153 / 166
マジですか?
しおりを挟む
「大体気にいらねぇんだよ。梅村、梅村って」
そう吐き出される言葉。眉間に皺がよった。
「うるせぇなぁ。嫉妬か?かまってもらえねぇからって拗ねんな」
相変わらずのんびりな菊池。けど、その言葉には怒気が含まれてる。
「うるせぇよ。てめぇが原因だろうが!何でだよ!」
怒鳴りながら菊池に拳を振るう。が、菊池はそれを避ける様子はない。
「菊池!」
俺が動こうとしたら、それは止められた。ガッチリと肩を掴まれて動けない。びくともしないんだ。
「動くな。ひなはここにいろ」
「なんでだよ!」
その言葉に反論したら菊池並みに鋭い瞳が俺を射貫く。
ゾクリとした。
これ、菊池と同類だ。
って、思ってふと、思い出した。菊池と同類で、俺のことをひなと呼ぶ男。そして、あいつが尚と呼ぶ男。
「マジでか。尚也ってそんな地味だっけ?」
なんて、呟けば
「変装中。ってことで動くなよ」
ニヤッと笑いながらいわれた。
反論しようとしたけど菊池の方が気になってそっちを見たら、菊池の前にもう一人、男が立っていた。
「おせぇよ。寝すぎか?」
菊池の笑みを含んだ言葉。
「抜けるのに手こずっただけだ」
なんて言うのは見覚えのある男。
「幸永」
って叫んであれ?って思った。
「幸永が2人?」
首を傾げて呟けば
「ブハッ」
後ろから笑う声がした。
「なんだよ尚也」
ギロって睨めば
「イヤ、ひなってマジで菊池しか興味ないのな。あれがひなの知ってる幸永。つまりは季里仁な」
「マジですか?」
尚也の言葉に驚いた。
「じゃぁ、もう一人は?」
誰?
「外野もうるせぇな」
俺の言葉にもう一人の幸永が怒鳴りながら殴りかかってきた。
が、その拳は俺に当たることはなかった。
「あんま、おいたがすぎるとこの腕、使えなくするぞ」
いつになく低い声。ゾクリと背筋が凍った。
菊池のこんな声、俺は知らねぇ。
「あ~あ。やっちやったぁ。ダメだよぉ委員ちょ~を怒らしたら」
「いくら幸永の弟でも容赦しないですからね、その人」
なんて、のんびりとした鍋谷と二村の言葉。
「えっ?幸永の弟?」
そっちのが驚きなんですが?
俺の言葉に尚也が笑いながら頷いた。
マジですか?
俺マジで知らなかったんですが?
菊池のヤロウ、なんで教えてくれなかったんだよ!
クソが!
Fin
そう吐き出される言葉。眉間に皺がよった。
「うるせぇなぁ。嫉妬か?かまってもらえねぇからって拗ねんな」
相変わらずのんびりな菊池。けど、その言葉には怒気が含まれてる。
「うるせぇよ。てめぇが原因だろうが!何でだよ!」
怒鳴りながら菊池に拳を振るう。が、菊池はそれを避ける様子はない。
「菊池!」
俺が動こうとしたら、それは止められた。ガッチリと肩を掴まれて動けない。びくともしないんだ。
「動くな。ひなはここにいろ」
「なんでだよ!」
その言葉に反論したら菊池並みに鋭い瞳が俺を射貫く。
ゾクリとした。
これ、菊池と同類だ。
って、思ってふと、思い出した。菊池と同類で、俺のことをひなと呼ぶ男。そして、あいつが尚と呼ぶ男。
「マジでか。尚也ってそんな地味だっけ?」
なんて、呟けば
「変装中。ってことで動くなよ」
ニヤッと笑いながらいわれた。
反論しようとしたけど菊池の方が気になってそっちを見たら、菊池の前にもう一人、男が立っていた。
「おせぇよ。寝すぎか?」
菊池の笑みを含んだ言葉。
「抜けるのに手こずっただけだ」
なんて言うのは見覚えのある男。
「幸永」
って叫んであれ?って思った。
「幸永が2人?」
首を傾げて呟けば
「ブハッ」
後ろから笑う声がした。
「なんだよ尚也」
ギロって睨めば
「イヤ、ひなってマジで菊池しか興味ないのな。あれがひなの知ってる幸永。つまりは季里仁な」
「マジですか?」
尚也の言葉に驚いた。
「じゃぁ、もう一人は?」
誰?
「外野もうるせぇな」
俺の言葉にもう一人の幸永が怒鳴りながら殴りかかってきた。
が、その拳は俺に当たることはなかった。
「あんま、おいたがすぎるとこの腕、使えなくするぞ」
いつになく低い声。ゾクリと背筋が凍った。
菊池のこんな声、俺は知らねぇ。
「あ~あ。やっちやったぁ。ダメだよぉ委員ちょ~を怒らしたら」
「いくら幸永の弟でも容赦しないですからね、その人」
なんて、のんびりとした鍋谷と二村の言葉。
「えっ?幸永の弟?」
そっちのが驚きなんですが?
俺の言葉に尚也が笑いながら頷いた。
マジですか?
俺マジで知らなかったんですが?
菊池のヤロウ、なんで教えてくれなかったんだよ!
クソが!
Fin
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
少年更生施設のお仕置き
kuraku
BL
ユウリは裕福とは程遠い。家にも帰らず、学校にも通わず。今、自分が十代の半ばだという事は覚えている。学年は知らない。死んだ母親譲りのアイドルそこのけの美貌が災いして、父親に売り飛ばされそうになってから一人で街で生きている。
「お、結構持ってるね。いいね、友達になろ?」
歓楽街の近くでブランド物を身に着けているホストやお坊ちゃんを狙う。
人通りの少ない裏路地に連れ込んで脅しつける。特殊警棒で看板をへこませ、そのまま振り下ろして額スレスレで止めてやる。それで、大抵は震える手で紙幣を掴んで渡してきた。ちょろいもんである。
あまりやり過ぎるとケツモチが出てきてどんな目にあわされるか分からないからほどほどにしないといけない。
短編エロ
黒弧 追兎
BL
ハードでもうらめぇ、ってなってる受けが大好きです。基本愛ゆえの鬼畜です。痛いのはしません。
前立腺責め、乳首責め、玩具責め、放置、耐久、触手、スライム、研究 治験、溺愛、機械姦、などなど気分に合わせて色々書いてます。リバは無いです。
挿入ありは.が付きます
よろしければどうぞ。
リクエスト募集中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる