61 / 436
1章 暴虐の黄金竜マーハティカティ再討伐編
61 もらいゲロの恐怖
しおりを挟む
「ぐふっ……さすがのワタシといえど、あのクソ小娘の封印魔法を強引に解除するのは、ホネが折れました。おかげで、だいぶ消耗してしまいましたヨ。この体《デバイス》の操作もおぼつかないほどにね……フフ」
青い顔でふらふらしながら、ネム in ザドリーは言う。なるほど、それでいきなり吐いたのか。こいつも、一応、疲労パラメータとかあるんだな。謎生物なのに。
「でも、お前、なんでいきなりここに来れるんだよ。確か、ここ、結界で守られ――て、ない?」
と、ネムが来たほうを見ると、そこだけ鎖が切り裂かれ、結界が破られているようだった。
「なーに、あんな結界、ワタシには紙と同じですヨ? ツバつけた指で穴を開けるように、軽く破れるってもんでさあ!」
「いや、障子じゃねえんだから……」
と、しゃべっている間に、バジリスク・クイーンは素早く身を翻し、こちらに舞い戻ってきた。
「……よくも、私の大事な食事の時間を邪魔してくれたわね」
バジリスク・クイーンは、いまいましげにネムをにらんだ。
「私の『目の前』にのこのこ現れたこと、後悔しなさい!」
瞬間、その大きな金色の瞳が強く光った。そして、その光をあびて、目つきのおかしい銀髪の男の体は、一瞬にして石となってしまった……って、おい! 石化耐性ゼロの体でここまで来たのかよ! あわてて、その手からゴミ魔剣を回収した。ザドリーの体は衣服ごと石になっていたが、ネムはそのままだったからだ。
「アル、その石化した銀髪の坊もはよ逃がしてやらんと! このままだと、巻き添えになるで!」
「ああ、わかってる!」
ネムを回収すると同時に、もう片方の手で石化したザドリーの体をわしづかみにし、結界の穴に向けて投げた。外に出してやろうと思ったのだ。
だが、あせっていたせいもあり、その力はちょっと、ほんのちょっと強くなってしまった。ステージの外の地面の上に軽く置くイメージで投げたはずだったが、なぜかそれはドピューンとものすごい速さで飛んで行き、壁に激突して、砕けてしまった。そう、石化したザドリーの体は、一瞬にしてばらばらになってしまったのだった……。
「ア、アル……おま――」
「あの壁にはザドリーを引きつける謎のパワーがあるみたいだな!」
ぶ、ぶつかるの別に初めてじゃないし! 三度目だし! 二度あることは三度あるみたいな流れだし! わざとじゃないし、俺、全然悪くないんだからねっ!
「と、とにかく、今は目の前の敵を倒すことに集中しよう! 魔剣も手に入れたことだし!」
すぐにバジリスク・クイーンから距離をとり、手に入れたばかりの頼れる魔剣様を右手に構えた。俺がシンクロしているロボは身長4メートルくらいの大きさなので、それはまるで剣というよりナイフだった。
「うーん。使えないことはないが、できればもう少しリーチが欲しいかな……」
俺は思わずつぶやいた。すると、たちまちそれは大きくなり、ロボの体のサイズに見合った大きさの剣に形を変えた。おお、さすがネム。これぐらいの変形、朝飯前ってわけか。
と、感心したのもつかの間、いきなりそれは、へにゃっと、だらしなく曲がってしまった。
「おい! なんでいきなりしおれるんだよ!」
「ア、ハイ……やはりワタシは今、疲労困憊コンバインで、本調子ではないようですネ」
その声はマオシュのものだったが、口調は明らかにネムだった。こいつ、今度はマオシュの体を使うのか。つか、やっぱまだ疲労がたまってるのか。
「本調子じゃねえって、お前、それで戦えるのかよ? ちゃんと、あいつ、斬れるのか?」
「ぬふー、マスターはワタシのことを心配しているのですネ。感激ですー」
「いや! 俺が心配しているのは、この絶対絶命に近い状況――わっ!」
と、そこでまたバジリスク・クイーンが襲い掛かってきたので、とっさに後ろに逃げた。
だが、
「逃げても無駄よ! そのカラクリが魔法に弱いことはすでに知ってるんだから!」
瞬間、そんな俺たちの周りの空間にいくつもの呪印のようなものが浮かび上がり、いっせいにこっちに迫ってきた。
「うわっ!」
それは行動を封じる魔法のようだった。逃げ場はなかった。俺たちは一瞬にして、呪印に体をおさえつけられ、動くことができなくなった――はずだったが、
「あ、あれ?」
なぜか、一瞬で呪印は消えた。まるで霧が晴れるように。
「なんだ? 魔法は不発か?」
「いいえ、緊縛魔法はきっちり発動したですヨ。この機体がそれを打ち消しただけなのです、マスター」
「え? 魔法を打ち消す? なんで急にそんなことができるように――」
「そりゃモチロン、ワタシがこの機体のOSをアップグレードしたからに決まってますヨ。魔法耐性マシマシ仕様でネ」
「い、いつのまに……」
しかも勝手にOSを更新って。そんなこと許されていいのかよ。Windows 10じゃねえんだぞ。
「こまけーことは、この際どうでもいいじゃないですか。これで、この機体の魔法攻撃に対する重篤な脆弱性は塞がれ、さらにレスポンスも大幅に上昇したのです。その上、メモリも増え、高画質動画もサクサク再生――」
「あ、うん、わかったから」
お前は家電量販店の店員か。
「とりあえず、これで魔法に邪魔されることはなくなったんだな! あとは、お前であいつをぶった斬るだけだ!」
「おうよ、マスター!」
と、答えると同時に、魔剣ネムはぐにゃっとした状態から、シャキーンと、まっすぐな状態に戻った。よし、これなら、いける!
「うおおおりゃあっ!」
巨大な剣となったネムを両手に握り締め、すぐさまバジリスク・クイーンに斬りかかった。いまこそ、反撃のとき! とき! 魔剣様のフルパワーで一刀両断だあ!
だが、残念なことに、魔剣様の刃はバジリスク・クイーンのバリアで止まってしまった。火花を散らしながら。
「おい、ネム、どういうことだよ! ちゃんと自分の仕事しろ!」
とりあえず、すぐさまバジリスク・クイーンからはなれながら、俺は叫んだ。
「アッハ、面目ないです、ドチクショウ。普段のワタシなら、こんなバリア、問題なく破れるんですけどネー。普段のワタシなら……ぐふっ。また、吐き気が――」
「おい、吐くな! マオシュの体でまた吐くな!」
嗅覚だけはそっちに置いてきたから! コックピットでまたフレッシュなゲロを生産するのはやめてぇ!
「しかし、この空間に充満するスメルには、あらゆる生物《デバイス》を嘔吐へと誘う恐るべき吸引力が――」
「うん! ゲロのにおいかぐと、こっちも吐きたくなるよね! もらいゲロしたくなるよね! でもそこはこらえて!」
お前の位置、俺の首の上だから! そこで吐いちゃだめだからぁ!
「ぐっふ……。わかりました、ワタシなりにこらえてみせます。マスターへの愛にかけて」
「頼んだぞ!」
お前の愛はいらないけどな!
「では、マスター。このまま、あのトカゲ野郎をワタシで斬りまくってください」
「え? お前、調子悪くてバリア破れないんだろ?」
「たとえ一撃で破れずとも、少しずつ物理障壁のパワーを削ぐことは可能ですヨ。この機体で直接攻撃するよりも、はるかに効率よく、ネ」
「そうか!」
さっきまで俺がやってたことと同じ作戦で行こうってわけか。しかも、ネムの力で、バリア剥がしの効率も大幅に上がるらしい。腐っても魔剣か。
「よし、そうと決まれば行くぜ!」
俺は再びネムを握り締め、バジリスク・クイーンに斬りかかった。
青い顔でふらふらしながら、ネム in ザドリーは言う。なるほど、それでいきなり吐いたのか。こいつも、一応、疲労パラメータとかあるんだな。謎生物なのに。
「でも、お前、なんでいきなりここに来れるんだよ。確か、ここ、結界で守られ――て、ない?」
と、ネムが来たほうを見ると、そこだけ鎖が切り裂かれ、結界が破られているようだった。
「なーに、あんな結界、ワタシには紙と同じですヨ? ツバつけた指で穴を開けるように、軽く破れるってもんでさあ!」
「いや、障子じゃねえんだから……」
と、しゃべっている間に、バジリスク・クイーンは素早く身を翻し、こちらに舞い戻ってきた。
「……よくも、私の大事な食事の時間を邪魔してくれたわね」
バジリスク・クイーンは、いまいましげにネムをにらんだ。
「私の『目の前』にのこのこ現れたこと、後悔しなさい!」
瞬間、その大きな金色の瞳が強く光った。そして、その光をあびて、目つきのおかしい銀髪の男の体は、一瞬にして石となってしまった……って、おい! 石化耐性ゼロの体でここまで来たのかよ! あわてて、その手からゴミ魔剣を回収した。ザドリーの体は衣服ごと石になっていたが、ネムはそのままだったからだ。
「アル、その石化した銀髪の坊もはよ逃がしてやらんと! このままだと、巻き添えになるで!」
「ああ、わかってる!」
ネムを回収すると同時に、もう片方の手で石化したザドリーの体をわしづかみにし、結界の穴に向けて投げた。外に出してやろうと思ったのだ。
だが、あせっていたせいもあり、その力はちょっと、ほんのちょっと強くなってしまった。ステージの外の地面の上に軽く置くイメージで投げたはずだったが、なぜかそれはドピューンとものすごい速さで飛んで行き、壁に激突して、砕けてしまった。そう、石化したザドリーの体は、一瞬にしてばらばらになってしまったのだった……。
「ア、アル……おま――」
「あの壁にはザドリーを引きつける謎のパワーがあるみたいだな!」
ぶ、ぶつかるの別に初めてじゃないし! 三度目だし! 二度あることは三度あるみたいな流れだし! わざとじゃないし、俺、全然悪くないんだからねっ!
「と、とにかく、今は目の前の敵を倒すことに集中しよう! 魔剣も手に入れたことだし!」
すぐにバジリスク・クイーンから距離をとり、手に入れたばかりの頼れる魔剣様を右手に構えた。俺がシンクロしているロボは身長4メートルくらいの大きさなので、それはまるで剣というよりナイフだった。
「うーん。使えないことはないが、できればもう少しリーチが欲しいかな……」
俺は思わずつぶやいた。すると、たちまちそれは大きくなり、ロボの体のサイズに見合った大きさの剣に形を変えた。おお、さすがネム。これぐらいの変形、朝飯前ってわけか。
と、感心したのもつかの間、いきなりそれは、へにゃっと、だらしなく曲がってしまった。
「おい! なんでいきなりしおれるんだよ!」
「ア、ハイ……やはりワタシは今、疲労困憊コンバインで、本調子ではないようですネ」
その声はマオシュのものだったが、口調は明らかにネムだった。こいつ、今度はマオシュの体を使うのか。つか、やっぱまだ疲労がたまってるのか。
「本調子じゃねえって、お前、それで戦えるのかよ? ちゃんと、あいつ、斬れるのか?」
「ぬふー、マスターはワタシのことを心配しているのですネ。感激ですー」
「いや! 俺が心配しているのは、この絶対絶命に近い状況――わっ!」
と、そこでまたバジリスク・クイーンが襲い掛かってきたので、とっさに後ろに逃げた。
だが、
「逃げても無駄よ! そのカラクリが魔法に弱いことはすでに知ってるんだから!」
瞬間、そんな俺たちの周りの空間にいくつもの呪印のようなものが浮かび上がり、いっせいにこっちに迫ってきた。
「うわっ!」
それは行動を封じる魔法のようだった。逃げ場はなかった。俺たちは一瞬にして、呪印に体をおさえつけられ、動くことができなくなった――はずだったが、
「あ、あれ?」
なぜか、一瞬で呪印は消えた。まるで霧が晴れるように。
「なんだ? 魔法は不発か?」
「いいえ、緊縛魔法はきっちり発動したですヨ。この機体がそれを打ち消しただけなのです、マスター」
「え? 魔法を打ち消す? なんで急にそんなことができるように――」
「そりゃモチロン、ワタシがこの機体のOSをアップグレードしたからに決まってますヨ。魔法耐性マシマシ仕様でネ」
「い、いつのまに……」
しかも勝手にOSを更新って。そんなこと許されていいのかよ。Windows 10じゃねえんだぞ。
「こまけーことは、この際どうでもいいじゃないですか。これで、この機体の魔法攻撃に対する重篤な脆弱性は塞がれ、さらにレスポンスも大幅に上昇したのです。その上、メモリも増え、高画質動画もサクサク再生――」
「あ、うん、わかったから」
お前は家電量販店の店員か。
「とりあえず、これで魔法に邪魔されることはなくなったんだな! あとは、お前であいつをぶった斬るだけだ!」
「おうよ、マスター!」
と、答えると同時に、魔剣ネムはぐにゃっとした状態から、シャキーンと、まっすぐな状態に戻った。よし、これなら、いける!
「うおおおりゃあっ!」
巨大な剣となったネムを両手に握り締め、すぐさまバジリスク・クイーンに斬りかかった。いまこそ、反撃のとき! とき! 魔剣様のフルパワーで一刀両断だあ!
だが、残念なことに、魔剣様の刃はバジリスク・クイーンのバリアで止まってしまった。火花を散らしながら。
「おい、ネム、どういうことだよ! ちゃんと自分の仕事しろ!」
とりあえず、すぐさまバジリスク・クイーンからはなれながら、俺は叫んだ。
「アッハ、面目ないです、ドチクショウ。普段のワタシなら、こんなバリア、問題なく破れるんですけどネー。普段のワタシなら……ぐふっ。また、吐き気が――」
「おい、吐くな! マオシュの体でまた吐くな!」
嗅覚だけはそっちに置いてきたから! コックピットでまたフレッシュなゲロを生産するのはやめてぇ!
「しかし、この空間に充満するスメルには、あらゆる生物《デバイス》を嘔吐へと誘う恐るべき吸引力が――」
「うん! ゲロのにおいかぐと、こっちも吐きたくなるよね! もらいゲロしたくなるよね! でもそこはこらえて!」
お前の位置、俺の首の上だから! そこで吐いちゃだめだからぁ!
「ぐっふ……。わかりました、ワタシなりにこらえてみせます。マスターへの愛にかけて」
「頼んだぞ!」
お前の愛はいらないけどな!
「では、マスター。このまま、あのトカゲ野郎をワタシで斬りまくってください」
「え? お前、調子悪くてバリア破れないんだろ?」
「たとえ一撃で破れずとも、少しずつ物理障壁のパワーを削ぐことは可能ですヨ。この機体で直接攻撃するよりも、はるかに効率よく、ネ」
「そうか!」
さっきまで俺がやってたことと同じ作戦で行こうってわけか。しかも、ネムの力で、バリア剥がしの効率も大幅に上がるらしい。腐っても魔剣か。
「よし、そうと決まれば行くぜ!」
俺は再びネムを握り締め、バジリスク・クイーンに斬りかかった。
0
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる