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結局のところは?

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菊池が連れてきたのは風紀委員室だった。


「なぁ、結局ところ俺はあいつに恨まれてたってことなのか?」
自分の席に座った菊池に向かって声をかければ
「恨まれてるってわけじゃねぇけどな。まぁ、ちょっと気に入らなくてブチ切れたって感じだな」
なんて言われるがよくわからん。

「梅ちゃん鈍いねぇ」
苦笑しながらの鍋谷の言葉に
「なんだよそれ」
キレそうになりながら言えば

「今まで副会長の幸永はあの2人が交互にやってたんですよ会長」
「はぁ??」
二村の言葉に変な声をあげちまった。

「イヤ、イヤ、イヤ、嘘だろ?もしかして俺ってずっと気が付いてなかったってことなのか?」
それこそ信じられないんだが?
「お前、尚を見ただろ?」
呆れながら言う菊池の言葉にあっ、って声をあげれば

「あいつら、全員ああやって普段は変装してるぜ?気が付いてねぇだろ?」
そう言われて、本当に気が付いてないから俺は素直に頷いた。
「まぁ、あいつらが表立って動くときは俺の用事があるときぐれぇだしな」
なんてのんびりいう菊池の言葉にイラっとした。

「どういうことだよ」
だからその言葉の意味を聞こうとしたら
「やっぱり梅ちゃんは鈍いなぁ。よくよく思い出してごらんよぉ。バカ渓の時とか」
「バカ渓の時は委員長は表立って動けなかったですもんね。会長の傍にいたんで」
鍋谷と二村の言葉にそういえばって思った。


あの時の俺は人を拒絶して菊池侑司に逃げたのだ。だからずっと俺の傍に菊池がいた。


「俺が動けねぇ時とか頼んであるからなお前を守るのを…」
なんてあっさりと言われた。
「ゆっきーもねぇ、まーくんをちゃんとかまってあげてればこんなことしなかったんだろうけどねぇ」
「まぁ、幸永は不器用な時があるから。しょうがないと思う」
鍋谷と二村の言葉に

「なぁ、もしかして、それってバカ渓の時の事か?」
俺が確認の為に菊池に聞けば小さく頷いた。
「うわぁ!やっぱり俺の自業自得じゃねぇか!」


そう、やっぱり話を聞けば聞くほど原因は俺自身だった。俺が壊れて菊池にべったりになって閉じこもってたりしたから幸永の弟がキレたんだ。


「俺…あいつに謝った方がいいのか?」
原因が俺にあるなら謝った方がいんじゃないだろうか?
「んー。気にするこたねぇよ。真広もお前にやられて力の違いは身体で知ったことだし、後は季里仁がちゃんと話をすれば真広も納得して、元のあいつに戻るからよ」
あっさりという菊池の言葉には俺の知らない2人をちゃんと理解してるようだった。

「今、梅ちゃんが謝ったら多分またキレるよあいつ」
「なんで謝んだよ!ってねぇ。逆切れするよ」
なんて、鍋谷と二村にも言われたから
「わかった。じゃぁ謝らねぇ」
謝るのはやめにした。

「まぁ、取り合えず、季里仁のゴタゴタはこれで終わりだ。後はあいつら自身がケリをつける」
なんて、菊池は言うけど本当なんだろうか?

「本当だろうな?」
気になってつい聞いちゃった宇よ。
「多分な」
なんて曖昧な返事が返ってきた。


マジでか!そこは断言しろよお前!



まぁ、終わりだっていうならそれを信じよう。


というか俺って、本当に菊池以外の事、興味なかった。


あいつらが変装してるのマジで知らなかったよ。


Fin

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