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閑話 放課後の勇者たち編
225 お兄ちゃんは心配性
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「うおっ、なんだお前のその恰好は!」
ルーシアの兄、レクスは、部屋に入るなり、下着姿の妹を見てひどく驚いたようだった。年齢は二十代後半ぐらいだろうか。ルーシアによく似た端正な顔立ちをしており、金髪の髪は短く、長身でがっしりした体つきをしている。
「お前まさか、すでにその男と関係を――」
「はい。私はすでに彼にこの身をささげています」
ルーシアはドきっぱりと言い切る。いや、お前、リュクサンドールに血を吸われただけだろうがよ。しかもそのことを忘れられてるし。
「そ、その話は本当か、そこの邪悪そうな男!」
「あ、僕ですか? そうですね。ルーシア君は優秀なクラス委員長ですし、僕も毎日、彼女の働きにはすごく助かっているんですよ」
相変わらず空気を読まずトンチンカンな答えをする男だった。違う、そうじゃない。
「毎日、ルーシアに奉仕されまくっているだと!」
しかし、このレクスという男も、なかなかな勘違い野郎のようだった。
「教師という立場を利用して、無垢な女子生徒を食い物にするとは許せぬ! 貴様、やはり邪悪そのものであるな! 私が成敗してくれるッ! うおおおおっ!」
と、レクスは直後、リュクサンドールに殴りかかった。
そして、当然――物理障壁に跳ね返され、思いっきり部屋の外に吹っ飛ばされてしまった。
「ぐはあっ!」
レクスはそのまま廊下の壁にぶち当たったようだった。
「すみません。僕、夜になると自動で物理障壁出ちゃう体質なんで。大丈夫ですか?」
リュクサンドールも廊下に出ていく。
「ぶ、物理障壁だと! なぜそんなものが出せる! 貴様、まさかレジェンド・モンスターか!」
「あ、はい。一応、ダンピール・プリンスです」
「え、プリンス……」
レクスはそこでぎょっとしたようだった。
「プリンスというのは、そのう、クラスで言うと何になる?」
「一年四組の担任ですよ」
「いや、そっちのクラスじゃないっ! レジェンド・モンスターの階級のことだ!」
「ロイヤルクラスですね」
「そ、そう……ロイヤル……」
レクスの声からさっきまでの勢いがどんどん消えて行っているようだ。もしかしてロイヤルクラスと聞いてびびってんのか、アイツ。
「お兄様、いきなり先生に殴りかかるなんて、失礼にもほどがあるでしょう。先生がロイヤルクラスのレジェンド・モンスターでなかったら、大変なことになっていたじゃないですか」
ルーシアは部屋の中から冷ややかに兄貴に言う。
「う、うるさい! たとえ、どんな強敵だろうと、私は邪悪なモンスターから妹を守らなくてはいけないのだッ!」
レクスは妹に非難されて、再び気力がみなぎったようだった。廊下から部屋に戻ってきた。リュクサンドールも少し遅れて部屋に入ってきた。
「ああ、もしかして、あなたはルーシア君のお兄さんですか。これはこれは、はじめまして」
と、今のやりとりでようやくレクスが何者か察したらしいリュクサンドールだった。
「僕はドノヴォン国立学院一年四組担当の教師、リュクサンドール・ヴァン・フォーダムです。専攻は呪術です。どうぞよろしくお願いします」
「は、はあ。私はルーシアの兄でレクス・ヴァン・ラッシュフォルテと言います。はじめまして」
と、何やら急に自己紹介しあう二人の男たちだった。段取りおかしすぎるだろ。
「それで、そのう……貴様、いや、あなたの男としての強さは今ので十分理解したつもりです。我が妹を託すのにもふさわしいとも。しかし、なにせあなたは教師、妹は生徒です。そんな立場で関係を持つなど、不健全もいいところではないでしょうか?」
急にまともなことを言い始める男だった。レクスのやつ、力づくではかなわない相手とみて、すごくソフトな方向に切り替えたようだぞ。口調も丁寧になってるし。
「え? 僕とルーシア君との関係の何が不健全なんですか? 僕はただ、今日、この本を読みに来ただけ――」
「いまさら言い訳はけっこう! 私はただ言いたいのです! あなたの胸にあるであろう熱い感情は、世間一般では決して許されざるもの、禁断の愛と呼ぶべきものなんですよ!」
「許されざる禁断の愛……」
と、そこでリュクサンドールは近くのローテーブルの上に置いてある暗黒魔法の本をチラっと見て、「ああ、そうですね」と、何か納得したようだった。
「確かに、僕の抱いている愛情は、世間では決して理解されないものです。不健全とも言われることもあるでしょう」
あれ? あいつなんか違う話してない? 呪術への愛を語り始めてない?
「僕のこの愛情を受け入れない世界など、いっそ滅べばいいと、常にうらめしく思っているくらいなんですよ」
「え、いや、世界が滅べとか、何もそこまで思いつめなくても……」
レクスはリュクサンドールの言葉にドン引きしたようだった。まあ、腐ってもロイヤルクラスだしなあ。
「とりあえず、卒業まで待てば禁断の愛ではなくなるわけですし?」
と、レクスはなだめるように言うが、
「卒業? 何を言っているのですか、レクスさん。愛に卒業なんてあるわけないじゃないですか!」
リュクサンドールは盛大に勘違いしたまま、力いっぱい言い放った。なんだこの噛み合わない会話。
しかも、
「愛に卒業はない? な……なんという至言!」
レクスのやつ、なぜかやつの言葉に感動したようだ。
「リュクサンドール先生、まったくその通りですね。愛に卒業なんてあるわけがなかった! 私はこの先もずっと『お兄ちゃん』を卒業せずに、ルーシアを愛していこうと思います!」
あいついきなり何言ってんだ? さっぱり意味が分からんぞ。
「実は最近、レクス様は、お父上のカセラ様に注意されたのです。お前はいくらなんでもルーシアをかまいすぎる、シスコンが過ぎるのではないか、と」
と、メイド長が俺に教えてくれた。
「それで、レクス様ご自身も、そろそろルーシア様のよき『お兄ちゃん』を卒業せねばならないのではと悩んでいたようで」
「ああ、それであの言葉が刺さったのか」
妹への愛に卒業はない、と……いや、さすがにそろそろ卒業しとけよ。お互いもう子供って歳でもないんだからさあ。
「レクスさん、愛に卒業がないように、そもそも愛に間違いなどないのです。受け入れられるか、そうでないかの違いがあるぐらいです。そして、愛の深さ、尊さ、美しさにはそんな違いは関係ないのです」
「はい。私はこれからも兄として全力でルーシアを愛し、見守っていこうと思います。たとえ、ルーシアにはゴミを見るような目で見られていても!」
二人の男たちは何やら通じ合ったようだった。
「いや、お前らの愛はどっちも間違いすぎだろ!」
さすがにツッコミを入れずにはいられなかった。
ルーシアの兄、レクスは、部屋に入るなり、下着姿の妹を見てひどく驚いたようだった。年齢は二十代後半ぐらいだろうか。ルーシアによく似た端正な顔立ちをしており、金髪の髪は短く、長身でがっしりした体つきをしている。
「お前まさか、すでにその男と関係を――」
「はい。私はすでに彼にこの身をささげています」
ルーシアはドきっぱりと言い切る。いや、お前、リュクサンドールに血を吸われただけだろうがよ。しかもそのことを忘れられてるし。
「そ、その話は本当か、そこの邪悪そうな男!」
「あ、僕ですか? そうですね。ルーシア君は優秀なクラス委員長ですし、僕も毎日、彼女の働きにはすごく助かっているんですよ」
相変わらず空気を読まずトンチンカンな答えをする男だった。違う、そうじゃない。
「毎日、ルーシアに奉仕されまくっているだと!」
しかし、このレクスという男も、なかなかな勘違い野郎のようだった。
「教師という立場を利用して、無垢な女子生徒を食い物にするとは許せぬ! 貴様、やはり邪悪そのものであるな! 私が成敗してくれるッ! うおおおおっ!」
と、レクスは直後、リュクサンドールに殴りかかった。
そして、当然――物理障壁に跳ね返され、思いっきり部屋の外に吹っ飛ばされてしまった。
「ぐはあっ!」
レクスはそのまま廊下の壁にぶち当たったようだった。
「すみません。僕、夜になると自動で物理障壁出ちゃう体質なんで。大丈夫ですか?」
リュクサンドールも廊下に出ていく。
「ぶ、物理障壁だと! なぜそんなものが出せる! 貴様、まさかレジェンド・モンスターか!」
「あ、はい。一応、ダンピール・プリンスです」
「え、プリンス……」
レクスはそこでぎょっとしたようだった。
「プリンスというのは、そのう、クラスで言うと何になる?」
「一年四組の担任ですよ」
「いや、そっちのクラスじゃないっ! レジェンド・モンスターの階級のことだ!」
「ロイヤルクラスですね」
「そ、そう……ロイヤル……」
レクスの声からさっきまでの勢いがどんどん消えて行っているようだ。もしかしてロイヤルクラスと聞いてびびってんのか、アイツ。
「お兄様、いきなり先生に殴りかかるなんて、失礼にもほどがあるでしょう。先生がロイヤルクラスのレジェンド・モンスターでなかったら、大変なことになっていたじゃないですか」
ルーシアは部屋の中から冷ややかに兄貴に言う。
「う、うるさい! たとえ、どんな強敵だろうと、私は邪悪なモンスターから妹を守らなくてはいけないのだッ!」
レクスは妹に非難されて、再び気力がみなぎったようだった。廊下から部屋に戻ってきた。リュクサンドールも少し遅れて部屋に入ってきた。
「ああ、もしかして、あなたはルーシア君のお兄さんですか。これはこれは、はじめまして」
と、今のやりとりでようやくレクスが何者か察したらしいリュクサンドールだった。
「僕はドノヴォン国立学院一年四組担当の教師、リュクサンドール・ヴァン・フォーダムです。専攻は呪術です。どうぞよろしくお願いします」
「は、はあ。私はルーシアの兄でレクス・ヴァン・ラッシュフォルテと言います。はじめまして」
と、何やら急に自己紹介しあう二人の男たちだった。段取りおかしすぎるだろ。
「それで、そのう……貴様、いや、あなたの男としての強さは今ので十分理解したつもりです。我が妹を託すのにもふさわしいとも。しかし、なにせあなたは教師、妹は生徒です。そんな立場で関係を持つなど、不健全もいいところではないでしょうか?」
急にまともなことを言い始める男だった。レクスのやつ、力づくではかなわない相手とみて、すごくソフトな方向に切り替えたようだぞ。口調も丁寧になってるし。
「え? 僕とルーシア君との関係の何が不健全なんですか? 僕はただ、今日、この本を読みに来ただけ――」
「いまさら言い訳はけっこう! 私はただ言いたいのです! あなたの胸にあるであろう熱い感情は、世間一般では決して許されざるもの、禁断の愛と呼ぶべきものなんですよ!」
「許されざる禁断の愛……」
と、そこでリュクサンドールは近くのローテーブルの上に置いてある暗黒魔法の本をチラっと見て、「ああ、そうですね」と、何か納得したようだった。
「確かに、僕の抱いている愛情は、世間では決して理解されないものです。不健全とも言われることもあるでしょう」
あれ? あいつなんか違う話してない? 呪術への愛を語り始めてない?
「僕のこの愛情を受け入れない世界など、いっそ滅べばいいと、常にうらめしく思っているくらいなんですよ」
「え、いや、世界が滅べとか、何もそこまで思いつめなくても……」
レクスはリュクサンドールの言葉にドン引きしたようだった。まあ、腐ってもロイヤルクラスだしなあ。
「とりあえず、卒業まで待てば禁断の愛ではなくなるわけですし?」
と、レクスはなだめるように言うが、
「卒業? 何を言っているのですか、レクスさん。愛に卒業なんてあるわけないじゃないですか!」
リュクサンドールは盛大に勘違いしたまま、力いっぱい言い放った。なんだこの噛み合わない会話。
しかも、
「愛に卒業はない? な……なんという至言!」
レクスのやつ、なぜかやつの言葉に感動したようだ。
「リュクサンドール先生、まったくその通りですね。愛に卒業なんてあるわけがなかった! 私はこの先もずっと『お兄ちゃん』を卒業せずに、ルーシアを愛していこうと思います!」
あいついきなり何言ってんだ? さっぱり意味が分からんぞ。
「実は最近、レクス様は、お父上のカセラ様に注意されたのです。お前はいくらなんでもルーシアをかまいすぎる、シスコンが過ぎるのではないか、と」
と、メイド長が俺に教えてくれた。
「それで、レクス様ご自身も、そろそろルーシア様のよき『お兄ちゃん』を卒業せねばならないのではと悩んでいたようで」
「ああ、それであの言葉が刺さったのか」
妹への愛に卒業はない、と……いや、さすがにそろそろ卒業しとけよ。お互いもう子供って歳でもないんだからさあ。
「レクスさん、愛に卒業がないように、そもそも愛に間違いなどないのです。受け入れられるか、そうでないかの違いがあるぐらいです。そして、愛の深さ、尊さ、美しさにはそんな違いは関係ないのです」
「はい。私はこれからも兄として全力でルーシアを愛し、見守っていこうと思います。たとえ、ルーシアにはゴミを見るような目で見られていても!」
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「いや、お前らの愛はどっちも間違いすぎだろ!」
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