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不安は拭えない
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「はぁ」
一人で物思いにふけってたら自然と溜め息が出た。
「どうした?」
その溜め息を拾った侑司が聞いてくる。
「ん、特に意味はないんだ。ただ…」
これを口にしてもいいのかどうなんだか…
「なんだよ」
言えと促される。
「いや、自分の身に起こったことは侑司に癒されたからいいんだけど、その、お前が俺に内緒で動いてるやつ、アレが気になっただけだ」
結局、今でも教えてもらえてない。だから気になったままだ。
「あー、あれか。多分、そろそろ動き出すな」
「はっ?」
侑司の言葉に変な声が出た。
「ん、あぁ、季里仁の件だろ?そろそろ敵が動き出すってことだ。まぁ、お前には被害は行かねぇとは思うけど。あいつが止めるだろうから」
説明になってない説明をしてくれる。
「えっと、侑司くん、季里仁くんが俺を助けてくれるということかね?」
ってことはお前は助けてくれねぇのかよ!
「うんにゃ、あいつはお前を助けねぇよ。お前に被害が極力いかねぇようにするってだけだ。お前を助けたり守ったりするのは風紀の仕事だ」
会長を守るのは風紀の仕事だとハッキリという。
「なんだよそれ。お前は俺を助けてくれねぇのかよ!」
それが気に入らなくて掴みかかったら
「俺が助けなかったことがあったか?」
反対に聞かれた。
「あ、いえ、ないですよね」
そう、この男は俺がピンチになればどこからともなく現れては何事もなかったように守っていくのだ。それもごく自然な流れで…。
「まぁ、誰か彼かがお前の傍にはいる。そこまで心配はするな」
俺の頭を自然な流れで撫でていくその手を俺は掴んだ。
「なんだよ」
俺が手を掴んだからなんだと聞いてくる。
「俺が暴れてもいいのか?」
それだけは確認したかった。俺自身はお姫様ポジから抜ける気はないけどもしもの時はと思ったんだ。
「まぁ、時と場合によってはな」
なんて許可をくれた。
「ならいいや」
俺は納得して、侑司の手に自分の指を絡めて握れば、そのまま引き寄せられて俺は侑司の腕の中。
「あんまり可愛い顔すんなよ。襲うぞ」
なんて言われて
「えぇ!いや、ほら、これ以上したら明日も学校にいけない俺」
俺は慌ててそんなことを言ったら、クスって笑われて抱きしめられたまま
「これ以上しねぇよ。十分消毒はできたからな」
そんなことを言いながら首筋に少し熱い唇が寄せられた。そして、ちくりと痛みがして薄紅の痕をつけられた。
「わぁ!見えるとこに残すなよ!」
どう頑張っても隠せれない場所につけられた。
「もうおせぇよ」
なんて悪びれる様子もなく笑いながら今度は唇を奪われたのだった。
結局は菊池侑司に惚れた俺の負け。この男に勝てやしねぇ。
Fin
一人で物思いにふけってたら自然と溜め息が出た。
「どうした?」
その溜め息を拾った侑司が聞いてくる。
「ん、特に意味はないんだ。ただ…」
これを口にしてもいいのかどうなんだか…
「なんだよ」
言えと促される。
「いや、自分の身に起こったことは侑司に癒されたからいいんだけど、その、お前が俺に内緒で動いてるやつ、アレが気になっただけだ」
結局、今でも教えてもらえてない。だから気になったままだ。
「あー、あれか。多分、そろそろ動き出すな」
「はっ?」
侑司の言葉に変な声が出た。
「ん、あぁ、季里仁の件だろ?そろそろ敵が動き出すってことだ。まぁ、お前には被害は行かねぇとは思うけど。あいつが止めるだろうから」
説明になってない説明をしてくれる。
「えっと、侑司くん、季里仁くんが俺を助けてくれるということかね?」
ってことはお前は助けてくれねぇのかよ!
「うんにゃ、あいつはお前を助けねぇよ。お前に被害が極力いかねぇようにするってだけだ。お前を助けたり守ったりするのは風紀の仕事だ」
会長を守るのは風紀の仕事だとハッキリという。
「なんだよそれ。お前は俺を助けてくれねぇのかよ!」
それが気に入らなくて掴みかかったら
「俺が助けなかったことがあったか?」
反対に聞かれた。
「あ、いえ、ないですよね」
そう、この男は俺がピンチになればどこからともなく現れては何事もなかったように守っていくのだ。それもごく自然な流れで…。
「まぁ、誰か彼かがお前の傍にはいる。そこまで心配はするな」
俺の頭を自然な流れで撫でていくその手を俺は掴んだ。
「なんだよ」
俺が手を掴んだからなんだと聞いてくる。
「俺が暴れてもいいのか?」
それだけは確認したかった。俺自身はお姫様ポジから抜ける気はないけどもしもの時はと思ったんだ。
「まぁ、時と場合によってはな」
なんて許可をくれた。
「ならいいや」
俺は納得して、侑司の手に自分の指を絡めて握れば、そのまま引き寄せられて俺は侑司の腕の中。
「あんまり可愛い顔すんなよ。襲うぞ」
なんて言われて
「えぇ!いや、ほら、これ以上したら明日も学校にいけない俺」
俺は慌ててそんなことを言ったら、クスって笑われて抱きしめられたまま
「これ以上しねぇよ。十分消毒はできたからな」
そんなことを言いながら首筋に少し熱い唇が寄せられた。そして、ちくりと痛みがして薄紅の痕をつけられた。
「わぁ!見えるとこに残すなよ!」
どう頑張っても隠せれない場所につけられた。
「もうおせぇよ」
なんて悪びれる様子もなく笑いながら今度は唇を奪われたのだった。
結局は菊池侑司に惚れた俺の負け。この男に勝てやしねぇ。
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