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第1部
報告会
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梛央は暗闇の中を歩いていた。
「父さん……父さん、どこ……?」
確かに晃成の声が聞こえたのに、気が付けば暗闇の中にいて、梛央はどこに行けばいいのかわからないまま歩いていた。
じっとしているのが怖かった。
じっとしていると、あの男が追ってきそうで、早く晃成を見つけようと、梛央は暗闇を歩き続けた。
歩き続ける梛央の手を掴む者がいた。
「と……」
父さん、と言いかけた口がそのままで固まった。
「梛央ちゃん、逃げたらだめじゃないか」
闇の中で浮かび上がったのは、あの男の顔だった。
「うああああああああぁぁぁっ」
明け方、少しうとうとしていた者たちは梛央の悲鳴で目を覚ました。
「ナオ、ナオ、大丈夫。怖いものはもういないよ、大丈夫、大丈夫」
オルドジフが抱きしめてなだめるが、
「いや、いや、いや、やだ、しないで、やだ」
目を閉じたまま、梛央はくるまれたシーツの中で身をよじり、手足をばたつかせる。
梛央が暴れたせいで、くるまっていたシーツが緩んだ。
「ナオ、大丈夫、大丈夫だ」
「父さんどこ……父さん……」
目を閉じて泣きながら、晃成を探してシーツの中で手をさまよわせていた梛央は、やがて糸の切れた操り人形のようにオルドジフの胸に倒れこんだ。
「ナオ」
オルドジフが梛央の身体を抱き起す。
気を失ったのか、ぐったりと動かない梛央の胸から上がシーツから覗いていた。
アイナたちよりも小さく、華奢な体。その白い肌には濃厚な愛撫の印の赤い鬱血がいくつも散らばっていて、オルドジフは急いで梛央の身体を隠した。
「気を失ったようだな。今のうちに診察させてもらう。アイナとドリーンはナオ様の服を準備しておいてくれ。フォルシウスはナオ様の頬の傷を癒してくれ」
梛央の身体に残る痕跡にショックを受けていたアイナたちだが、ショトラの指示を受けて動き出した。
長かった夜が明け、昨日の荒天が嘘のような眩しい日差しが降りそそぐ。
古城のサロンにはヴァレリラルドとエンゲルブレクト。ケイレブ、サリアン、マフダル。それにイクセル、クランツ、スオルサが顔をそろえていた。
「改めまして、昨日は大変な目に遭われましたね。大きな被害がなく、飛竜に攫われたナオ様も無事に戻って来られたことは最たる幸せ。まこと僥倖です」
右手を胸にあてて礼を執るマフダル。
顔に喜びの色がないのは梛央の状況を報告されているからだった。
「昨夜のうちにナオ様を奪還できたと聞いたときは驚いた。冒険者ギルドに依頼して大掛かりな捜索をする予定だったからね。けれどそれよりも早くナオ様を救出できたのは本当によかった。それでナオ様の状態は? ご無事だろうか」
「大きな怪我はありません。まだ意識が戻っておられないので、ショトラ医師が付き添ってくださっています」
明け方の梛央の状況を思い出しながら、けれど表情は淡々と、サリアンが答える。
「そうか。とにかく大きな怪我がなくてよかった。マフダル、冒険者ギルドには依頼をしていた目撃情報の提供者や魔獣の処理をしてくれた者、今日の捜索に協力をしてくれるはずだった者に忘れずに謝礼をだしてくれ」
「冒険者ギルドからは飛竜とボスフェルの素材をいくらか買い取らせてほしいとの申し出がありましたので、それだけで十分賄えるかと」
「我々を護りながら魔獣を討伐してくれた護衛や護衛騎士たちにも褒美をわけてやってくれ」
「かしこまりました。命の危険を顧みずに戦った皆のこれからの励みになりましょう」
マフダルが言うと、
「それで、光が導いてくれたと聞いたが?」
昨夜の詳細を知らないエンゲルブレクトはヴァレリラルドに尋ねる。
晴れやかなエンゲルブレクトとは真逆で、ヴァレリラルドは疲労の抜けない重い表情をしていた。
「はい。光が突然現れたのには驚きました。精霊神殿の神殿長補佐であるオルドジフが、ナオの危機を知らせに来てくれたのか、と問いかけて、それなりの反応があったので私とナオの護衛、護衛騎士で行ってみることにしたのです。確信があったことではなかったので、叔父上への報告が後回しになってしまい、申し訳ありません」
梛央を救出に行ったことが事後承諾になったことを詫びるヴァレリラルド。
「いや、急を要することだったのだ。結果的にはそれでナオ様を無事に奪還できたのだから問題はない。それよりその光は一体なんだったんだろうな」
「オルドジフの言葉によると、ナオは精霊の愛し子だけれども精霊の加護の及ばない状況だったようです。精霊たちが何もできなかったため、精霊よりも上位の存在である光が現れたらしいです。光が現れてくれなかったら、私たちはまだナオを救出できていなかったかもしれません」
「ふむ。ナオ様はソーメルスの砦に捕らわれていたそうだが、そこに捕らえていた者については何かわかっているのか?」
「いいえ、駆けつけた時にはナオ様以外は誰もいませんでした」
ケイレブが答える。
「そうか。誰もいなかったにしろ、何かしらの痕跡や遺留物もなかったのか?」
「いいえ、特には見当たりませんでした」
「そうか。王城への旅がこんな形で終わるのは残念だが、私は午後には領地に帰るよ。シアンハウスもサミュエルに任せたままだし。ナオ様を見舞ってから帰ろうと思ったが……」
「ショトラ医師によれば、飛竜に攫われたショックが大きいと思われるため、意識が戻ってもしばらく休養が必要だそうです。当分見舞いも控えてほしい、と」
平静を装って答えるヴァレリラルド。
「わかった。残念だが見舞いはやめておこう。ナオ様には、よくなったらまたお会いしましょう、と伝えてほしい」
エンゲルブレクトは、いかにも残念そうに言った。
「父さん……父さん、どこ……?」
確かに晃成の声が聞こえたのに、気が付けば暗闇の中にいて、梛央はどこに行けばいいのかわからないまま歩いていた。
じっとしているのが怖かった。
じっとしていると、あの男が追ってきそうで、早く晃成を見つけようと、梛央は暗闇を歩き続けた。
歩き続ける梛央の手を掴む者がいた。
「と……」
父さん、と言いかけた口がそのままで固まった。
「梛央ちゃん、逃げたらだめじゃないか」
闇の中で浮かび上がったのは、あの男の顔だった。
「うああああああああぁぁぁっ」
明け方、少しうとうとしていた者たちは梛央の悲鳴で目を覚ました。
「ナオ、ナオ、大丈夫。怖いものはもういないよ、大丈夫、大丈夫」
オルドジフが抱きしめてなだめるが、
「いや、いや、いや、やだ、しないで、やだ」
目を閉じたまま、梛央はくるまれたシーツの中で身をよじり、手足をばたつかせる。
梛央が暴れたせいで、くるまっていたシーツが緩んだ。
「ナオ、大丈夫、大丈夫だ」
「父さんどこ……父さん……」
目を閉じて泣きながら、晃成を探してシーツの中で手をさまよわせていた梛央は、やがて糸の切れた操り人形のようにオルドジフの胸に倒れこんだ。
「ナオ」
オルドジフが梛央の身体を抱き起す。
気を失ったのか、ぐったりと動かない梛央の胸から上がシーツから覗いていた。
アイナたちよりも小さく、華奢な体。その白い肌には濃厚な愛撫の印の赤い鬱血がいくつも散らばっていて、オルドジフは急いで梛央の身体を隠した。
「気を失ったようだな。今のうちに診察させてもらう。アイナとドリーンはナオ様の服を準備しておいてくれ。フォルシウスはナオ様の頬の傷を癒してくれ」
梛央の身体に残る痕跡にショックを受けていたアイナたちだが、ショトラの指示を受けて動き出した。
長かった夜が明け、昨日の荒天が嘘のような眩しい日差しが降りそそぐ。
古城のサロンにはヴァレリラルドとエンゲルブレクト。ケイレブ、サリアン、マフダル。それにイクセル、クランツ、スオルサが顔をそろえていた。
「改めまして、昨日は大変な目に遭われましたね。大きな被害がなく、飛竜に攫われたナオ様も無事に戻って来られたことは最たる幸せ。まこと僥倖です」
右手を胸にあてて礼を執るマフダル。
顔に喜びの色がないのは梛央の状況を報告されているからだった。
「昨夜のうちにナオ様を奪還できたと聞いたときは驚いた。冒険者ギルドに依頼して大掛かりな捜索をする予定だったからね。けれどそれよりも早くナオ様を救出できたのは本当によかった。それでナオ様の状態は? ご無事だろうか」
「大きな怪我はありません。まだ意識が戻っておられないので、ショトラ医師が付き添ってくださっています」
明け方の梛央の状況を思い出しながら、けれど表情は淡々と、サリアンが答える。
「そうか。とにかく大きな怪我がなくてよかった。マフダル、冒険者ギルドには依頼をしていた目撃情報の提供者や魔獣の処理をしてくれた者、今日の捜索に協力をしてくれるはずだった者に忘れずに謝礼をだしてくれ」
「冒険者ギルドからは飛竜とボスフェルの素材をいくらか買い取らせてほしいとの申し出がありましたので、それだけで十分賄えるかと」
「我々を護りながら魔獣を討伐してくれた護衛や護衛騎士たちにも褒美をわけてやってくれ」
「かしこまりました。命の危険を顧みずに戦った皆のこれからの励みになりましょう」
マフダルが言うと、
「それで、光が導いてくれたと聞いたが?」
昨夜の詳細を知らないエンゲルブレクトはヴァレリラルドに尋ねる。
晴れやかなエンゲルブレクトとは真逆で、ヴァレリラルドは疲労の抜けない重い表情をしていた。
「はい。光が突然現れたのには驚きました。精霊神殿の神殿長補佐であるオルドジフが、ナオの危機を知らせに来てくれたのか、と問いかけて、それなりの反応があったので私とナオの護衛、護衛騎士で行ってみることにしたのです。確信があったことではなかったので、叔父上への報告が後回しになってしまい、申し訳ありません」
梛央を救出に行ったことが事後承諾になったことを詫びるヴァレリラルド。
「いや、急を要することだったのだ。結果的にはそれでナオ様を無事に奪還できたのだから問題はない。それよりその光は一体なんだったんだろうな」
「オルドジフの言葉によると、ナオは精霊の愛し子だけれども精霊の加護の及ばない状況だったようです。精霊たちが何もできなかったため、精霊よりも上位の存在である光が現れたらしいです。光が現れてくれなかったら、私たちはまだナオを救出できていなかったかもしれません」
「ふむ。ナオ様はソーメルスの砦に捕らわれていたそうだが、そこに捕らえていた者については何かわかっているのか?」
「いいえ、駆けつけた時にはナオ様以外は誰もいませんでした」
ケイレブが答える。
「そうか。誰もいなかったにしろ、何かしらの痕跡や遺留物もなかったのか?」
「いいえ、特には見当たりませんでした」
「そうか。王城への旅がこんな形で終わるのは残念だが、私は午後には領地に帰るよ。シアンハウスもサミュエルに任せたままだし。ナオ様を見舞ってから帰ろうと思ったが……」
「ショトラ医師によれば、飛竜に攫われたショックが大きいと思われるため、意識が戻ってもしばらく休養が必要だそうです。当分見舞いも控えてほしい、と」
平静を装って答えるヴァレリラルド。
「わかった。残念だが見舞いはやめておこう。ナオ様には、よくなったらまたお会いしましょう、と伝えてほしい」
エンゲルブレクトは、いかにも残念そうに言った。
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