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王子は基本的に爆弾発言しかしない
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久々に訪れた王族専用の一室。
レナリアが入れた紅茶を飲みながら隣同士に座って訓練場を眺めながら一息ついた。
「…で、何でレナはいきなりあいつを嫁に薦めてきたの?」
「…………………だって…」
このままだんまりを決め込んだところで何にもならないのだから、とレナリアは覚悟を決めてアルベールに全てを話した。
このところの二人の仲の良さに始まり、腐女子であり気楽に萌話ができるという自分と同等の立場であること、さらに原作でのアルベールのヒロインへの想い―――
「…諸々の事を踏まえて…もしかしたら私より…コレットさんの方が…いいのかなって…」
不安だったの―――
いつの間にか積もっていたアルベールへの想い。
一度も面に出したことが無いのに、勝手に嫉妬して落ち込んで、その上ぐるぐる考え込み過ぎて自分よりコレットの方がいいのでは…と疑心暗鬼になって―――
「じ…自分でも…情けないし…自分勝手だって思うけど…だけど…」
嫌だった。
アルベールが、コレットと一緒に居るのを見るのが。目にするたびに自分がいずれアルベールの傍に居られなくなるのではないかと怯えるのが。
―――肝心なことは、伝えていないにも関わらず。
「…い…いつの間にか…私…アルの事が…好…きに―――」
好きになってた。そう、伝える前に…
温かな腕に囲い込まれていた。
「…ほんとに? ねぇ、レナ、本当に…俺の事…好きになってくれたの?」
「へぁっ?! えっ…あのっ…うん…その………うん」
はぁぁぁぁ…と長い長いため息が聞こえ、レナリアを包む腕に力がこもる。
「…レナ…にぶちんだよね…。俺は…最初からレナの事が…というか、レナだから結婚を申し込んだんだよ」
「…えっ?! だって…アル、自分のために…!」
「いや、まぁ確かに自己防衛のためだったし、萌え語りのためではあったけど。でも、だからって誰でもいいわけじゃないに決まってるじゃん」
俺、ここから、いつもレナの事見てたんだよ
またも爆弾を落とす王子さまである。
レナリアが入れた紅茶を飲みながら隣同士に座って訓練場を眺めながら一息ついた。
「…で、何でレナはいきなりあいつを嫁に薦めてきたの?」
「…………………だって…」
このままだんまりを決め込んだところで何にもならないのだから、とレナリアは覚悟を決めてアルベールに全てを話した。
このところの二人の仲の良さに始まり、腐女子であり気楽に萌話ができるという自分と同等の立場であること、さらに原作でのアルベールのヒロインへの想い―――
「…諸々の事を踏まえて…もしかしたら私より…コレットさんの方が…いいのかなって…」
不安だったの―――
いつの間にか積もっていたアルベールへの想い。
一度も面に出したことが無いのに、勝手に嫉妬して落ち込んで、その上ぐるぐる考え込み過ぎて自分よりコレットの方がいいのでは…と疑心暗鬼になって―――
「じ…自分でも…情けないし…自分勝手だって思うけど…だけど…」
嫌だった。
アルベールが、コレットと一緒に居るのを見るのが。目にするたびに自分がいずれアルベールの傍に居られなくなるのではないかと怯えるのが。
―――肝心なことは、伝えていないにも関わらず。
「…い…いつの間にか…私…アルの事が…好…きに―――」
好きになってた。そう、伝える前に…
温かな腕に囲い込まれていた。
「…ほんとに? ねぇ、レナ、本当に…俺の事…好きになってくれたの?」
「へぁっ?! えっ…あのっ…うん…その………うん」
はぁぁぁぁ…と長い長いため息が聞こえ、レナリアを包む腕に力がこもる。
「…レナ…にぶちんだよね…。俺は…最初からレナの事が…というか、レナだから結婚を申し込んだんだよ」
「…えっ?! だって…アル、自分のために…!」
「いや、まぁ確かに自己防衛のためだったし、萌え語りのためではあったけど。でも、だからって誰でもいいわけじゃないに決まってるじゃん」
俺、ここから、いつもレナの事見てたんだよ
またも爆弾を落とす王子さまである。
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