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第1部
それだけは絶対ありえない(馬なみ、みたび)
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謁見の間と扉でつながったそこは控えの間でもあり、国王の私的執務室でもあった。
すでにベルンハルドの侍従の指示でお茶の準備がされており、人々が席に着くと壁に控えていたメイドたちがお茶の入ったカップを並べていく。
「ヴァレリラルドは愛し子様と仲良くなれたようだな」
さっきまで手をつないでいたのを見ていたベルンハルドが言った。
「はい、父上。とても仲良くなりました。これからももっと仲良くなり、将来は私がナオを護っていきます」
力強く宣言するヴァレリラルドの目には確固たる意志が覗いていて、すでに梛央を将来の伴侶と決め、覚悟を持っていることがわかった。
「僕もヴァルを護るよ」
梛央の言葉には小さい子を守るお兄さんとしての意味合いが強く、カルムの夏の離宮でプロポーズもどきのことをしたと報告を受けていたベルンハルドだが、息子の恋の成就はまだまだ先のようだった。
「ナオ様。実はそのリングダールは私からの贈り物でした」
ベルンハルドは梛央が自分の横に置いているリングダールを見ながら言った。
「そうだったの? 知らなくてごめんなさい。えと、王様? ありがとう。リンちゃんは僕の心の拠り所で、毎日一緒に寝ているんだ」
梛央はリングダールの毛並みを撫でる。
「気に入っていただけたようで何よりです」
「リンちゃんだけじゃなく、その他にもいろいろ配慮してくれてありがとうございます。おかげでこの国ですごく大事にされてます」
梛央はあらためてベルンハルドに頭を下げた。
「愛し子様は」
「ナオです」
ベルンハルドに訂正をいれる梛央。
「ナオ様は」
「ナオです」
もう一度訂正する梛央に、ベルンハルドはにっこり笑って、
「では私のこともヴァルのお父さんや王様ではなく名前でお呼びください」
愛し子を自分だけ呼び捨てにはできないと、交換条件を持ち掛ける。
「私なら恐れ多くて無理」
緊張した面持ちで小さい声でサリアンが呟く。
貴族の出のサリアンは貴族間での上下関係を厳しく教えられてきたため、貴族どころか国王を名前で呼ぶという感覚がサリアンには信じられなかった。
だが梛央は、
「ベルンハルドだからベルっちでいい?」
恐れ多いを軽く超えた。
場の空気が凍る。
「だめだ……私の心が不敬罪で死ぬ……」
いつもは微笑ましく思える梛央の能天気さも、今のサリアンには致命傷になった。
が、ベルンハルドとローセボーム、ケイレブの爆笑で凍り付いた空気がくだけた。
「さすが愛し子様だ。我々とは器が違う」
「いやいや、さすが精霊の愛し子様だ」
「ナオ様は精霊そのものですね」
「ナオは馬にも愛称をつけていたよね」
ヴァレリラルドも、さすがにナオだ、と笑った。
「私は馬ならびなんだな」
豪快に笑うベルンハルド。
「馬なみはクランツだよ。フォルがそう言ってたから」
穢れのない美しい顔で言いのける梛央に、再び場が凍る。
こんな純真無垢な愛し子様に何ということを言わせるんだ……。
フォルシウスがそんなことを言うなんて……。
声にしなくても聞こえる心の呟きの中で、
「よし、フォルシウスも不敬罪決定だ」
緊張が限界に達したサリアンは青い顔にうつろな笑みを浮かべていた。
「おかげでたくさんの馬と仲良くなれたよ。僕はなんとなく馬の言うことがわかるんだけど、うちのクランツは……本当に気持ちが通じあってるみたいなんだ」
さっきまでは自分の護衛騎士だったが、今は解任されたクランツをうちのクランツと言ってしまって、梛央は心に足りないものができていることに気づいて俯く。
「ナオ、今後のことなんですが」
ベルンハルドが話を切り出すと、梛央はゆっくりと顔をあげた。
「うん」
「精霊神殿で洗礼を受けていただきたいと思います。洗礼の儀式を受けることでナオが正式にこの国の人間になり、精霊の加護を受けることもできるからです。その後で時期を見て愛し子様の存在を公表したいと思います」
「……うん」
頷きながらも暗い表情になる梛央。
「何か問題がありますか?」
ベルンハルドに言われて、梛央はテュコを見る。
何かあるなら、そばで仕える者、護る者のことを考えて正直に伝えないといけない。テュコにそう言われているからだ。
テュコも、梛央が思っていることを口に出す手助けになるように、と、力強く頷く。
何があっても私たちが支えます、というテュコの気持ちが伝わり、梛央はリングダールを自分の方に引き寄せて口を開いた。
「ドーさんは僕にとってこの国での父さんだし、一から十まで信頼してる。ドーさんがいなかったら、きっと僕は戻って来れなかったと思うから」
「ありがとう、ナオ」
オルドジフは大きく頷く。
「ドーさんは精霊神殿の神殿長補佐だから、精霊神殿も安心できるところだと思う。でも、精霊神殿に行くのが怖いんだ」
梛央はぎゅっとリングダールを抱きしめる。
「悪しき精霊と、あの魔道具が怖いんだね」
オルドジフの言葉に、梛央は小さく頷いた。
あの男にされたことのすべてが魔道具に詰まっている気がして、それに関係していると思われる悪しき精霊というものが、精霊神殿に足を向けさせるのを躊躇させるくらい生理的嫌悪感の塊になっていた。
「洗礼はナオが受けたいと思った時にしましょう。我々は急かしません。洗礼を受けても受けなくても愛し子様には変わりはないんです」
飛竜に攫われた梛央が辛い目に遭い、立ち直るまでに壮絶な戦いがあったと報告を受けているベルンハルドは労わりの言葉をかける。
「ナオ様。さきほどテュコをこのまま侍従にしてもよいのか、というお話がありましたが」
ローセボームが話を変える。
「うん」
「ナオ様が望むかぎりテュコを侍従としておそばに置いてほしいと思います。しかし、テュコは12歳。来年から王立学園に通わねばなりません」
「そうなんだ」
「ナオ様もテュコと一緒に通われませんか? そうすればテュコも学園でナオ様のお世話ができます」
「僕も? テュコと一緒に?」
梛央は思ってもいない提案に目を瞠る。
「ナオ様はこの世界のことはまだあまりご存知ないでしょう? 先生をつけて学ぶこともできますが、学園に行って学ぶこともできますよ」
「私はナオ様と一緒に学園に通いたいです。ね、ナオ様」
瞳をきらめかせてナオを見つめてくるテュコに、
「僕もこの国のことをテュコと一緒に学びたい。学園は制服ある?」
「ありますとも」
「どんな制服なんだろう。どんなことを学ぶんだろう。あ、でも……」
梛央は恥ずかしいような、困ったような顔をする。
「なに? ナオ」
「だって、テュコと同じ学年になるってことは、僕だけ他の子たちより4歳年上じゃない? 僕だけすっごくお兄さんになっちゃうから、浮いてしまわないかな?」
恥ずかしそうに言う梛央に、それだけは絶対ありえないと、みんなは思った。
むしろ同じ学年の子供たちに溶け込んでしまうどころか庇護欲をそそられる存在になるだろうことは容易く予想できた。
すでにベルンハルドの侍従の指示でお茶の準備がされており、人々が席に着くと壁に控えていたメイドたちがお茶の入ったカップを並べていく。
「ヴァレリラルドは愛し子様と仲良くなれたようだな」
さっきまで手をつないでいたのを見ていたベルンハルドが言った。
「はい、父上。とても仲良くなりました。これからももっと仲良くなり、将来は私がナオを護っていきます」
力強く宣言するヴァレリラルドの目には確固たる意志が覗いていて、すでに梛央を将来の伴侶と決め、覚悟を持っていることがわかった。
「僕もヴァルを護るよ」
梛央の言葉には小さい子を守るお兄さんとしての意味合いが強く、カルムの夏の離宮でプロポーズもどきのことをしたと報告を受けていたベルンハルドだが、息子の恋の成就はまだまだ先のようだった。
「ナオ様。実はそのリングダールは私からの贈り物でした」
ベルンハルドは梛央が自分の横に置いているリングダールを見ながら言った。
「そうだったの? 知らなくてごめんなさい。えと、王様? ありがとう。リンちゃんは僕の心の拠り所で、毎日一緒に寝ているんだ」
梛央はリングダールの毛並みを撫でる。
「気に入っていただけたようで何よりです」
「リンちゃんだけじゃなく、その他にもいろいろ配慮してくれてありがとうございます。おかげでこの国ですごく大事にされてます」
梛央はあらためてベルンハルドに頭を下げた。
「愛し子様は」
「ナオです」
ベルンハルドに訂正をいれる梛央。
「ナオ様は」
「ナオです」
もう一度訂正する梛央に、ベルンハルドはにっこり笑って、
「では私のこともヴァルのお父さんや王様ではなく名前でお呼びください」
愛し子を自分だけ呼び捨てにはできないと、交換条件を持ち掛ける。
「私なら恐れ多くて無理」
緊張した面持ちで小さい声でサリアンが呟く。
貴族の出のサリアンは貴族間での上下関係を厳しく教えられてきたため、貴族どころか国王を名前で呼ぶという感覚がサリアンには信じられなかった。
だが梛央は、
「ベルンハルドだからベルっちでいい?」
恐れ多いを軽く超えた。
場の空気が凍る。
「だめだ……私の心が不敬罪で死ぬ……」
いつもは微笑ましく思える梛央の能天気さも、今のサリアンには致命傷になった。
が、ベルンハルドとローセボーム、ケイレブの爆笑で凍り付いた空気がくだけた。
「さすが愛し子様だ。我々とは器が違う」
「いやいや、さすが精霊の愛し子様だ」
「ナオ様は精霊そのものですね」
「ナオは馬にも愛称をつけていたよね」
ヴァレリラルドも、さすがにナオだ、と笑った。
「私は馬ならびなんだな」
豪快に笑うベルンハルド。
「馬なみはクランツだよ。フォルがそう言ってたから」
穢れのない美しい顔で言いのける梛央に、再び場が凍る。
こんな純真無垢な愛し子様に何ということを言わせるんだ……。
フォルシウスがそんなことを言うなんて……。
声にしなくても聞こえる心の呟きの中で、
「よし、フォルシウスも不敬罪決定だ」
緊張が限界に達したサリアンは青い顔にうつろな笑みを浮かべていた。
「おかげでたくさんの馬と仲良くなれたよ。僕はなんとなく馬の言うことがわかるんだけど、うちのクランツは……本当に気持ちが通じあってるみたいなんだ」
さっきまでは自分の護衛騎士だったが、今は解任されたクランツをうちのクランツと言ってしまって、梛央は心に足りないものができていることに気づいて俯く。
「ナオ、今後のことなんですが」
ベルンハルドが話を切り出すと、梛央はゆっくりと顔をあげた。
「うん」
「精霊神殿で洗礼を受けていただきたいと思います。洗礼の儀式を受けることでナオが正式にこの国の人間になり、精霊の加護を受けることもできるからです。その後で時期を見て愛し子様の存在を公表したいと思います」
「……うん」
頷きながらも暗い表情になる梛央。
「何か問題がありますか?」
ベルンハルドに言われて、梛央はテュコを見る。
何かあるなら、そばで仕える者、護る者のことを考えて正直に伝えないといけない。テュコにそう言われているからだ。
テュコも、梛央が思っていることを口に出す手助けになるように、と、力強く頷く。
何があっても私たちが支えます、というテュコの気持ちが伝わり、梛央はリングダールを自分の方に引き寄せて口を開いた。
「ドーさんは僕にとってこの国での父さんだし、一から十まで信頼してる。ドーさんがいなかったら、きっと僕は戻って来れなかったと思うから」
「ありがとう、ナオ」
オルドジフは大きく頷く。
「ドーさんは精霊神殿の神殿長補佐だから、精霊神殿も安心できるところだと思う。でも、精霊神殿に行くのが怖いんだ」
梛央はぎゅっとリングダールを抱きしめる。
「悪しき精霊と、あの魔道具が怖いんだね」
オルドジフの言葉に、梛央は小さく頷いた。
あの男にされたことのすべてが魔道具に詰まっている気がして、それに関係していると思われる悪しき精霊というものが、精霊神殿に足を向けさせるのを躊躇させるくらい生理的嫌悪感の塊になっていた。
「洗礼はナオが受けたいと思った時にしましょう。我々は急かしません。洗礼を受けても受けなくても愛し子様には変わりはないんです」
飛竜に攫われた梛央が辛い目に遭い、立ち直るまでに壮絶な戦いがあったと報告を受けているベルンハルドは労わりの言葉をかける。
「ナオ様。さきほどテュコをこのまま侍従にしてもよいのか、というお話がありましたが」
ローセボームが話を変える。
「うん」
「ナオ様が望むかぎりテュコを侍従としておそばに置いてほしいと思います。しかし、テュコは12歳。来年から王立学園に通わねばなりません」
「そうなんだ」
「ナオ様もテュコと一緒に通われませんか? そうすればテュコも学園でナオ様のお世話ができます」
「僕も? テュコと一緒に?」
梛央は思ってもいない提案に目を瞠る。
「ナオ様はこの世界のことはまだあまりご存知ないでしょう? 先生をつけて学ぶこともできますが、学園に行って学ぶこともできますよ」
「私はナオ様と一緒に学園に通いたいです。ね、ナオ様」
瞳をきらめかせてナオを見つめてくるテュコに、
「僕もこの国のことをテュコと一緒に学びたい。学園は制服ある?」
「ありますとも」
「どんな制服なんだろう。どんなことを学ぶんだろう。あ、でも……」
梛央は恥ずかしいような、困ったような顔をする。
「なに? ナオ」
「だって、テュコと同じ学年になるってことは、僕だけ他の子たちより4歳年上じゃない? 僕だけすっごくお兄さんになっちゃうから、浮いてしまわないかな?」
恥ずかしそうに言う梛央に、それだけは絶対ありえないと、みんなは思った。
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