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任命
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「生徒会長に南田滉也を任命する」
生徒会の新規役員を決めるための全校生徒集会が開かれた。
副会長以下の生徒会役員はそれぞれ立候補や推薦で決まるのだが、生徒会長と風紀委員長のみ、前生徒会長と前風紀委員長より任命される仕組みになっている。
会長や委員長直々の任命のため、誰もそれを非難することはできない。それだけこの任命権は絶対だった。
「南田?」
「誰だ?」
前会長の楠先輩の言葉にみんながザワつく。誰も思い出せないのだ。それだけ潜在感がなく影の薄い生徒だった。
それもそのはず南田は目立つのが嫌いだからだ。
「南田、壇上へ」
その言葉に渋々といった感じで上がってくるのは背の低い生徒。
「あれ1年か?」
なんて言われる始末。
「風紀委員長には緒方伊織を任命する。緒方同じく壇上へ」
風紀委員長の谷津先輩からの言葉で俺は仕方がなく、イヤイヤ壇上へと上がった。
「今日からこの二人がこの学園のトップだ。お前ら俺たちの顔に泥を塗るなよ」
「わかってるだろうな。俺がこの学園にいる間は舐めた真似するなよ」
前会長と前委員長の言葉に講堂内がシンとなる。
「やりづらくするなよクソが」
「口悪いなお前」
ぼそりと呟いた南田に答えれば驚いた顔をした。
ん?なんでだ?
なんて思ったが、その答えは意外にすぐわかることとなった。
Fin
生徒会の新規役員を決めるための全校生徒集会が開かれた。
副会長以下の生徒会役員はそれぞれ立候補や推薦で決まるのだが、生徒会長と風紀委員長のみ、前生徒会長と前風紀委員長より任命される仕組みになっている。
会長や委員長直々の任命のため、誰もそれを非難することはできない。それだけこの任命権は絶対だった。
「南田?」
「誰だ?」
前会長の楠先輩の言葉にみんながザワつく。誰も思い出せないのだ。それだけ潜在感がなく影の薄い生徒だった。
それもそのはず南田は目立つのが嫌いだからだ。
「南田、壇上へ」
その言葉に渋々といった感じで上がってくるのは背の低い生徒。
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「風紀委員長には緒方伊織を任命する。緒方同じく壇上へ」
風紀委員長の谷津先輩からの言葉で俺は仕方がなく、イヤイヤ壇上へと上がった。
「今日からこの二人がこの学園のトップだ。お前ら俺たちの顔に泥を塗るなよ」
「わかってるだろうな。俺がこの学園にいる間は舐めた真似するなよ」
前会長と前委員長の言葉に講堂内がシンとなる。
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「口悪いなお前」
ぼそりと呟いた南田に答えれば驚いた顔をした。
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