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シークレットゾーン1
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「はい。ここに熱、風、水、土の魔石があります。この魔石をもって自分の魔力と同調させてください。熱の魔力は自分の魔力が熱くなるイメージを。風の魔力は魔力を軽い空気に見立てて体の中に流します」
「水の魔石は川の流れのように、土の魔石はさらさらと落ちる砂浜のようなイメージを持ってください」
王都ギルド。
ここで僕と、クリス、エリーゼにエリザベスは魔法を習いに来ていた。
僕とエリーゼはエンチャントの魔法の種類を増やすために習う。エンチャント魔法は、属性魔法を覚えていないと使えない。今僕らが使えるのは光魔法のエンチャントのみだ。
クリスが習う理由も同じ。
例えば燃えた矢、風をまとった矢などを使うために習う。
エリザベスは魔法使いなので使えた方がいいという理由だ。
「できたわ」
「ん。あと一つ」
「土が結構難しいわね」
……え?
今、説明聞く時間じゃないの?何でギルドのお姉さん無視してんの?どうして僕を置いていくの?
今、僕疑問だらけだよ?
「え?あっ、説明はいりませんでしたね……」
謝ってあげて?
この泣きそうな顔見てなんとも思いませんか?
僕は思います。
「いえ。わかりやすい説明ありがとうございます。一つ質問いいですか?」
「え……?あっはい!!何でも聞いてください」
急にキラキラした顔でこちらを見るギルドのお姉さん。
大丈夫。僕は味方ですよ。こんな天才集団ほっときましょう?
「魔法を覚えるのってこの方法しかないんですか?」
「いえ!!ほかにもありますよ?魔法陣が書かれた本「マジックブック」がそれに当たります。宮廷魔導士の方々が書いた本んで、魔法陣に手をかざして魔力を注ぐだけで習得できます」
「そんな便利な本があるんですか?」
え?この練習いらんやん。
「しかし安くて10万Gからになります。さらに今は魔物の繁殖期なんで、貴族の方々が買占め、現在安くて50万Gはしたと思います」
……さて、練習しますかね。
「あっつ!!??」
熱の魔石はとても熱かった。
「はい。魔力の込めすぎですね。少しで平気ですよ。まぁそういう人の為に炎の魔石は使わないんですけどね」
先に言えよ。
何「してやった」みたいな顔してんだよ。味方じゃなかったのかよ……。
「魔力を込めるっていうよりも循環させるイメージの方がいいわよ」
「そうね。頑張ってね」
「ん。私たちは終わったからね」
早っ。
「そうですね。まさにそんな感じです」
先に言え。結構テキトーだなこいつ。やっぱりこいつ敵だ。
取り合えず魔力を循環させてみる。体がだんだん熱くなっていく。このまま僕爆発しないよね?
・火魔法を習得しました。
「おぉ!!習得できた!!」
「ふぁ~。おめでとうごさいます。素晴らしい速度ですね。ならちゃっちゃと終わらしてください。」
……言い方ってものがあるんじゃないかい?何飽きてんだこいつ……。欠伸してるし。
その後、水の魔石は体内が冷たい水のように感じ、風は爽やかな風が流れる感覚、土は血液がさらさらの固体になった感覚がした。
「おめでとーござーます。じゃあ終わりっすね。お疲れーした」
こいつよくギルド員になれたな。もう無視しよ。
とりあえず火曜日はこれだけで終わってしまった。
因みにアイリスとアイーダはこの日、「鋼鉄の騎士団」と共に路上ライブに出かけていた。
水曜日。
僕らは「ダブルナイツ」と共にボーズの街に来ていた。
「……なに?「3つ岩」のとこに行きたい?やめとけやめとけ。死ぬだけだ」
「「3つ岩」だぁ?ふひゃっぃひゃっひゃっ。誰が行くかそんなとこ」
「……すまねぇ。「あそこには行くな」とじいちゃんの遺言なんだ」
「んぁぁ!?なんだってぇ!?髪の毛なら台風で飛んで行っちまった!!がっはっは!!」
「そんなことよりねぇちゃん。一緒に飲まねぇぶっっふぉぉ!!??」
碌な奴いねぇな……。
最後のやつアイリスにぶっ飛ばされたし……。
僕らは船乗りが集まるという酒場で情報収集していたが、見事にスカした。
「どうするかぁ。船でも買うか?」
「それしかないかな~。いくらすんだろ?」
「調べてんみよっか?」
「一応連絡もしとくか」
「レンタルなら5万G~。購入なら30万Gからになります」
購入の30万~50万は、近海に出るための小舟しかなかった。
「ん~。やっぱりレンタルかな」
「それでいいと思うわ。プレイヤーならモンスターが出た時、謎の「船無敵モード」になるし」
「そうだね~。一応フィールド扱いになるからね」
「破壊無効オブジェクトってことだね!!」
「しかし、船を操れるかどうかが問題だな」
僕らは高校生。船舶免許など持っているわけもなく……。
「お、来た来た」
「フハハハハハ!!話は聞いたぞ!!俺が船の操作をしてやろう!!」
「「「「「YES!!マッスル!!」」」」」」
「……そこかにまともな船乗りいないかな?」
「そうね。まともなのがいいわね」
「筋肉にこだわんない人がいいなぁ」
「おいおい!それはマッスルジョークかい?傷つけるのは心ではなく筋肉にしてほしいな!!」
「「「「「YES!!マッスル!!!」」」」」
「うるさいな。もう無視しないから。大体船動かせるの?」
「もちろんだ!!俺は今君たちが必要な船舶免許と筋肉を持っている!!」
「「「「YES!!筋肉!!」」」」
「残念ながら、今必要なのは船舶免許だけだ」
「大体、なんでそんなの持ってんだよ?」
「鍛え抜かれている理由かい?それは俺がもともと船乗りだったからだ!!」
「「「「YES!!ヨーソロー!!」」」」
「……よくそろってるね」
「付き合いがまだ浅いからな!!キャラを濃くしようとさっき合わせてきた!!」
「「「「YES!!アピール!!」」」」
「ちなみにこいつらは俺がオーナーをしているジムの客だ!!」
「「「「YES!!オーナー!!」」」」」
「聞いてないよ。キャラも筋肉も船舶免許もこれで十分だ。じゃあ借りよっか」
「「「「「「「「YES!!マッスル!!!」」」」」」」
「アイリス、オリバー、ライリー。混ざるな。やかましい……」
「えー!だって楽しそうだったしー!!ねーユイユイ!」
「うん!!それになんだかやらなきゃって思って……」
「なんだ?体が勝手に」
「それが筋肉!!筋肉は人を引き付ける!!」
「「「「「魅力!!それがマッスル!!」」」」」
もう勝手にやってくれ……。
人数は「カンパニー」5名、「ダブルナイツ」3名、「鋼鉄の騎士団」8名の2パーティ。
船はスタンダードなタイプな木造の船で、マストと帆があり風を受けて進む。海賊映画に出てきそうな船だ。
僕らは30万Gを出し合い借りた船に乗り込む。
「野郎ども上腕二頭筋を使え!!錨を上げろ!!」
「「「「「「マッスル!!」」」」」」
「大胸筋を意識しろ!!帆を上げろ!!」
「「「「「マッスル!!」」」」」
「三角筋を使って帆を張れ!!」
「「「「筋肉」」」」
「出航だーー!!」
「「「「「YES!!マァースルー!!!」」」」」
船は青空の下、堂々と出航したのだった……。
「おい!!ところでどこに行くんだ!?誰か知ってるか!?」
「「「「「知りません!!ドン!!」」」」」」
何で知らないんだよ……。よくそんなんで来たな。
やっぱりこいつら、いい奴なんだろうな‥‥…。
「風が気持ちいねぇー!!」
「見て見てユイユイ!!イルカ跳ねた!!」
「ここにいるかっているのかしら」
「ん。イルカにしては大きかった」
「じゃあモンスターね」
「おい!!そんなとこに行くのか!?大体たまにしか入れない「シークレットゾーン」なんだろ?」
「その辺はぬかりないよ。この国でも5本指に入る情報屋から「今日ならいける」ってお墨付きをもらってるからね。まぁ代わりに「珍しい鉱石があったらくれ」って言われているけどね」
「それはすげぇな。一体どんな島なんだ?」
「島の内容まではわからないんだ。島に入る前に大きな海蛇がいて情報屋は引き返したんだって」
島に行く条件は、
・朝早くに大雨が降る。
・南から暖かい風が吹く。
・北から冷たいが是が吹く。
・それが「3つ岩」でぶつかる。
だそうだ。
それにより大きな霧が発生しシークレットゾーンが発生する、らしい。
そしてシークレットゾーンに入ると同時にボスの「暇つぶしが好きな大海蛇」が出る。
この難しい条件と海蛇により、「3つ岩」は近づいてはいけない場所と漁師の中では常識になっている。ゆえに「3つ岩」の単語を出さないと話してくれない。なかなか見つかりずらい場所となっている。
未だに掲示板にはこの情報は上がっていないことから僕らが行くのが初めてだろう。そして先ほどの船の値段は「特別なギルドカード」を持っている僕らの値段だ。
普通はもっと高い。
以上のことから見つかってもまだ僕らしか行けないだろう。
昨日オリバーが「英雄を夢見る少年」のクエストの情報を公開したばかりだしね。
「あははは!!大量大量!!」
「すごいライリー!!アイリスもやる!!」
「オリバーうまくなったわね!!」
「当り前だ!!俺は海の男だからな!!」
大量に魚を釣るライリーと、リタに褒められて調子に乗るオリバー。
おいおい、そんなに撒き餌を撒くと……。
「キャプテン・ドン!!3時の方向からイルカの大群が!!」
「いや!!あれはイルカではない!!大きすぎる!!」
「何だと!!どうするウィル!!??」
お前いつの間にキャプテンになった……。
ノリノリだなおい。
まぁいい。とりあえず……。
「あの速度では逃げ切れない!!みんな戦闘準備だ!あと釣りしてたアホどもは海に落としておけ!!」
「「「「待って!!ごめんなさい!!」」」」
・トビウオ流星群 LV25 ×35
多いな……。
こうしてレイド戦以来の海での戦闘となった……。
「水の魔石は川の流れのように、土の魔石はさらさらと落ちる砂浜のようなイメージを持ってください」
王都ギルド。
ここで僕と、クリス、エリーゼにエリザベスは魔法を習いに来ていた。
僕とエリーゼはエンチャントの魔法の種類を増やすために習う。エンチャント魔法は、属性魔法を覚えていないと使えない。今僕らが使えるのは光魔法のエンチャントのみだ。
クリスが習う理由も同じ。
例えば燃えた矢、風をまとった矢などを使うために習う。
エリザベスは魔法使いなので使えた方がいいという理由だ。
「できたわ」
「ん。あと一つ」
「土が結構難しいわね」
……え?
今、説明聞く時間じゃないの?何でギルドのお姉さん無視してんの?どうして僕を置いていくの?
今、僕疑問だらけだよ?
「え?あっ、説明はいりませんでしたね……」
謝ってあげて?
この泣きそうな顔見てなんとも思いませんか?
僕は思います。
「いえ。わかりやすい説明ありがとうございます。一つ質問いいですか?」
「え……?あっはい!!何でも聞いてください」
急にキラキラした顔でこちらを見るギルドのお姉さん。
大丈夫。僕は味方ですよ。こんな天才集団ほっときましょう?
「魔法を覚えるのってこの方法しかないんですか?」
「いえ!!ほかにもありますよ?魔法陣が書かれた本「マジックブック」がそれに当たります。宮廷魔導士の方々が書いた本んで、魔法陣に手をかざして魔力を注ぐだけで習得できます」
「そんな便利な本があるんですか?」
え?この練習いらんやん。
「しかし安くて10万Gからになります。さらに今は魔物の繁殖期なんで、貴族の方々が買占め、現在安くて50万Gはしたと思います」
……さて、練習しますかね。
「あっつ!!??」
熱の魔石はとても熱かった。
「はい。魔力の込めすぎですね。少しで平気ですよ。まぁそういう人の為に炎の魔石は使わないんですけどね」
先に言えよ。
何「してやった」みたいな顔してんだよ。味方じゃなかったのかよ……。
「魔力を込めるっていうよりも循環させるイメージの方がいいわよ」
「そうね。頑張ってね」
「ん。私たちは終わったからね」
早っ。
「そうですね。まさにそんな感じです」
先に言え。結構テキトーだなこいつ。やっぱりこいつ敵だ。
取り合えず魔力を循環させてみる。体がだんだん熱くなっていく。このまま僕爆発しないよね?
・火魔法を習得しました。
「おぉ!!習得できた!!」
「ふぁ~。おめでとうごさいます。素晴らしい速度ですね。ならちゃっちゃと終わらしてください。」
……言い方ってものがあるんじゃないかい?何飽きてんだこいつ……。欠伸してるし。
その後、水の魔石は体内が冷たい水のように感じ、風は爽やかな風が流れる感覚、土は血液がさらさらの固体になった感覚がした。
「おめでとーござーます。じゃあ終わりっすね。お疲れーした」
こいつよくギルド員になれたな。もう無視しよ。
とりあえず火曜日はこれだけで終わってしまった。
因みにアイリスとアイーダはこの日、「鋼鉄の騎士団」と共に路上ライブに出かけていた。
水曜日。
僕らは「ダブルナイツ」と共にボーズの街に来ていた。
「……なに?「3つ岩」のとこに行きたい?やめとけやめとけ。死ぬだけだ」
「「3つ岩」だぁ?ふひゃっぃひゃっひゃっ。誰が行くかそんなとこ」
「……すまねぇ。「あそこには行くな」とじいちゃんの遺言なんだ」
「んぁぁ!?なんだってぇ!?髪の毛なら台風で飛んで行っちまった!!がっはっは!!」
「そんなことよりねぇちゃん。一緒に飲まねぇぶっっふぉぉ!!??」
碌な奴いねぇな……。
最後のやつアイリスにぶっ飛ばされたし……。
僕らは船乗りが集まるという酒場で情報収集していたが、見事にスカした。
「どうするかぁ。船でも買うか?」
「それしかないかな~。いくらすんだろ?」
「調べてんみよっか?」
「一応連絡もしとくか」
「レンタルなら5万G~。購入なら30万Gからになります」
購入の30万~50万は、近海に出るための小舟しかなかった。
「ん~。やっぱりレンタルかな」
「それでいいと思うわ。プレイヤーならモンスターが出た時、謎の「船無敵モード」になるし」
「そうだね~。一応フィールド扱いになるからね」
「破壊無効オブジェクトってことだね!!」
「しかし、船を操れるかどうかが問題だな」
僕らは高校生。船舶免許など持っているわけもなく……。
「お、来た来た」
「フハハハハハ!!話は聞いたぞ!!俺が船の操作をしてやろう!!」
「「「「「YES!!マッスル!!」」」」」」
「……そこかにまともな船乗りいないかな?」
「そうね。まともなのがいいわね」
「筋肉にこだわんない人がいいなぁ」
「おいおい!それはマッスルジョークかい?傷つけるのは心ではなく筋肉にしてほしいな!!」
「「「「「YES!!マッスル!!!」」」」」
「うるさいな。もう無視しないから。大体船動かせるの?」
「もちろんだ!!俺は今君たちが必要な船舶免許と筋肉を持っている!!」
「「「「YES!!筋肉!!」」」」
「残念ながら、今必要なのは船舶免許だけだ」
「大体、なんでそんなの持ってんだよ?」
「鍛え抜かれている理由かい?それは俺がもともと船乗りだったからだ!!」
「「「「YES!!ヨーソロー!!」」」」
「……よくそろってるね」
「付き合いがまだ浅いからな!!キャラを濃くしようとさっき合わせてきた!!」
「「「「YES!!アピール!!」」」」
「ちなみにこいつらは俺がオーナーをしているジムの客だ!!」
「「「「YES!!オーナー!!」」」」」
「聞いてないよ。キャラも筋肉も船舶免許もこれで十分だ。じゃあ借りよっか」
「「「「「「「「YES!!マッスル!!!」」」」」」」
「アイリス、オリバー、ライリー。混ざるな。やかましい……」
「えー!だって楽しそうだったしー!!ねーユイユイ!」
「うん!!それになんだかやらなきゃって思って……」
「なんだ?体が勝手に」
「それが筋肉!!筋肉は人を引き付ける!!」
「「「「「魅力!!それがマッスル!!」」」」」
もう勝手にやってくれ……。
人数は「カンパニー」5名、「ダブルナイツ」3名、「鋼鉄の騎士団」8名の2パーティ。
船はスタンダードなタイプな木造の船で、マストと帆があり風を受けて進む。海賊映画に出てきそうな船だ。
僕らは30万Gを出し合い借りた船に乗り込む。
「野郎ども上腕二頭筋を使え!!錨を上げろ!!」
「「「「「「マッスル!!」」」」」」
「大胸筋を意識しろ!!帆を上げろ!!」
「「「「「マッスル!!」」」」」
「三角筋を使って帆を張れ!!」
「「「「筋肉」」」」
「出航だーー!!」
「「「「「YES!!マァースルー!!!」」」」」
船は青空の下、堂々と出航したのだった……。
「おい!!ところでどこに行くんだ!?誰か知ってるか!?」
「「「「「知りません!!ドン!!」」」」」」
何で知らないんだよ……。よくそんなんで来たな。
やっぱりこいつら、いい奴なんだろうな‥‥…。
「風が気持ちいねぇー!!」
「見て見てユイユイ!!イルカ跳ねた!!」
「ここにいるかっているのかしら」
「ん。イルカにしては大きかった」
「じゃあモンスターね」
「おい!!そんなとこに行くのか!?大体たまにしか入れない「シークレットゾーン」なんだろ?」
「その辺はぬかりないよ。この国でも5本指に入る情報屋から「今日ならいける」ってお墨付きをもらってるからね。まぁ代わりに「珍しい鉱石があったらくれ」って言われているけどね」
「それはすげぇな。一体どんな島なんだ?」
「島の内容まではわからないんだ。島に入る前に大きな海蛇がいて情報屋は引き返したんだって」
島に行く条件は、
・朝早くに大雨が降る。
・南から暖かい風が吹く。
・北から冷たいが是が吹く。
・それが「3つ岩」でぶつかる。
だそうだ。
それにより大きな霧が発生しシークレットゾーンが発生する、らしい。
そしてシークレットゾーンに入ると同時にボスの「暇つぶしが好きな大海蛇」が出る。
この難しい条件と海蛇により、「3つ岩」は近づいてはいけない場所と漁師の中では常識になっている。ゆえに「3つ岩」の単語を出さないと話してくれない。なかなか見つかりずらい場所となっている。
未だに掲示板にはこの情報は上がっていないことから僕らが行くのが初めてだろう。そして先ほどの船の値段は「特別なギルドカード」を持っている僕らの値段だ。
普通はもっと高い。
以上のことから見つかってもまだ僕らしか行けないだろう。
昨日オリバーが「英雄を夢見る少年」のクエストの情報を公開したばかりだしね。
「あははは!!大量大量!!」
「すごいライリー!!アイリスもやる!!」
「オリバーうまくなったわね!!」
「当り前だ!!俺は海の男だからな!!」
大量に魚を釣るライリーと、リタに褒められて調子に乗るオリバー。
おいおい、そんなに撒き餌を撒くと……。
「キャプテン・ドン!!3時の方向からイルカの大群が!!」
「いや!!あれはイルカではない!!大きすぎる!!」
「何だと!!どうするウィル!!??」
お前いつの間にキャプテンになった……。
ノリノリだなおい。
まぁいい。とりあえず……。
「あの速度では逃げ切れない!!みんな戦闘準備だ!あと釣りしてたアホどもは海に落としておけ!!」
「「「「待って!!ごめんなさい!!」」」」
・トビウオ流星群 LV25 ×35
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こうしてレイド戦以来の海での戦闘となった……。
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