人はそれを愛と呼び、彼は迷惑だと叫ぶ。

告白３

「好きだ。付き合え」
おい、なんだそれ。


「断る。誰とも付き合わん」
俺はっきりと言い切り背を向けた。

冗談じゃない。毎日毎日、いい加減にしてくれ。


「冗談じゃない！」
「お前がな！」

俺が怒鳴りながら扉を開ければ同じように怒鳴られた。

「んだよ、菊池」
文句をたれれば
「ここはお前の愚痴吐き場じゃねぇんだよ」
あっさりと言われた。


確かにそうなんだが…


「それでも菊池はちゃんと聞いてくれるだろ？だからいつも来るんだよ」
文句を言いながらもちゃんと聞いてくれる菊池は優しいと思うんだ。
「じゃぁ、今度から聞かねぇ。だから干渉するなよ」
なんて言われるが
「それは無理だ。俺は菊池に干渉する！」
ハッキリと宣言する。


「なんでだよ！」
菊池が叫ぶが気にしない。


これも毎度のことだからな。


Fin