緑の指のマリレーナ

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緑の指のマリレーナ

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 さてどこにいけば、先ほどの男のところに行けて、ポケットのコインを返せるのかと考えた。
 空腹のためにお腹が鳴る。もう三日も何も口にしていなかった。
 施しとして受けたお金を使えば、食事がありつけるかもしれない。
 そういう考えがふと、マリレーナの中に過ぎった。

 ふらふらとした足取りで歩くと、今度は知らない男性にぶつかってしまう。
 マリレーナの見窄らしさに男の顔が歪んでいた。まるでこの聖ルヌタス祭のためににぎわう街並みに現れた、不釣り合いな異物を嫌うような表情だった。

「ごめんなさい…」

 マリレーナはそんな男の表情には気にせずに謝った。
 しかし、男は「…ちっ」と舌打ちしながら、ただ前に歩いていく。
 きっと持っていた季節外れの切り花の花束にマリレーナがちょっとぶつかってしまったことが気に食わなかったのかもしれないっと彼女は思った。
 マリレーナはまた謝った。

「あ、あの本当に、ごめんなさい!」

 マリレーナの言葉は喧騒にかき消される。男の姿は人ごみに消えた。まるで彼女の存在などなかったかのように。

 ため息がマリレーナから漏れた。
 やはり王都の人たちのスピードに慣れないと彼女は感じた。
 今までの森の中での生活。
 一時は都会に憧れていたが、もう森が恋しかった。

 でも…。自分はすることがあってここまで来たことを思い出す。

 すると、いい匂いが自分の鼻を誘う。
 そちらの方を振り向くと、露天商の主人らしき男が、使いの男の子が怒鳴りまくっているのが目に入った。
 
「なんだって? お代を落としただと! 馬鹿たれ、今日は飯抜き。いや探してこい、それまで帰ってくるな」
と店主が叫んでいた。

 男の子は自分よりはるかに幼かった。
 べそをかきながら男の子が主人に弁解をしている。
 外はまだしんしんと雪が降り積もっている。
 周りのものは見て見ぬ振りをしていた。
 自分と同じく寒さに凍えているような少年の足元を見て、マリレーナの心が痛んだ。
 目の前の男の子は涙をこらえながら、雪の地べたに座り謝っていた。誰もがこの様子を無視をし、通り過ぎていた。
 マリレーナはコートのポケットに感じる金属の感触を指で確かめる。
 このコインは返そうと思っていた。お腹は空いていたけれど、それとこれとは別なのだ。もらう理由などないのだ。どうやってあの煌びやかな格好の男性を探そうかと考えていた。
 ただ名前はわかっている。だから、あとで返せばいいかもしれない。

 マリレーナの体は自然に動いていた。彼女にとっては当たり前の行為だった。
 たとえ、たったひとつのコインの重さで自分の命を落としたとしても。

「はい、これでしょ? あなたの忘れ物。さっき拾った…」

 泣きじゃくる男の子は訳のわからない様子であぜんとしている。マリレーナはその手を少年のものにかざした。
 そして、少年の小さな手の中に先ほどの大きな金貨をきちんと握りしめさせた。

「ほら、あとで代わりのものがチップをはずむから店で待ってて…。聞かなかったの? 坊や」とわざと大きな声でマリレーナは言った。

 男の子は放心していた。なぜなら、目の前の見知らぬ者が差し出す金貨は、彼の持ってくるはずの代金よりはるかに大きい大金なのだ。
 マリレーナはわずかに微笑んだ。まるでそれは「だいじょうぶ。あなたは安全」とまで言っているような…。
 
「…あ、あんた、誰?」
と男の子はその古ぼけたフードの奥のマリレーナの瞳を凝視した。
 マリレーナの瞳が優しく揺れた。
 少年がまるで心を奪われたかのようにそれを凝視した。

 すると、露天商がその移動式の店から急いで出てきた。
 店先で調理した肉をパンに挟んでサンドイッチにしてだす店のようだった。
 匂いだけは食欲をそそるが、もう疲労の限界にきていたマリレーナには食べたいと思えるようなものではなかった。
 店主が先ほどの形相とは程遠い愛想笑いを浮かべて話し出す。

「あ、ありがとうごぜえます。助かりやした」
と言ってくる。

 すぐにその男の子の金貨を横取りしていた。
 
「お礼に何をしたらいいのか…」

 店主はちょっと罰が悪そうに訊いてきた。
 ようやく己の行動の非を認めたのだろう。
 でもお金は返すつもりもなさそうだった。さっと硬貨の真皮を確かめるように金貨を手の中でじろじろと眺めた後、さっと自分の前掛けのポケットに入れてしまう。
 でもその行為にマリレーナは落胆しなかった。彼女はもう怒られないと安堵している少年に顔が向いていたからだ。

「ではお礼に、この子にたくさん食べ物を食べさせてやってください。今日は聖ルヌタスの生誕祭の前夜ですから」
と言う。
「─ええ? それ、それだけ…わ、わかりました。たくさん食べさせるよ」
と男は慌てたように言う。

 マリレーナがそこを立ち去った時、あの少年が「まるで女神さまみたいだ」と呟いた。
 それを聞いた露店主は首を傾げた。こんな大金をくれる行為は、それこそ女神のようだが、どう考えても彼女はぼろ雑巾のようだったからだ。

 街の中を体をふらつきながら歩いた。
 酔ったような感覚。
 まるで川から岸を眺めるような感覚だとマリレーナは思う。
 流れていくような人混みと馬車、そして、まばゆいばかりの街灯。
 ただ、自分だけは行くところも流されるべきところもなかった。

 もうすでにかなり歩き疲れて、お気に入りの革のブーツは雪のせいで濡れていて、ぐちゅぐちゅと歩くたびに音をたてた。中の綿で編み込んだ厚手の靴下にまでその冷たい水が染み込んでいた。足の指さえもすでに感覚が鈍っていた。ただあの少年を救えた事だけが心に温かみを生んでいた。

──これから…どうしよう。

 もう足が棒のようにして動けない。
 何件も宿場やらレストランを歩き回った。住み込みの仕事がないかを聞き回っていたのだ。
 この街に入ってからあれこれ三十件以上回っていた。
 そう言えば、あの露天商に職が無いか、聞いてみればよかったのかもと、マリレーナは少し後悔した。

 マリレーナは母が他界し、父が遠方で亡くなったと聞いてから、一人で森の奥深くに住んでいた。
 寂しいような暮らしに聞こえるが、彼女には森にがたくさんいた。
 全ては平穏で、幸せで何も困ることはなかった。
 でもある時、手紙をもらったのだ。 
 誰が投函したのかわからない。
 
 手紙にはこう書いてあった。

『王都で君の父は生きている』

 それだけだった。
 その時、手紙を持ちながら突き抜けるような衝動がこみ上げた。
 お父様。

 いたずら好きなお父様。
 魔法士と呼ばれることを嫌ったお父様は、買い出しのために近くの村に行く時はとても憮然とした態度をしていたけれど、マリレーナにはお砂糖より甘いと思うぐらいに優しかった。母は流行りの病でマリレーナの小さいころに失くなったと聞いた。そのころのことはマリレーナはあまり覚えていない。

 その時から父と二人暮らしだった。
 他の男の人と比べるほど他人を見てこなかったけれど、自分のお父様はとてもハンサムだったと、マリレーナは思う。
 リントの家系の特徴の白金プラチナの髪が長く垂れ下がり、彫りの深い印象的な顔立ちは幼いマリレーナを魅了していた。

 それに比べて自分の髪の毛はまるで雪雲のような灰色。
 まあそれでも、彼女は自分の髪の毛の色を気に入っていた。
 雨も雪も彼女の友達に恵みを与えてくれる。
 そんなことを思い出しながら、重い足を進めていく。

─王都ってこんな広いところだなんて…。

 外の世界にほとんど出たことのないマリレーナは、王都というところまでくればすぐにお父様に会えると思っていた。でも王都を目指してきたものの、それが簡単な道のではないことを道中で思い知らされた。
 途中で知り合った旅人に尋ねた。

『─あの、魔法士を知りませんか?』

『え? 魔法士、そんなものもうこの世の中にいるのかい?』
『何時代の話をしているんだい?』
『こっちが探したいね。魔法士を見つけて城に連れて行けば大金もらえるって噂だよ』

─魔法士がお城に?

 マリレーナはお城に興味が湧いてきた。
 王都のお城に行ってみたいと思った。
 だが、そこまで行くのには多少時間がかかると実感した。

『なんで今更、魔法士なんてものを探しているんだい? まるで海賊の隠した財宝探しのほうがまだまともに聞こえるよ』
マリレーナは考えた末、自分の考えを述べることにした。
『知り合いが魔法士なんです…』

 父とは言わなかった。
 それは父が他言しないようにといつも念を押していたからだ。
 そのくせが出てしまったっとマリレーナは少し思った。

 マリレーナの言葉を聞いて、男の目が点になった。
 そして、今度は腹が割れんばかりに笑い始めた。
 マリレーナは今の話のどこがおかしいか全くわからない。

『ひーっひっ、お前さん、嘘をつくのも程がある』
『え、そ、そんな嘘だなんて…』

 男の目が不審に光った。

『どうやらお前はとんでもない田舎からきたらしいな。一言だけ忠告してやる。偽の魔法士を名乗れば、重罪だ。それほど、王家は魔法士を欲している…。しかも、知り合いが魔法士などと、見え透いた嘘で王室を騙そうとしようとしたら、極刑だぞ』
『き、極刑っ…』

 男は首をちょん切る仕草をする。
 ぞっとした顔にマリレーナはなった。

 男は魔法士と言ったら、伝説では山でさえ動かせたんだと話し始めた。
 「そんな知り合い、本当にいるのか」と言われた。それに男は色々とマリレーナが知らない事実を話しだした。
 魔法士は全てだと言うことも、マリレーナは全く知らなかった。
 でも言われてみると、自分がほとんど魔法士らしいことができないことを考えてみると、これは自分が女だからかもしれないと思ってきた。

 山…だなんて、流石に我が父でも無理なような気がした。もちろん自分などはできるはずもない。せいぜい森や山の住人と仲良くするくらいだ。

 すこし怖じ気ながら、質問する。
 もし魔法士がいるのなら、城しかないだろうと男が言ったからだ。

『では、どうやってお城に行けるんですか?』
『城下町にはまあ、みんな入れるけどね。普通は城には入れないよ。貴族とか偉いお方じゃないとね』
『貴族…』

 貴族なんてあまり知らない。
 あきれる見知らぬ男を前にマリレーナは思った。
 お父様はあまり王都のこととか、仕事のことはマリレーナには話さなかった。
 
 でも貴族は知っている。
 それは特別階級。
 お父様は嫌っていた。その名前だけは聞いたことがあった。

 どうしたら王都、いや城内に入れるのだろうか…。
 そんなことを思いながら、王都に向かい始めると、だんだん世の中のことがわかってきた。
 今までそこまで必要に迫られなかったお金だ。

 道中、レストランなどの雇用の張り紙が貼ったような場所に行っても断られた。
 自分の何がいけないのかなど、森を出たことのないマリレーナにはわからない。薄汚い格好で皆に敬遠されていたなど。
 仕事することは全く苦ではない。体を動かすことは好きなのに、どんなに食い下がっても断られていた。
 仕方がない、そのまま王都へと行こうと決心した。
 王都なら、何かしらの仕事があるだろうと思っていたのだ。

 仕事を探してお金を稼ぎ、お父様を探そうと思っていたが、王都に入って間も無く、壁に当たってしまった。
 
 体力も食料も底をついたのだ。森の中では自然の恵みの力を借りた。父直伝の野草や薬草、すべての植物に精通していたマリレーナにとって森は友達だった。

 でも王都は違う。
 敷き詰められた石畳。
 舗装された道路や頑丈な建物。とてもマリレーナのお腹を満たすような草や果実はなかった。引きずるように脚を進め、角を曲がり、路地裏のアパートの入り口のような石畳の階段に座り込んだ。
 寒さが臀部から射すようにこみ上げるが、もう足が限界だった。
 すると、マリレーナの座っている階段の隣に、茶色の植木鉢が見えた。雪をかぶっているが、少しその半分枯れた葉が見え隠れしていた。

「あら、貴方もこんな真冬に外に置き去り?」

 まるで自分の境遇を重ねるかのようにその半分枯れてしまいながらも、厳冬を乗り越えようと頑張っている苗に話しかけた。

「ご主人さまはきっと年の瀬の準備で貴方を忘れているのかしら…」

 彼女は穴が空いている右手の手袋をゆっくりと外した。
 そこには白くて小さな手があった。ふうっと口からのあたたかい息を吹きかけるが、それが気休めでしかないとマリレーナも良く知っていた。

「私からこれは貴方へのプレゼント…」

 マリレーナの人差し指が俄かに光を放ち出す。ほんのわずかでほとんどの人が見逃してしまうかのような弱々しいものだった。それを先ほどの植木鉢の上に翳した。

 みるみるうちに枯れていた葉がまるで時間を巻き戻したかのように青く瑞々しい元気さを取り戻していく。

「……はい、じゃあ良い年越しを。セント・ルヌタス様のご加護を」

 彼女はそう微笑みながら元気を取り戻した苗に微笑んだ。
 一瞬、心だけはポカポカと暖かくなる。 

─自分はこれくらいのことしか出来ない。
 
 マリレーナはあらためて思う。

 父を探す旅に出て、お金が必要と考えた挙句途中で出会ったサーカス団にでも入ろうと試みたこともあったが、緊張していた自分はさせることしか出来なかった。団長はそのにあまり興味を見せなかった。

『使えない奴は、俺のところには働かせられない』

 彼はそういうと彼のサーカスのスターの女性の技を見せてくれた。
 彼女は何も無いところから、いきなり火を出すのだ。
 それにはマリレーナも驚いて思わず、歓声をあげてしまった。
 その自分と同じ年頃の綺麗な顔立ちをした女の子にはクスッと笑われた。

 少し恥ずかしかったが仕方がない。
 これしかないのだ。

 でも自分といえば、火も起こせない。できるのは花を咲かせることくらい……。

「全く大した魔法が使えない魔法士なんて…」

 やっぱり自分は魔法士ではないのだと自覚した。
 先ほど魔法士は男しかいないと言われたことも頭にあった。
 でも、父は…自分のことをいつも「世界一だよ。君の魔法は…」と褒めてくれたけれど。

 懐かしさがキュッと胸に押し上げて来た。その胸の痛みさえなぜか大切なもののように。

 古今東西、魔法士はかなり稀な存在。
 本来なら、「魔法士」と言えば、必ず王宮が庇護してくれる立場。

 だが、森で育ったマリレーナには全てが初めて聞くことばかりだった。

 『山でさえ動かせるのが魔法士だ』

 そう言った男の言葉が脳裏に響いた。
 
 つまり…やっぱり自分は魔法士ではないのだ。
 男の言葉は自分の疑い、つまり自分は魔法士ではないと確信につなげるものになっていた。

 ほとんどの魔法士が魔素と呼ばれる自然界に存在するものを身体に蓄えて魔法を発動する。その魔法士の能力は、魔素をどれだけ素早く多く吸収できるかという吸引力と、それをどれだけ身体の中に持続して貯められるかというその容量で大体は決まってしまった。

 マリレーナの場合、ほとんど蓄えが出来ない。
 つまり蓄えるものが少なければ、出来る魔法などほとんど出来ないに等しかった。
 マリレーナは体内に入る魔素を使って魔力を発動する。だから、彼女の魔法はほとんど彼女の命を削っているような行為だ。だから、必ずと言ってもいいほど、魔法を発動すると彼女は具合が悪くなる。
 それを彼女もよく理解していた。
 だが、そんな彼女を魔法士の父はとても可愛がっていた。
 いつも膝に抱っこしながら、「お前ほど素晴らしい魔法士はこの世にはいない」と褒めてくれた。
 種から発芽をさせることを得意とする不出来な魔法士の幼い心をきっと思いやってくれた父の愛情に、マリレーナは感謝していた。彼の言葉が心に残っているとなぜか強くなれるような気がしたからだ。でも父には自分が魔法士の子供ではあることは秘密にしなさいと言われた。

 なんで?と聞く自分に、『それは今はその時期ではないからだよ』と優しく父は微笑んだ。
 
 マリレーナは、魔法がほとんど使えない自分を思いやって父が、そう言ってくれたのだと思った。
 比較されては自分が悲しむと思ったのだろうと。
 でも、マリレーナは自分のちょこっと使える魔法が好きだった。
 ただ大変に疲れてしまうのが難点だ。

 マリレーナが心を込めて世話した薔薇の花を父にあげると、
『これ以上美しく、気高い花はない…』と言ってマリレーナを褒めてくれた。

 頭を撫でる温かい手を思い出してマリレーナの胸が熱くなる。
 思い出に浸っていると、その心の高まりとは反対に、植木鉢に自分の力を与えたマリレーナの体はさらに急速に冷えていく。

「お父様、見ていてくれた? とても葉っぱが喜んでいるでしょう?」

 誰もいないところの薄暗い雪が降り積もっている階段で、ボソリと彼女が呟いた。

 父がいつも『君の指は特別な緑の指だ。大切にしなさい』といつも言っていた。
 その通りに、自分は指を大切にしながら、ささやかな魔法を使って楽しんでいたのだ。
 先程までのゾクゾクした寒気がまるで針を刺すかのようなものに変化していく。
 もう彼女の耳には路地の先の喧騒は耳に届かなかった。

 そして、雪の降る静かの路地の中で、マリレーナは一人、気を失った。




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