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魔女の弟子と条件
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少し休ませてもらえればすぐに出て行くつもりだったが、アーシャはローラン様の目が覚めるまではいても良いと言ってくれた。言葉に甘えて、彼の体が少しでも早く回復するよう看病に努める。家の手伝いを申し出ると、彼女はやはり薪割や、窯の掃除を頼んだ。
ローラン様の看病をしながら、どうやったら元の世界に帰れるのかと考えてばかりいる。唯一救いだったのは、日本から来た時とは違い、今回は明確に心当たりがあることだった。王妃様の居室からローラン様の部屋へ帰ろうとしたとき、踏んでしまった魔方陣。あれが原因に違いない。まずはあの時の魔方陣を探すべきだ。
目下の目標を定めたものの、気がかりなこともあった。この世界のローラン様だ。傷の回復に体力を消耗するのか、夜中にふと目を開くことはあっても朦朧としていて、はっきりとは意識が戻らない。額の汗を拭いながら声をかけても、青い瞳はぼんやりと天井を見上げるばかりだった。
傷は徐々に塞がり始めているが、目が覚めなければろくな食事もとれない。俺は心配のあまり、夜も眠れなかった。ローラン様が横になるベッドの近くに椅子を置き、乱れた布団を直してばかりいる。苦し気に眉を寄せて呼吸をしているのを見ると、いてもたってもいられず手を握っては名を呼んだ。
その日もやはり、ローラン様の手を握って彼の表情をつぶさに見守っていた。しかし、何日も寝ずの看病を続けていた体の方が先に限界を迎えたらしい。ふ、と意識が遠くなり、気づけば俺はまた夢を見ていた。
香が焚き染められている。甘い匂いだ。紗の向こうに人影が二つ見える。片方は立ち、もう片方は椅子に座っている。
「お心は決まりましたか」
男の声だ。聞いたことがある。どこで聞いたのか思い出そうとしていると、もう一つの影が答える声がした。
「なんの心?」
ローラン様だ。俺は立ち上がり、垂れ下がった紗のある方に向かって歩いた。手で押しのけて覗くとやはり、ローラン様が椅子に座っていた。膝に黒い毛の猫を抱いている。乳白色のゆったりとした衣をまとっていた。衣の袖口には金糸で見事な刺繍が入っている。彼が着飾っている姿が珍しく、俺はまじまじと美しいその姿を見た。
「王になる覚悟を決められたのかと」
話しているのは、セディアス宰相閣下だった。ローラン様の傍に立ち、背中で両手を組んでいる。口元には笑みを湛えていた。
「侍女の面皮を剥がれたとか。あの娘はあれで良家の娘ですよ。始末には苦労しました」
「女の面皮を剥いだら王になれるの?」
「私に借りを作ったから。今までけしてそんな隙を見せなかったではないですか」
交わされる会話に絶句する。侍女の面皮を剥ぐ? ローラン様が? にわかに信じがたかった。
ローラン様はつまらなそうに香炉から立ち上る煙を見つめていた。
「別に、あなたが庇わなくてもよい話だ。ミリアの顔だって、あの娘が口を割らないからほんのちょっと皮を剥いだだけだ」
「王太子はたいそうご立腹です。あなたの侍女を引き取って、娶らんばかりという話ですよ」
「好きにすれば良い。あの男が誰と結婚しようが、どうでもいい」
「そうでしょうとも。あなたが気になるのは、王妃殿下だけ……」
ローラン様が猫を撫でていた指先をぴたりと止める。青い瞳が、一瞬苛烈な光を湛える。
目が覚めると、まだ外は薄暗く、窓の外では星が光っていた。頭がひどく痛む。それは以前夢を見た時よりも強い痛みだった。こめかみを押さえながら頭を持ち上げると、ベッドの上のローラン様が目に入った。起き上がっている。片膝を立てて、その上に腕を置いて俯いている。はっとして立ち上がると、血が足元に下がるような心地がして体がぶれた。倒れそうになった肩を、力強い腕が捕まえる。
「ローランさま」
「だから、誰だよ、それは」
支えられながら、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。ローラン様はやはり眉間に皴を寄せて、厳しい表情だった。俺がしっかりと座ったのを見ると、またさっきの体勢に戻ろうとしたようだが、不意に手を伸ばし、白い指先で俺の顔を拭った。ちょうど鼻と唇の間を撫でられ、戸惑う。見ると、彼の指先に血がついていた。鼻血が出ているらしい。慌てて拭うと、指の背にべったりと血が付いた。ローラン様が呆れたようにため息をつき、ベッドの脇に置いてあった清拭用の布を差し出してくれる。
「……お前、なんなんだ?」
布で血を押さえていると、ローラン様が固い声で聞いた。くぐもったこえで名を答えると、またため息をつかれる。彼は指で前髪を千々に乱して、最後にふっと息で吹き上げた。浮いた前髪がぱらぱらと額に着地する。
「俺が誰か知ってるのか?」
「ローラン様、俺の主人です」
「全部違う」
鼻を抑えたまま、戸惑って瞬きをする。ローラン様は意地悪そうな顔をしながら俺の目の前に指を突きつけた。
「いいか? 俺は捨て子だから名前なんてないし、お前の主人でもない。お前とは会ったばかりで、縁もゆかりもないんだ」
勢いに押されて思わず頷く。しかし、そうは言われても、目の前にいるのはどう見てもローランさまだった。それとも、もし俺が考えている通りに世界が違うなら、同じ顔をしていても違う人間なのだろうか。
「わかったらさっさと失せるんだな」
そう言うと、彼は胸を押さえながらベッドから降りた。棚にかけてあった服を羽織り、窓を開ける。俺は慌てて鼻に当てていた布を放り出し、彼の服を掴んだ。ローラン様が振り返り、歯を剥き出しにして小声で器用に怒鳴る。
「放せ!」
「だ、だめです、まだ怪我が治っていません」
「うるさい、こんなところでぐずぐずしていられるか。捕まっちまうだろ」
アーシャが言っていた、魔女から逃げているという言葉を思い出す。彼を追いかけていた騎士団。ローラン様は窓枠に足をかけて俺を追い払おうとしたが、置いて行かれまいと必死に背中にしがみつく。
「ど、どうしても行くなら、俺も行きます。一緒に行きます」
「はあ? お前なんか連れて行ってたまるか、放せ!」
「一緒に行きます、ぜ、絶対に離れません」
ローラン様が暴れて、俺たちはもみくちゃになって争った。絶対に放してたまるかという気持ちで、必死になってローラン様に抱き着く。彼は俺の肩や腹を押したりひっぱったりしたが、どうやっても離れないので肩で息をしながら「わかった」と折れた。手で胸を押さえている。傷が痛むのかもしれない。
「どうしてもついてくるって言うなら、条件がある」
「条件?」
「俺はお前の主人なんだろ? じゃあ、俺のために湖で花をとってきてくれ。煎じて飲むと傷に効くから」
一も二もなく頷く。ローラン様は「わかったか? じゃあ放せ。寝るから」と言ってベッドを指さした。おそるおそる腕から力を抜くと、彼は逃げ出すそぶりもなく、ベッドに横になった。顔を壁の方にして、俺に背を向けている。
「早朝に出る」
そっけない言葉に、俺は何度も頷いた。
ローラン様の看病をしながら、どうやったら元の世界に帰れるのかと考えてばかりいる。唯一救いだったのは、日本から来た時とは違い、今回は明確に心当たりがあることだった。王妃様の居室からローラン様の部屋へ帰ろうとしたとき、踏んでしまった魔方陣。あれが原因に違いない。まずはあの時の魔方陣を探すべきだ。
目下の目標を定めたものの、気がかりなこともあった。この世界のローラン様だ。傷の回復に体力を消耗するのか、夜中にふと目を開くことはあっても朦朧としていて、はっきりとは意識が戻らない。額の汗を拭いながら声をかけても、青い瞳はぼんやりと天井を見上げるばかりだった。
傷は徐々に塞がり始めているが、目が覚めなければろくな食事もとれない。俺は心配のあまり、夜も眠れなかった。ローラン様が横になるベッドの近くに椅子を置き、乱れた布団を直してばかりいる。苦し気に眉を寄せて呼吸をしているのを見ると、いてもたってもいられず手を握っては名を呼んだ。
その日もやはり、ローラン様の手を握って彼の表情をつぶさに見守っていた。しかし、何日も寝ずの看病を続けていた体の方が先に限界を迎えたらしい。ふ、と意識が遠くなり、気づけば俺はまた夢を見ていた。
香が焚き染められている。甘い匂いだ。紗の向こうに人影が二つ見える。片方は立ち、もう片方は椅子に座っている。
「お心は決まりましたか」
男の声だ。聞いたことがある。どこで聞いたのか思い出そうとしていると、もう一つの影が答える声がした。
「なんの心?」
ローラン様だ。俺は立ち上がり、垂れ下がった紗のある方に向かって歩いた。手で押しのけて覗くとやはり、ローラン様が椅子に座っていた。膝に黒い毛の猫を抱いている。乳白色のゆったりとした衣をまとっていた。衣の袖口には金糸で見事な刺繍が入っている。彼が着飾っている姿が珍しく、俺はまじまじと美しいその姿を見た。
「王になる覚悟を決められたのかと」
話しているのは、セディアス宰相閣下だった。ローラン様の傍に立ち、背中で両手を組んでいる。口元には笑みを湛えていた。
「侍女の面皮を剥がれたとか。あの娘はあれで良家の娘ですよ。始末には苦労しました」
「女の面皮を剥いだら王になれるの?」
「私に借りを作ったから。今までけしてそんな隙を見せなかったではないですか」
交わされる会話に絶句する。侍女の面皮を剥ぐ? ローラン様が? にわかに信じがたかった。
ローラン様はつまらなそうに香炉から立ち上る煙を見つめていた。
「別に、あなたが庇わなくてもよい話だ。ミリアの顔だって、あの娘が口を割らないからほんのちょっと皮を剥いだだけだ」
「王太子はたいそうご立腹です。あなたの侍女を引き取って、娶らんばかりという話ですよ」
「好きにすれば良い。あの男が誰と結婚しようが、どうでもいい」
「そうでしょうとも。あなたが気になるのは、王妃殿下だけ……」
ローラン様が猫を撫でていた指先をぴたりと止める。青い瞳が、一瞬苛烈な光を湛える。
目が覚めると、まだ外は薄暗く、窓の外では星が光っていた。頭がひどく痛む。それは以前夢を見た時よりも強い痛みだった。こめかみを押さえながら頭を持ち上げると、ベッドの上のローラン様が目に入った。起き上がっている。片膝を立てて、その上に腕を置いて俯いている。はっとして立ち上がると、血が足元に下がるような心地がして体がぶれた。倒れそうになった肩を、力強い腕が捕まえる。
「ローランさま」
「だから、誰だよ、それは」
支えられながら、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。ローラン様はやはり眉間に皴を寄せて、厳しい表情だった。俺がしっかりと座ったのを見ると、またさっきの体勢に戻ろうとしたようだが、不意に手を伸ばし、白い指先で俺の顔を拭った。ちょうど鼻と唇の間を撫でられ、戸惑う。見ると、彼の指先に血がついていた。鼻血が出ているらしい。慌てて拭うと、指の背にべったりと血が付いた。ローラン様が呆れたようにため息をつき、ベッドの脇に置いてあった清拭用の布を差し出してくれる。
「……お前、なんなんだ?」
布で血を押さえていると、ローラン様が固い声で聞いた。くぐもったこえで名を答えると、またため息をつかれる。彼は指で前髪を千々に乱して、最後にふっと息で吹き上げた。浮いた前髪がぱらぱらと額に着地する。
「俺が誰か知ってるのか?」
「ローラン様、俺の主人です」
「全部違う」
鼻を抑えたまま、戸惑って瞬きをする。ローラン様は意地悪そうな顔をしながら俺の目の前に指を突きつけた。
「いいか? 俺は捨て子だから名前なんてないし、お前の主人でもない。お前とは会ったばかりで、縁もゆかりもないんだ」
勢いに押されて思わず頷く。しかし、そうは言われても、目の前にいるのはどう見てもローランさまだった。それとも、もし俺が考えている通りに世界が違うなら、同じ顔をしていても違う人間なのだろうか。
「わかったらさっさと失せるんだな」
そう言うと、彼は胸を押さえながらベッドから降りた。棚にかけてあった服を羽織り、窓を開ける。俺は慌てて鼻に当てていた布を放り出し、彼の服を掴んだ。ローラン様が振り返り、歯を剥き出しにして小声で器用に怒鳴る。
「放せ!」
「だ、だめです、まだ怪我が治っていません」
「うるさい、こんなところでぐずぐずしていられるか。捕まっちまうだろ」
アーシャが言っていた、魔女から逃げているという言葉を思い出す。彼を追いかけていた騎士団。ローラン様は窓枠に足をかけて俺を追い払おうとしたが、置いて行かれまいと必死に背中にしがみつく。
「ど、どうしても行くなら、俺も行きます。一緒に行きます」
「はあ? お前なんか連れて行ってたまるか、放せ!」
「一緒に行きます、ぜ、絶対に離れません」
ローラン様が暴れて、俺たちはもみくちゃになって争った。絶対に放してたまるかという気持ちで、必死になってローラン様に抱き着く。彼は俺の肩や腹を押したりひっぱったりしたが、どうやっても離れないので肩で息をしながら「わかった」と折れた。手で胸を押さえている。傷が痛むのかもしれない。
「どうしてもついてくるって言うなら、条件がある」
「条件?」
「俺はお前の主人なんだろ? じゃあ、俺のために湖で花をとってきてくれ。煎じて飲むと傷に効くから」
一も二もなく頷く。ローラン様は「わかったか? じゃあ放せ。寝るから」と言ってベッドを指さした。おそるおそる腕から力を抜くと、彼は逃げ出すそぶりもなく、ベッドに横になった。顔を壁の方にして、俺に背を向けている。
「早朝に出る」
そっけない言葉に、俺は何度も頷いた。
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