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急募 癒し係
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風邪も良くなり、またにわか商売を始めた。
まだ王宮に入れる手段がなかなか見つからず、ただ漠然と日々が過ぎていった。
焦っている自分にレオさんは、ちょっとツテがあるので聞いてみると言ってくれたけど、果たして、門番の君がどうやって私を忍び込ませるのかちょっと不安になる。
あ、厨房とかいいねと思うが彼によると最近募集があったばかりで、しばらく厨房などの職の募集はないだろうと言われた。
がっくりとしていたところに、朝起きたら、レオさんに今日はここに来いと言われて、来てみたら人だかりがあった。
目の前の所謂、求人広告を凝視する。
ここは所謂、江戸時代とかの高札場みたいなところで、みんなが集まっている。
まあネットとかないから、この掲示板でいろいろ細かい王宮からの募集が載るそうだ。
その紙切れを見る前に、すでにそれを見た人達がジロジロと自分を見てくる。
一応、格好はパンダだ。
最初は、ただパンダのためにそういう注目を浴びていたと思った。
いやいや、募集要項を読んで、心臓が飛び出しそうになった。
そ、そうだよね。
…………分かりますよ。
だって、どう考えても、これって私しか当てはまる人、いなくないですか?
【王立騎士団の癒しのカウンセラー募集
・秘密厳守出来る人。
・人を和ませることが得意な人。
・全身に白黒の模様があり、ふわふわな外見であること。
・占いが得意であること。
・人の話を聞くのが得意で、良いアドバイスが与えられるもの】
いや、最初の二つはいいでしょう。
秘密厳守は、仕方がない。
でも、ふわふわで白黒って何!しかも、全身?
「おーい。それってパンティさんにぴったりじゃないか」
隣のおっちゃんが話す。
レオさんのうちの近所のおっさんだ。
「そうよ。いいじゃない、パンティさん、仕事探していないの?」
また常連さんに声をかけられた。
「え? あ、まあ探していないといえば、嘘になりますが……」
思ったより長期滞在になりそうな今、収入は必要だった。
レオさんは大丈夫ですと言ってくれるが、一人の門番の収入が二人の妹と弟を支えるのに精一杯ぐらいのことは知っている。
そこへ自分が居候だ。手に入ったお金は全て彼らにあげている。
まああのリュークからのお金も受け取りを拒否されながらも、エリカちゃんに拝み通して受け取ってもらった。
でも、長くなれば、また食費がかさむ。
しかし、この掲示板、どう考えてもこの条件は怪しいとしか思えなかった。
名指しで王宮騎士団に入れと命令されているような気がした。
それとも、これって新手の指名手配? とか、思っちゃう。
そこへレオさんがやって来た。
「あ、パンティさん、見ましたか?」
いつも外ではパンティと呼んでもらっている。
なぜか自分のことを絶世の美女と勘違いしている三兄弟が、自分の素顔での外だしを許してくれないからだ。
「……あ、え、あの求人、見ましたよ。でも、ちょっと怪しすぎて……」
「でもチャンスですよ。王宮に入れます。ただ住み込みっていうのが、僕としては不安ですが……パンティさんで入り込んで、はやくその魔術師さんに会われたら……それに、」
レオは実はこの求人には自分が絡んでいると言おうとしたが、思わぬ咲の言葉で言葉を飲み込んだ。
「パンティさんをずっと続けなくても、まあ、いいんじゃない。別に、顔見せしたって……」
自分は言った瞬間、黙ってしまったレオを見た。
唖然とした顔のレオさんが目の前にあった。
顔色、めっちゃ、悪くなったよ!!
まだ王宮に入れる手段がなかなか見つからず、ただ漠然と日々が過ぎていった。
焦っている自分にレオさんは、ちょっとツテがあるので聞いてみると言ってくれたけど、果たして、門番の君がどうやって私を忍び込ませるのかちょっと不安になる。
あ、厨房とかいいねと思うが彼によると最近募集があったばかりで、しばらく厨房などの職の募集はないだろうと言われた。
がっくりとしていたところに、朝起きたら、レオさんに今日はここに来いと言われて、来てみたら人だかりがあった。
目の前の所謂、求人広告を凝視する。
ここは所謂、江戸時代とかの高札場みたいなところで、みんなが集まっている。
まあネットとかないから、この掲示板でいろいろ細かい王宮からの募集が載るそうだ。
その紙切れを見る前に、すでにそれを見た人達がジロジロと自分を見てくる。
一応、格好はパンダだ。
最初は、ただパンダのためにそういう注目を浴びていたと思った。
いやいや、募集要項を読んで、心臓が飛び出しそうになった。
そ、そうだよね。
…………分かりますよ。
だって、どう考えても、これって私しか当てはまる人、いなくないですか?
【王立騎士団の癒しのカウンセラー募集
・秘密厳守出来る人。
・人を和ませることが得意な人。
・全身に白黒の模様があり、ふわふわな外見であること。
・占いが得意であること。
・人の話を聞くのが得意で、良いアドバイスが与えられるもの】
いや、最初の二つはいいでしょう。
秘密厳守は、仕方がない。
でも、ふわふわで白黒って何!しかも、全身?
「おーい。それってパンティさんにぴったりじゃないか」
隣のおっちゃんが話す。
レオさんのうちの近所のおっさんだ。
「そうよ。いいじゃない、パンティさん、仕事探していないの?」
また常連さんに声をかけられた。
「え? あ、まあ探していないといえば、嘘になりますが……」
思ったより長期滞在になりそうな今、収入は必要だった。
レオさんは大丈夫ですと言ってくれるが、一人の門番の収入が二人の妹と弟を支えるのに精一杯ぐらいのことは知っている。
そこへ自分が居候だ。手に入ったお金は全て彼らにあげている。
まああのリュークからのお金も受け取りを拒否されながらも、エリカちゃんに拝み通して受け取ってもらった。
でも、長くなれば、また食費がかさむ。
しかし、この掲示板、どう考えてもこの条件は怪しいとしか思えなかった。
名指しで王宮騎士団に入れと命令されているような気がした。
それとも、これって新手の指名手配? とか、思っちゃう。
そこへレオさんがやって来た。
「あ、パンティさん、見ましたか?」
いつも外ではパンティと呼んでもらっている。
なぜか自分のことを絶世の美女と勘違いしている三兄弟が、自分の素顔での外だしを許してくれないからだ。
「……あ、え、あの求人、見ましたよ。でも、ちょっと怪しすぎて……」
「でもチャンスですよ。王宮に入れます。ただ住み込みっていうのが、僕としては不安ですが……パンティさんで入り込んで、はやくその魔術師さんに会われたら……それに、」
レオは実はこの求人には自分が絡んでいると言おうとしたが、思わぬ咲の言葉で言葉を飲み込んだ。
「パンティさんをずっと続けなくても、まあ、いいんじゃない。別に、顔見せしたって……」
自分は言った瞬間、黙ってしまったレオを見た。
唖然とした顔のレオさんが目の前にあった。
顔色、めっちゃ、悪くなったよ!!
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