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第1章 はじめての村

村長(大勇者)は世界最強!?

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老若男女の村人達が襲いかかってくる。
村人の癖に皆、勇者の剣を持っており、空高く飛び上がって切りつけてきたり、激しい閃光を放つ斬撃を飛ばしてきた。

うわあぁ!来るなー!

俺は村人達の狂気に満ちた顔に怖くなり、目をつぶって手をブンブン振り回して走り回った。

ふと気付くと周りが静かになっていた。
俺はゆっくり目を開けるとそこには、息絶えた村人の山ができあがっていた。

なんて事だ、村人を皆殺しにしてしまった!

今日、地図から村が一つ消えた……と思っていた時だった。

「キィイー!キサマ!貴様がやったのか!?」

頭上から叫び声が聞こえ、上を見てみたら【村長(大勇者)Lv5000】が血の涙を流しながらこちらをにらんでいた。

「ユルサン!!許さんのじゃああ!!」

村長(大勇者)は怒りのオーラに包まれLvが6000!7000!と上がっていく。このままではヤバいと感じた俺は先制攻撃を仕掛けた!

「くらえぇぇーっ!勇者ビィーム!!」

俺はLvがあがった事により覚えたばかりの必殺技を放った。
勇者ビィームは、ひたいに付けたサークレットの宝石から超圧縮されたビーム光線を放つ最強の遠距離攻撃である。

ビームが村長(大勇者)に迫っていく!

「ふん!!」

村長(大勇者)が剣でビームを叩き吹っ飛ばした。吹っ飛んだビームは遥か彼方の海まで地面を削り激しい火柱が上がった。削れた地面に海水が入り川になった。

「この程度で村長であるワシを倒せるとでも思ったか!」

強い!Lvだけなら俺の方が高いはずだが、そんな物が無意味になる程に強いと肌で感じる!でもその強さの原因は、村長だからじゃなくて大勇者だからだろ!と心の中でつっこんでおいた。

急に村長が消えた!?と思ったら俺は空高く打ち上げられていた!

「のじゃのじゃのじゃあぁぁ!!!」

村長の空中での猛攻に体力がグングン削られていく。

このままだとヤバい!!

俺は危機感を感じながら何もできない。剣でボコボコに殴られながら、どんどん空高くに上がっていく。
もう少しで宇宙空間に出ようかとした瞬間、無重力で村長の動きが少し乱れた。

今だ!!

俺は左手で村長をつかんだ!

「触れたものを即死させる左手!!」

これで勝ちだあぁ!!

しかし、村長はニヤリと笑い

「チートスキル反射じゃぁあ!!」

触れたものを即死させる左手の効果を反射してきた!

俺は、血を吐きながら薄れゆく意識の中で、それは村長の持つチートスキル【チートスキル反射】の効果による物だと気付いた。

そのスキルは名前の通り自分に向けて使われたチートスキルを反射して跳ね返す物だった。

はじめての村の村長ごときが反射なんて無敵すぎるスキルを持っているなんて酷すぎる。どんなチートスキルを使っても反射されたら勝てないじゃないか!と心の中で叫ぶ俺だった。
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