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小さな違和感
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なんだろう?
何か違うんだよな?
う~んと一人で頭を悩ませていたら
「梅村?何かあったのか?」
と不思議そうな顔をして幸永が聞いてきた。
「へっ?あっ、えっと、うまくいえないんだけど、何か菊池の様子が違うなって思って…」
離れた場所で他の生徒と雑談してるその背を見ながら幸永に答えれば
「伊達に長くあいつと一緒にいないわけか」
なんてポツリと呟かれた。
「ん?どういう意味だよ」
それが気になって突っかかれば
「あいつも色々と抱え込んでるってことだ。それこそ梅村の問題とかも含めてな」
意味わからんが教えてくれる。
「えーっ、俺って自分で気がつかない間に菊池に迷惑かけてるのか?」
自分の行動を思い返しながら幸永に聞けば
「そうだなぁ…」
なんて幸永が考えるポーズを始めた瞬間
「お前が迷惑をかけてない時はないな。止めろというのに風紀委員室に来ては愚痴をこぼしていきやがるからな」
わざとらしい溜め息と共にポンと頭を叩かれる。
「なんでだよ!」
そんな言葉に反射的に怒鳴れば
「うるせぇよ。別に大した問題じゃねぇから大丈夫だ。気にするな」
小さく笑いながら言われた。それは俺に反論するなと言わんばかりに…。
「わかったよぉ」
だから俺はそれ以上は聞かないことにした。
だってそれは以前、面倒なことが起こってると教えてくれたことに関係してるんだろうから…。
納得できないけど、今は納得するしかないんだ。
いつかちゃんと教えてくれるまで…。
Fin
何か違うんだよな?
う~んと一人で頭を悩ませていたら
「梅村?何かあったのか?」
と不思議そうな顔をして幸永が聞いてきた。
「へっ?あっ、えっと、うまくいえないんだけど、何か菊池の様子が違うなって思って…」
離れた場所で他の生徒と雑談してるその背を見ながら幸永に答えれば
「伊達に長くあいつと一緒にいないわけか」
なんてポツリと呟かれた。
「ん?どういう意味だよ」
それが気になって突っかかれば
「あいつも色々と抱え込んでるってことだ。それこそ梅村の問題とかも含めてな」
意味わからんが教えてくれる。
「えーっ、俺って自分で気がつかない間に菊池に迷惑かけてるのか?」
自分の行動を思い返しながら幸永に聞けば
「そうだなぁ…」
なんて幸永が考えるポーズを始めた瞬間
「お前が迷惑をかけてない時はないな。止めろというのに風紀委員室に来ては愚痴をこぼしていきやがるからな」
わざとらしい溜め息と共にポンと頭を叩かれる。
「なんでだよ!」
そんな言葉に反射的に怒鳴れば
「うるせぇよ。別に大した問題じゃねぇから大丈夫だ。気にするな」
小さく笑いながら言われた。それは俺に反論するなと言わんばかりに…。
「わかったよぉ」
だから俺はそれ以上は聞かないことにした。
だってそれは以前、面倒なことが起こってると教えてくれたことに関係してるんだろうから…。
納得できないけど、今は納得するしかないんだ。
いつかちゃんと教えてくれるまで…。
Fin
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