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第3話 今さら
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私は神官の能力は全般的に妹に負けていたが、彼女にできないことを得意としていた。
聖水作りだ。
この能力があったからこそ、呪いの蔓延対策を進めることが出来た。
「ユリエ様が一日でこんなに聖水を作られるなんて……しかもとても高品質です」
「私はどういうわけか、この能力だけは高いのです。でも、ちょっとしたコツがあるので、それが分かればあなたたちも、たくさん作れるようになります」
「本当ですか? 是非教えてください!」
「私もお願いします!」
「私も!」
我も我もと押し寄せる神官たち。
国民全員に聖水を配るのは困難を要すが、みんなで頑張ればなんとかなるのかも知れない。
聖水は、魔法の力を込め清めた水のことだ。
弱い呪いや、具合が悪くなったときに体にふりかけたりすると多少回復することがある。
本来は祭壇に納めるだけのものだけど、それ以外の役に立つことに私は気付いたのだ。
この聖水を呪いが発症していない人々に分け与え、体や家を清めて貰う。
聖水を目的外に使うことに疑問を持つ者もいたが、私やベルナール王子が推進してこれを徹底した。
一方で、聖水作りを止めてしまったというバッド王太子殿下の国がどうなったのか。
彼らの言うとおりになったのか、結果を知りたいと思った。
私の考えは正しいと思うのだけど、その確証が欲しかった。
数日後。
はるばる海を越え、救いを求めに来た者がいた。
バッド王太子殿下と、私の妹ダリラだ。
私は顔を合わせなくて良いと言われたが、興味に負けた。
ただし、彼らや彼らの従者全てに対して、できるだけ見ないように、触れないように、そして彼らが触れたところは聖水で念入りに清めるようにという指示が行われた。
彼との面会は、港町のとある館にて行われる。
館には、仕切りが設けられ、徹底的に彼らを見ない・触れないという施策が徹底された。
「久しぶりだな。ベルナール王子殿下。そちらの呪いの状況はどうだ?」
随分偉そうな物言いをするバッド王太子殿下。
漏れ聞く話では、国の方は相当に疲弊しているらしいが。
「お久しぶりです。バッド王太子殿下。呪いはほぼ終息しています。幸い殆ど広がらず死者も重傷者も皆無ですよ」
「ぐッ……ウチは……毎日千人単位で倒れている。神殿は呪いが発症した者たちで溢れている。今もだ」
やはり私の考えは正しかった。
それが生まれた国の惨状によって分かるというのは、皮肉なことだと思う。
「そうですか、大変ですね。国境——といってもうちは海ですが、全て封鎖させて頂いています。もっとも、海を越えてくるほどの元気な者ももう少ないようですが」
「うるさいッ!」
「おや。これは失礼しました」
ベルナール王子殿下は私の元婚約者に恨みでもあるのかな?
怒らせるような話し方を積極的にしているような。
「話は他でもない、我が国から誘拐した聖女ユリエを返して欲しい」
バッド王太子殿下は私とベルナール王子殿下の口を全開にさせた。
いやいや、何言ってるのこの人。
聖女などと心にも無いことを。
「おや、不思議ですね。あれほどの人の前で追放だと叫んだのに、今さら何を言っているのですか?」
「うるさいうるさい! なんでもお前の国はコイツの聖水によって呪いを防いでいるというではないか!」
バッド王太子殿下は、私を指さした。
コイツ呼ばわりですか。そうですか。
様子から察するに、彼はかなり追い詰められているのかもしれない。
「あなたの元婚約者ですよ。それをコイツとは……いやはや。聖水は大変な効果を上げていますが、それだけではありません。彼女の提唱した呪いの対策を、我々は遵守しているだけです」
「なんだと? そんなわけ——」
「それに、あなたには新しいパートナー、そちらの聖女サマがいらっしゃるんでしょう?」
神経を逆撫でる言い方をするベルナール王子殿下。
腹に据えかねているように感じる。
聖女サマと言われた私の妹ダリラも私を指さし糾弾するように叫んだ。
「ユリエ! どういうことよ! あたしが呪いにかかった人々を癒やしても癒やしてもキリが無い。さっぱり治まらない!」
妹の相手は私がする。
「この呪いは蔓延の防止がもっとも大切です。そう言ったでしょう?」
「…………そんな。あたしの力が役に立たないなんて、嘘よ」
「事実です。蔓延を防止し、あなたの力で発症者を癒やせば、今頃きっと治まっていたでしょう」
私の発言に愕然とする妹ダリラ。
彼女の目の下には濃いクマができ、化粧をしていても隠しきれていない。
肌はボロボロで、髪もボサボサだ。
あまり強くないが回数だけはこなせる癒やしの力を、酷使せざる得ない状況なのだろう。
「とにかく、ユリエ様は我が国の……いいえ。私の元にあります。お返しすることはあり得ない」
「くっ……。しかしこのままでは……帰るわけには——」
バッド王太子殿下の顔色が悪い。
私を連れ帰る使命があるのかもしれない。
「軍隊にも蔓延し国力が低下している。助けてくれ……」
「では、聖水をお売りすることを考えましょう」
「う……売る? 譲ってくれないのか?」
確かにこの国は、呪いの蔓延はほぼ終息した。
多少融通しても良いだろう。
しかし、ベルナール王子殿下はそんなつもりは毛頭無いみたいだ。
「何を言っているのですか? この呪いは世界的なものです。我が国は世界に先駆けて制圧に成功した。その方法と、聖水という武器。タダで譲るわけありませんよ?」
聖水作りだ。
この能力があったからこそ、呪いの蔓延対策を進めることが出来た。
「ユリエ様が一日でこんなに聖水を作られるなんて……しかもとても高品質です」
「私はどういうわけか、この能力だけは高いのです。でも、ちょっとしたコツがあるので、それが分かればあなたたちも、たくさん作れるようになります」
「本当ですか? 是非教えてください!」
「私もお願いします!」
「私も!」
我も我もと押し寄せる神官たち。
国民全員に聖水を配るのは困難を要すが、みんなで頑張ればなんとかなるのかも知れない。
聖水は、魔法の力を込め清めた水のことだ。
弱い呪いや、具合が悪くなったときに体にふりかけたりすると多少回復することがある。
本来は祭壇に納めるだけのものだけど、それ以外の役に立つことに私は気付いたのだ。
この聖水を呪いが発症していない人々に分け与え、体や家を清めて貰う。
聖水を目的外に使うことに疑問を持つ者もいたが、私やベルナール王子が推進してこれを徹底した。
一方で、聖水作りを止めてしまったというバッド王太子殿下の国がどうなったのか。
彼らの言うとおりになったのか、結果を知りたいと思った。
私の考えは正しいと思うのだけど、その確証が欲しかった。
数日後。
はるばる海を越え、救いを求めに来た者がいた。
バッド王太子殿下と、私の妹ダリラだ。
私は顔を合わせなくて良いと言われたが、興味に負けた。
ただし、彼らや彼らの従者全てに対して、できるだけ見ないように、触れないように、そして彼らが触れたところは聖水で念入りに清めるようにという指示が行われた。
彼との面会は、港町のとある館にて行われる。
館には、仕切りが設けられ、徹底的に彼らを見ない・触れないという施策が徹底された。
「久しぶりだな。ベルナール王子殿下。そちらの呪いの状況はどうだ?」
随分偉そうな物言いをするバッド王太子殿下。
漏れ聞く話では、国の方は相当に疲弊しているらしいが。
「お久しぶりです。バッド王太子殿下。呪いはほぼ終息しています。幸い殆ど広がらず死者も重傷者も皆無ですよ」
「ぐッ……ウチは……毎日千人単位で倒れている。神殿は呪いが発症した者たちで溢れている。今もだ」
やはり私の考えは正しかった。
それが生まれた国の惨状によって分かるというのは、皮肉なことだと思う。
「そうですか、大変ですね。国境——といってもうちは海ですが、全て封鎖させて頂いています。もっとも、海を越えてくるほどの元気な者ももう少ないようですが」
「うるさいッ!」
「おや。これは失礼しました」
ベルナール王子殿下は私の元婚約者に恨みでもあるのかな?
怒らせるような話し方を積極的にしているような。
「話は他でもない、我が国から誘拐した聖女ユリエを返して欲しい」
バッド王太子殿下は私とベルナール王子殿下の口を全開にさせた。
いやいや、何言ってるのこの人。
聖女などと心にも無いことを。
「おや、不思議ですね。あれほどの人の前で追放だと叫んだのに、今さら何を言っているのですか?」
「うるさいうるさい! なんでもお前の国はコイツの聖水によって呪いを防いでいるというではないか!」
バッド王太子殿下は、私を指さした。
コイツ呼ばわりですか。そうですか。
様子から察するに、彼はかなり追い詰められているのかもしれない。
「あなたの元婚約者ですよ。それをコイツとは……いやはや。聖水は大変な効果を上げていますが、それだけではありません。彼女の提唱した呪いの対策を、我々は遵守しているだけです」
「なんだと? そんなわけ——」
「それに、あなたには新しいパートナー、そちらの聖女サマがいらっしゃるんでしょう?」
神経を逆撫でる言い方をするベルナール王子殿下。
腹に据えかねているように感じる。
聖女サマと言われた私の妹ダリラも私を指さし糾弾するように叫んだ。
「ユリエ! どういうことよ! あたしが呪いにかかった人々を癒やしても癒やしてもキリが無い。さっぱり治まらない!」
妹の相手は私がする。
「この呪いは蔓延の防止がもっとも大切です。そう言ったでしょう?」
「…………そんな。あたしの力が役に立たないなんて、嘘よ」
「事実です。蔓延を防止し、あなたの力で発症者を癒やせば、今頃きっと治まっていたでしょう」
私の発言に愕然とする妹ダリラ。
彼女の目の下には濃いクマができ、化粧をしていても隠しきれていない。
肌はボロボロで、髪もボサボサだ。
あまり強くないが回数だけはこなせる癒やしの力を、酷使せざる得ない状況なのだろう。
「とにかく、ユリエ様は我が国の……いいえ。私の元にあります。お返しすることはあり得ない」
「くっ……。しかしこのままでは……帰るわけには——」
バッド王太子殿下の顔色が悪い。
私を連れ帰る使命があるのかもしれない。
「軍隊にも蔓延し国力が低下している。助けてくれ……」
「では、聖水をお売りすることを考えましょう」
「う……売る? 譲ってくれないのか?」
確かにこの国は、呪いの蔓延はほぼ終息した。
多少融通しても良いだろう。
しかし、ベルナール王子殿下はそんなつもりは毛頭無いみたいだ。
「何を言っているのですか? この呪いは世界的なものです。我が国は世界に先駆けて制圧に成功した。その方法と、聖水という武器。タダで譲るわけありませんよ?」
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