上 下
163 / 215

バトルロワイヤル5

しおりを挟む
 イベント開始30分前。

「さぁ!!イベント「バトルロワイヤル」決勝戦まであと少し!!会場はすでに大盛り上がりです!!実況は昨日に引き続き私チャンと!!」
「私セバスでお送りします!!」
「そして昨日のゲストの方々が役に立たなかったので今日はまた新たなスペシャルゲストをお呼びしています!!」
「はい!!では優勝候補のクラン「カンパニー」の皆さんです!!どうぞ!!」
「こんにちはー!!フランジェシカです!!」
「こんにちは!レヴィです」
「こ、こんにちは!!アイーダです!!」
「あ、あれ?お三方だけですか?残りの二人は?」
「ああ。あの二人なら来たくないって」
「え?ああ。まぁそれなら。では改めましてクラン「カンパニー」のお三方です!!」

 会場は三人の登場に驚き、喚声を上げる。

 何故なら三人とも美人であり二つ名持ちのプレイヤーだからだ。

 そして昨日のゲスト達はまともな解説が出来なかったため、今回の期待の表れが子の歓声の大きさにつながったのだろう。

「ではでは「教祖様」さんに「鍛冶神」さんに「歌姫」さんをお迎えして今日は解説をしていきたいと思います!!」
「早速ですがお三方は今日の試合をどう予測しますか?ではまず「教祖様」からお願いします!!」
「そうですね。なんといっても今回の注目カードは我が「カンパニー」の「俊足の兄貴」ことウィル君と最強PKプレイヤー「さすらい」ことキルの勝負だと思います!」
「なるほど!確かに気になる勝負になりそうですね!確か以前はイベント「サバイバル島」で決闘をされたとお聞きしていますが」
「はい。それはもう凄まじい戦いでした。私は鼻血が止まりませんでした!!」
「鼻血?ああ。興奮するほど凄まじい戦いだったという意味ですか?」
「そうです!!ああ。あの男同士の汗と汗のぶつかり合い。最初はライバルだった二人が最後には手を取り合い友情を深め、そして恋に発展していく。ああ!!BLこそこの世の全て!!至高の存在!!」
「あ、あの?ちょっと何言ってるかわかりませんでしたがフランジェシカさんでした」
「皆さん!!最後にこの言葉を捧げます!!「この世。攻めあらば、受けがある。地雷は私の主食。全ての男は我らの主食!!マナーあるボーイズ・ラブ人生を!!ビバ!!腐女子!!ビバ!!腐り!!ああ!!801!!」」
「はーい!フランジェシカさんでしたー!!」

 フランジェシカの言葉に一部の女性たちが黄色い悲鳴を上げ、フランジェシカの言葉を復唱している。

 因みに男たちはドン引きだ。

「おっほん!!それでは続きまして「鍛冶神」レヴィさん!!今回の決勝戦をどうみますか??」
「そうですね。今回の私達の作った装備は今までの中で最高傑作でした。もし壊れることがあればそのプレイヤーを抹殺します」
「何といきなりの死刑宣告!!そしてまさかの勝負に興味なし!!さすが「鍛冶神」さん、目の付け所が違いますね!!」
「もちろんです。私は勝負には興味ありません。あるのは装備だけです。そしてやはり気になるのが「鏡花水月」の和装武器が気になりますね。あれはゲームの作り方ではありません」
「と言うと?」
「あれはリアルの刀などを作る技法をそのままゲームの世界に持ち込んだ作り方ですね」
「なるほど。という事はスキルを使ってないで作ったという事ですか?」
「いいえ。AOLの世界のスキルの多さは計り知れません。恐らくそれに適したまだ私達の知らない技術があるという事です」
「何と!!「鍛冶神」さんが知らない技術ですか!それは注目したいところですね!!他にはありますか?」
「はい。クラン「青龍騎士団」の皆さんが使っている武器も気になります。あれは私達と同等近い性能を持っていそうな気がします」
「「鍛冶神」さん達と同じ性能ですか!!それはすごい!!」
「ですが私達も「鍛冶神」と呼ばれようともまだまだ道の途中。これからどんどんいい性能の武器を作って彼らとの差を見せつけてやります!!」
「まさに技術者ですね!!かっこいいです!もっとお聞きしたかってですが残念ながらお時間です!!「鍛冶神」レヴィさんでしたー!!」

 今回は男女両方からの大歓声が上がった。

 そして沢山のプレイヤー達からの「武器を作ってくれ」という声も聞こえる。

 彼女の知名度はもはや全プレイヤーが疑うことのないものとなっているようだ。

「ではでは最後に「歌姫」ことアイーダさんです!!実は私ファンなんです!!あとでサイン貰っていいですか??」
「は、はい!!もちろんです!!」
「ふふっ。そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ!!そう言えばアイーダさんは歌うときは堂々としているのにトーク中はいつも緊張なさってますよね?」
「は、はい。私歌うときは平気なんですが、基本的に人見知りで」
「そこがまたいい!!可愛すぎます!!アイーダさんは戦闘職ではありませんが今回の戦闘で注目したいところはありますか?」
「は、はい!!もちろん「カンパニー」の一員なんで皆さんには勝ってほしいです!!みんないつも優しくて暖かくて。私は皆が大好きなので!!」
「私も愛されたい!!「カンパニー」が羨ましいです!!他にはありますか?」
「は、はい!!前に「鍛冶神」の一人Mr.スミスさんに聞いたんですが「メカニック」というクランが気になってます!!」
「ほうほう。クラン「メカニック」は確かに珍しいタイプのクランですよね?」
「そうなんです!ロボットのような装備を使っていると聞いて初めは驚きましたが、日本の文化にはロボットを愛する人たちが多くいると聞いているのでどんなものか今回見れるのを密かに楽しみにしていたんです!!」
「可愛い!!もう何を言っても可愛いです!!本当は永遠に話していたいのですが今回はお時間という事で。アイーダさんありがとうございました!!」
「ありがとうございました!!

 アイーダは小さな体を使って大きく身振り手振りで説明する姿を見て多くのプレイヤーは愛娘を見るような温かいまなざしで彼女を見つめ、そして大歓声を送った。

 彼女は人見知りと言う悩みを自分から打ち破りつつあり、そしてまた多くのファンを得たことだろう。

「改めましてお三方ありがとうございました!!昨日と違ってとても有意義な時間を過ごすことが出来ました!!」
「はいはい!!ところでチャンさん!昨日の試合ですがなんだかプレイヤーのスタート位置について少し疑問があったのですがその辺いかがですか?」
「はい!実はですね、昨日の予選のスタート位置は運営の方々によって決められていたんです!!」
「え!?一体でどうしてでしょう?」
「それはですね、クランごとの力が偏らないようにするためです。LVの低いチーム、クラン人数の少ないところは優先して街に中心に配置されていたんです!そしてその逆のクランは街の外側に行くように設定されていたと聞きます!」
「なるほど!つまり人数が少なくLVが低いチームでも決勝に残れるように、という運営の配慮ですか?」
「そう言うことになります!!ですが今回の決勝戦は完全にランダムとなっています!!」
「今回の決勝戦は前日と何か変更点はありますか?」
「もちろんです!まず今回の決勝戦は全プレイヤーに残り何クラン生き残っているかがわかるようになっています!!そしてフィールドは前回とは違い王都ではなく浮遊島の王城となっています!ただこの実況がプレイヤーの皆様に聞けないのは同様です!!」
「なるほど!わかりました!ありがとうございます!!」

「ではでは!皆様お待ちかね!!そろそろ決勝戦の始まりです!!せーの」

「「イベント「バトルロワイヤル」決勝戦!!開催です!!」」



「「は?」」

 僕らの周りの景色が歪み決勝戦の舞台である王都へ転移したかと思うと、そこは見知った街ではなく王城の中、謁見の間だった。

 そして驚いたことがもう一つ、僕らの転移したすぐ横にクラン「マイノリティ」である「さすらい」キル達がいた・・・。

「マジですか」
「クックック。運営も分かってるじゃねぇか。俺達でさっさと殺しあえってか?」

 唖然とする僕とは違いキルはやる気満々の顔でこちらを見ている。

「これ何の嫌がらせですかね?」
「いいじゃぇか!!俺様はお前とさっさと決着を付けたくて昨日は全然寝れなかったんだ!!」
「子供ですか?」
「何だよ?お前は寝れたのか?」
「いえ。あまり」
「ギャハハハハ!!同じじゃねえか!!」

 僕らはすでに武器を構えながら対峙している。

 一度しか来たことのない部屋だが、以前のように王様がいて沢山の貴族や兵士がいたこの部屋が今は僕たちだけという事で変に静かだった。

 その静けさがさらに僕らへと緊張感を与えている。

「あ?なんだこの数字は?」

 キルが視界の端を眺めた時、僕も同じ数字に気づいた。

 そしてその数字は「50」から「49」に変わったところだった。

「確か今回は残りチームが何組いるかわかる仕様だと聞いていますよ」
「なるほどなぁ。早速一チーム消えたって事か。んじゃ次はお前たちだな?」

 そう言うとキルの体には力強い魔力が流れ始める。

「お兄ちゃん!!頑張れー!」
「負けるんじゃねえぞウィル!!」
「ん。思う存分戦いなさい」
「ウィル。負けるんじゃないわよ!!」

 皆からの激が飛んでくる。

 え?皆は戦わないの?

 なんで皆後ろで楽しそうに眺めてるの?

 僕たちチームだよね?

「ちょ、ちょっと!!皆は戦わないの?」
「うむ!!見ていた方が楽しそうだ!!」
「ガッハッハッハ!!ウィル!!男と筋肉を見せてやれ!!」
「兄貴!!かっこいいところ見せてくれ!!」
「男の決闘を邪魔するほど俺たちは野暮じゃないぜ!!」

 皆は完全にお祭り気分で僕らを見守っている。

「ギャハハハハ!!お前の仲間も分かっているじゃねえか!!おい!!テメェらも手ぇ出すんじゃねえぞ!?」
「「「「「へい!兄貴!!」」」」」

 キルの仲間も手を出さずに見守るようだ。

 ナニコレ?

 なんで僕たちが決闘する流れになってるの?

「じゃあ早速いきますか!!」
「いきません!!いきませんってば!!ちょ、うお!?」

 キルは僕の言葉を待たずにこちらに突進してきて双剣を振るってくる。

 僕は間一髪で避けるがキルは構わず何度も攻撃を仕掛けてくる。

「ギャハハハハ!!さっさと本気を出さねえと死んじまうぞ!?」
「くっそ。「空間把握」「俊足」「剛剣」!!」

 キルの双剣をクロスした攻撃を僕は受け止める。

 ギリギリとお互いの剣がこすれる音が静かな部屋に鳴り響く。

「そう言えば剣新しくなったんですね?」
「ああ。この前のイベントのおかげでミスリル素材の双剣になったぜ?これでもう折れる心配はしなくて、いい!!」
「がっ!?」

 キルはしゃべるのと同時に剣を引き、僕の体制が崩れた隙に腹部に蹴りを入れてきた。

 ガッシャァァン!!

 僕はそのまま近くの窓を突き破り外まで飛ばされていく。

 皆の僕を呼ぶ声が一瞬聞こえるが次の瞬間風の音以外聞こえなくなる。

 白の外の景色が広がり、ここが浮遊島の上の王城という事を教えてくれる。

 少しの浮遊感の間「景色が綺麗だなぁ」、と一瞬考えたが重力には逆らえずすぐに落下を始める。

「くそ!!」

 運よくすぐ下に城壁塔なのか突き出た建物があり、その屋根に剣を突き立て何とか落下を防ぐことが出来た。

 割れた窓までの距離は30mと言ったところだろうか。

 ここからでは飛んでも届かないだろう。

 そう思っているといきなり窓からキルが飛び出してきてこちらまで飛んでくる。

「オラオラオラ!!勝手に死んでんじゃねえぞ!?」

 叫びながらキルがこちら目掛けて落下してくる。

 こんなとこまで来なくていいのに。

「「乱れ切り」「かまいたち」!!」
「ば、馬鹿なんですか!?」

 キルは空中でかまいたちの猛攻撃を仕掛けてきた。

 避ければ全てこの小さく狭い塔に当たってしまい塔は崩れ落ちるだろう。

 かといってあれを全部防げる気がしない。

 と言う事は逃げるの一択!!

 僕は城の壁目掛けジャンプをする。

 壁は角度が急斜面になっている為立つことはできないが壁を走るように移動することはできそうだ。

「オイ!!逃げるなぁあああ!!??」

 キルは自分で壊し崩れ落ち始めている塔に突っ込んでいき瓦礫の中に消えていく。

 馬鹿だなあいつ。

 僕は壁を走り再びジャンプし隣の城壁塔に着地する。

「オラオラオラーー!!」

 突然瓦礫が爆発したかと思うとキルは僕と同じように瓦礫の中から壁に飛びそのままこちらまで飛んでくる。

 もうあの人、人間やめてるな。

 まぁ龍人だからとっくにやめてるのかもしれないが。

「「乱れ切り」「かまいたち」!!」

 今度は僕が攻撃を仕掛けるがキルはうまくかわしこちらに着地する。

 今僕らは城の外の塔の屋根の上で向かい合っている・・・。

「こんなところまで来なくてもいいのに」
「ギャハハハハ!!なんだか最終決戦をしているみたいだぜ!!まさにファンタジー世界ならではの光景だ!!」
「確かに綺麗ですね」
「だな」

標高は2000mは超えているかもしれない。
そんな高さの中、そして見渡す限りのファンタジー世界の中で、僕らは小さな塔の上で剣を構え、そして二人の剣はぶつかり合った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。  応援していただけたら執筆の励みになります。 《俺、貸します!》 これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ) ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非! 「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」 この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。 しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。 レベル35と見せかけているが、本当は350。 水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。 あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。 それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。 リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。 その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。 あえなく、追放されてしまう。 しかし、それにより制限の消えたヨシュア。 一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。 その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。 まさに、ヨシュアにとっての天職であった。 自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。 生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。 目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。 元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。 そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。 一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。 ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。 そのときには、もう遅いのであった。

異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ) 安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると めちゃめちゃ強かった! 気軽に読めるので、暇つぶしに是非! 涙あり、笑いあり シリアスなおとぼけ冒険譚! 異世界ラブ冒険ファンタジー!

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。 異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。 そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。 異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。 龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。 現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定

悠久の機甲歩兵

竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。 ※現在毎日更新中

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...