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3章 とこしえの大地亀ベルガド攻略編
367 ファイブミニッツ勇者 Part 3
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「あ、そっかー。あなた、私たちに服を脱がせてほしいのね?」
「え」
「もう。甘えんぼさんなんだからー」
と、人形の女たちは俺にいっせいによりかかってきた。うわっ。そのままもみくちゃになって、押し倒されてしまった。
「ちょ、やめて。だめぇ……」
お、男の子だって恥ずかしいんだからねっ! 俺から服をはぎ取ろうとする細い手を必死に振り払い、その群れから抜け出した。かろうじて、上着を取られるだけで済んだ。
「は、早く先に進まないと……」
ここは危険だ! なんかこう、いればいるほど「ちょっとぐらい楽しんでもいいんじゃないかな?」って気持ちになってくる。五分しか時間がないのに、何がちょっとぐらいだ。今の俺は、一秒でも無駄にできないんだ!
よし、こうなったら……奥の手だ! 俺は即座に周りを見回し、濃い湯煙の向こうにかすかに扉が設置されているのを確認すると、
「はあああああっ!」
と、気合を入れ、目をつむった。そして、その扉に向かって走った! 目を閉じたまま突き進んだ!
そう、星の王子様が言うには、大切なものは目に見えない。だから、大切なものに向かって突き進むしかない今の俺に目はいらない! 見えなければ何も心を惑わされることはないのだ! そうだろう、紫龍!
だが、そんな俺は突如として、ぷるんとした、何かとてもやわらかくてあったかいものにぶち当たってしまった!
「うわっ!」
目をつぶっていたこともあり、思わず後ろに尻もちをついてしまった。ただちに目を開けてみると、目の前には無数の女たちのたわわなおっぱいがあった。そう、人形の女たちが俺の前でいっせいに前かがみになっていたのだ。
「なん……だと……」
まさにこれはおっぱいの壁! なんという鉄壁の守りだろう!
「ちょっとぉー、私たちを置いて、どこに行く気?」
「ちゃんと私たちの相手をしてくれないと困るわよ?」
人形の女たちはそんなふうに言うと、俺の手を取り、次々と自分のおっぱいに押し付け始めた。はわわ……いろんなおっぱいがあるぅ! 大きさとか形とかみんな違うけど、みんな違ってみんないい! すばらしいじゃないか! おっぱいサイコー!
って、俺は何舞い上がってるんだっ! こんな人形の、ニセモノおっぱいに興奮している場合じゃない!
そうだ、俺にとって本物のおっぱいと呼べるものはたった一つ、あの晩とあの晩にこの手で触れた、ユリィのおっぱいだけじゃないか! それ以外は俺が求めているおっぱいとは言えない……はず! はず!
「うおおおおっ! 俺は! なんとしても先に進まなくちゃいけないんだ!」
と、叫び、気合を入れると、俺はものすごい速さで手を動かし、周りの人形たちのおっぱいをもみしだいた! もみもみっ! そして、女たちがその俺の手の動きに体を震わせた一瞬のスキをついて、その場でジャンプし、女たちの壁を乗り越え、扉に向かった! それは一秒にも満たない、刹那の出来事だった。
「……こ、これで第二のステージはクリアか」
扉を開け、女湯ゾーンを脱出したところで、体からどっと力が抜けた。ハアハア、なんておそろしい場所だったんだろう。この俺を、こうも苦戦させるとは!
だが、直後、俺は目の前に奇妙な生物?がいることに気づいた。軟体生物のようだが、身長は二メートルぐらいありそうだ。無数の触手を持ち、それをまっすぐ伸ばして立っている。さながら、イカとタコを足して2で割ったような外見だ。火星人か、これ?
しかも、その謎火星人はラジカセとしか思えない機械を携えていた。そこからはランバダやサルサっぽいラテン風の音楽が流れている。
「やあ、そこの旅の人。僕と一曲踊っていってはくれなイカ?」
しかもしかも、その謎火星人、俺に話しかけてきやがる。語尾からしてイカ寄りなのか。
「いや、俺、先を急ぐんで……」
「はっは。ダメだよー。君はここで僕と踊らないと、先には進めないのさ」
「踊る? そんな時間俺にはないんだが――」
「あ、言い忘れてたけど、この音楽が流れている間は、君の五分間の制限時間は一切消費しないから」
と、謎火星人は、ラジカセを掲げながら言う。やはりそこからはラテン風の曲が流れている。
「マジか」
「マジだよ、マジだ。だから、僕と一緒に楽しく踊らなイカ?」
謎火星人は誘うように触手をくねらせながら、俺に近づいてきた。
「え」
「もう。甘えんぼさんなんだからー」
と、人形の女たちは俺にいっせいによりかかってきた。うわっ。そのままもみくちゃになって、押し倒されてしまった。
「ちょ、やめて。だめぇ……」
お、男の子だって恥ずかしいんだからねっ! 俺から服をはぎ取ろうとする細い手を必死に振り払い、その群れから抜け出した。かろうじて、上着を取られるだけで済んだ。
「は、早く先に進まないと……」
ここは危険だ! なんかこう、いればいるほど「ちょっとぐらい楽しんでもいいんじゃないかな?」って気持ちになってくる。五分しか時間がないのに、何がちょっとぐらいだ。今の俺は、一秒でも無駄にできないんだ!
よし、こうなったら……奥の手だ! 俺は即座に周りを見回し、濃い湯煙の向こうにかすかに扉が設置されているのを確認すると、
「はあああああっ!」
と、気合を入れ、目をつむった。そして、その扉に向かって走った! 目を閉じたまま突き進んだ!
そう、星の王子様が言うには、大切なものは目に見えない。だから、大切なものに向かって突き進むしかない今の俺に目はいらない! 見えなければ何も心を惑わされることはないのだ! そうだろう、紫龍!
だが、そんな俺は突如として、ぷるんとした、何かとてもやわらかくてあったかいものにぶち当たってしまった!
「うわっ!」
目をつぶっていたこともあり、思わず後ろに尻もちをついてしまった。ただちに目を開けてみると、目の前には無数の女たちのたわわなおっぱいがあった。そう、人形の女たちが俺の前でいっせいに前かがみになっていたのだ。
「なん……だと……」
まさにこれはおっぱいの壁! なんという鉄壁の守りだろう!
「ちょっとぉー、私たちを置いて、どこに行く気?」
「ちゃんと私たちの相手をしてくれないと困るわよ?」
人形の女たちはそんなふうに言うと、俺の手を取り、次々と自分のおっぱいに押し付け始めた。はわわ……いろんなおっぱいがあるぅ! 大きさとか形とかみんな違うけど、みんな違ってみんないい! すばらしいじゃないか! おっぱいサイコー!
って、俺は何舞い上がってるんだっ! こんな人形の、ニセモノおっぱいに興奮している場合じゃない!
そうだ、俺にとって本物のおっぱいと呼べるものはたった一つ、あの晩とあの晩にこの手で触れた、ユリィのおっぱいだけじゃないか! それ以外は俺が求めているおっぱいとは言えない……はず! はず!
「うおおおおっ! 俺は! なんとしても先に進まなくちゃいけないんだ!」
と、叫び、気合を入れると、俺はものすごい速さで手を動かし、周りの人形たちのおっぱいをもみしだいた! もみもみっ! そして、女たちがその俺の手の動きに体を震わせた一瞬のスキをついて、その場でジャンプし、女たちの壁を乗り越え、扉に向かった! それは一秒にも満たない、刹那の出来事だった。
「……こ、これで第二のステージはクリアか」
扉を開け、女湯ゾーンを脱出したところで、体からどっと力が抜けた。ハアハア、なんておそろしい場所だったんだろう。この俺を、こうも苦戦させるとは!
だが、直後、俺は目の前に奇妙な生物?がいることに気づいた。軟体生物のようだが、身長は二メートルぐらいありそうだ。無数の触手を持ち、それをまっすぐ伸ばして立っている。さながら、イカとタコを足して2で割ったような外見だ。火星人か、これ?
しかも、その謎火星人はラジカセとしか思えない機械を携えていた。そこからはランバダやサルサっぽいラテン風の音楽が流れている。
「やあ、そこの旅の人。僕と一曲踊っていってはくれなイカ?」
しかもしかも、その謎火星人、俺に話しかけてきやがる。語尾からしてイカ寄りなのか。
「いや、俺、先を急ぐんで……」
「はっは。ダメだよー。君はここで僕と踊らないと、先には進めないのさ」
「踊る? そんな時間俺にはないんだが――」
「あ、言い忘れてたけど、この音楽が流れている間は、君の五分間の制限時間は一切消費しないから」
と、謎火星人は、ラジカセを掲げながら言う。やはりそこからはラテン風の曲が流れている。
「マジか」
「マジだよ、マジだ。だから、僕と一緒に楽しく踊らなイカ?」
謎火星人は誘うように触手をくねらせながら、俺に近づいてきた。
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