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翌日。
目覚まし時計に起こされた燐は学校に行く支度をする。寮から学校の体育館までは少し距離がある。遅れたくないから早めに起きた。
「早く起きすぎたな、まだ時間がある。まあ敷地をまわるか。」
燐は早く学校生活に慣れるため学校を見て回る事にした。丁度いい暇つぶしくらいにはなる。
寮を出て昨日通った道に出る。そこにあるのはとても綺麗な景色だった。こんな
「こんな綺麗な桜並木見たことがない。」
この言葉を発したのは僕じゃない。後ろを振り向くと綺麗な顔をした男が立っていた。
「そう思ったでしょ。」
燐は不思議そうな顔をしている。
「何で顔も見てないのに、考えてることがわかったか疑問に思っているようだね。フフ、可愛い顔。」
初めて会った人に可愛いと言われた。
確かに玲ちゃんは可愛いけど、僕は男の子だしそんな可愛い顔してない。どっちかというとカッコいいと言われたいお年頃だ。
燐は無表情のままその男を見つめ返した。
「君新入生のだよね?どうしたのこんな朝早くから。」
「…。」
燐は答えない。幼い時の環境のせいで初めて会った人となかなか話せない。頑張って話そうと思っても声が出ない。
「?緊張してるのかな?まあいいや、僕は早川俊。この学校の風化委員の副委員長をやってます。よろしくね!」
「よ、よろしく!」
「わぁ、やっと喋ってくれた!初めて会った君とまだちょっと話したいところだけど用事があるからもう行くね、バイバーイ。」
「おっとその前に、、」
どつか走り去っていったと思ったらまた急に戻ってきた。
「何かあったら僕を訪ねてね!いつでも風紀室で待ってるから!じゃ今度こそバイバーイ」
今度こそちゃんと去っていった。
嵐のような人だった。突然現れてすぐどっか走っていなくなった。おかしい人だ。でも、少し面白い人だ。
燐はこの短時間で早川俊のことを、少し気に入ったのかもしれない。
目覚まし時計に起こされた燐は学校に行く支度をする。寮から学校の体育館までは少し距離がある。遅れたくないから早めに起きた。
「早く起きすぎたな、まだ時間がある。まあ敷地をまわるか。」
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寮を出て昨日通った道に出る。そこにあるのはとても綺麗な景色だった。こんな
「こんな綺麗な桜並木見たことがない。」
この言葉を発したのは僕じゃない。後ろを振り向くと綺麗な顔をした男が立っていた。
「そう思ったでしょ。」
燐は不思議そうな顔をしている。
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初めて会った人に可愛いと言われた。
確かに玲ちゃんは可愛いけど、僕は男の子だしそんな可愛い顔してない。どっちかというとカッコいいと言われたいお年頃だ。
燐は無表情のままその男を見つめ返した。
「君新入生のだよね?どうしたのこんな朝早くから。」
「…。」
燐は答えない。幼い時の環境のせいで初めて会った人となかなか話せない。頑張って話そうと思っても声が出ない。
「?緊張してるのかな?まあいいや、僕は早川俊。この学校の風化委員の副委員長をやってます。よろしくね!」
「よ、よろしく!」
「わぁ、やっと喋ってくれた!初めて会った君とまだちょっと話したいところだけど用事があるからもう行くね、バイバーイ。」
「おっとその前に、、」
どつか走り去っていったと思ったらまた急に戻ってきた。
「何かあったら僕を訪ねてね!いつでも風紀室で待ってるから!じゃ今度こそバイバーイ」
今度こそちゃんと去っていった。
嵐のような人だった。突然現れてすぐどっか走っていなくなった。おかしい人だ。でも、少し面白い人だ。
燐はこの短時間で早川俊のことを、少し気に入ったのかもしれない。
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