帳が下り、黄色い月がその姿を現した。
「はい……あら? 今夜の月は少し欠けていますね。ベルンハルト様、初めてお会いした日の月は丸かったんですよ。覚えて、いらっしゃいますか?」
「あぁ。覚えている」
リーゼロッテとここで初めて会った夜。温室の出入り口の前に立ち、何度も月を見上げて夜を明かした。
「こんな風にベルンハルト様と温室を歩くことができるだなんて、思ってもいませんでした」
「私もだ」
肩を並べて、足並みを揃えて、穏やかな気持ちで部屋へと戻るが、状況は何も変わっておらず、ベッドを前に戸惑いの気持ちがその容積を膨らませる。
「リーゼ、私はまだしばらく起きているから、先に休むと良い」
リーゼロッテにそう声をかけながら、部屋に据え付けられたソファに腰を下ろした。
(この大きさであれば、横になることも苦はないな)
「それではお言葉に甘えさせていただきますね。ベルンハルト様も、ちゃんとベッドに横になってくださいね」
「わ、わかった。隣を使わせてもらう」
リーゼロッテが思いの外あっさりとベルンハルトの言葉に従ってくれたことにほっとしながら、リーゼロッテが布団の海へ潜り込んでいくのを見ていた。その体はベルンハルトに背中を向けるように小さく丸まり、そのうちに寝息が耳へと届く。
リーゼロッテの寝息に誘われるように近づき、ベッドの端からリーゼロッテを覗き込めば、その体はどう見ても固くなったまま。ベルンハルトの顔を見ないように体を丸め、リーゼロッテが寝た後に仮面外すつもりだったベルンハルトを気遣い、寝たふりしてくれているのだとわかる。
手を伸ばした先すら見通すことのできないほのかな月明かりに照らされた部屋の中で、ベルンハルトのあざがはっきり見えることはないだろう。それでも、そのさりげない気遣いにリーゼロッテの心根の良さを感じる。
その温かさに包まれながら、ベルンハルトもその身をベッドに沈ませた。背中同士を合わせて、仮面に手をかける。
(リーゼなら、受け止めてくれるのではないだろうか)
それは果てのない願いで、爪の先ほどの希望。それでも、胸に抱かずにはいられない。
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※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
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