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5章 エイリアン・セルフィ―
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カウンセリングルームから自宅に戻った萌花は、さっそくその晩、ウロマからもらったパックを使ってみた。特別な美容液が浸み込ませてあるそうだが、使い心地はいたって普通だった。やはり美肌効果ぐらいしかなさそうだ。あまり大きな期待はせずに、そのままベッドにもぐり、眠った。
だが、翌朝、萌花の顔は激変していた。ベッドから起き上がってすぐパックをはずし、近くのスタンドミラーで顔を確認したわけだったが、そこにはもう、細い目の醜い顔の少女はいなかった。なんとそこには、大きなつぶらな瞳の、真っ白な美肌の、モデルのように小顔の、パーフェクト美少女が映し出されているではないか。まさにそれは、萌花がずっとSNSに投稿し続けてきた、盛りに盛った自撮り写真――理想の顔そのままだった。ウロマには宇宙人とバカにされたものでもあったが。
「すごい! あの人の言ったこと、全部本当だったんだわ!」
萌花は狂喜乱舞した。そして、パジャマ姿のまま、すぐに自分の部屋を出て、家族それぞれに生まれ変わった自分の顔を見せ付けた。時刻は朝の六時半。萌花の家庭は、両親と萌花と弟の四人暮らしで、4LDKのマンション住まいだった。きわめて普通の中流家庭だ。まず、中学二年生の弟の部屋に突撃し、まだベッドに横になっていた彼をたたき起こして、「今日の私どう? かわいいでしょ?」と、たずねた。弟はいかにも眠そうに「うん、かわいいかわいい」と答えると、すぐに布団を頭からかぶってしまった。姉の変貌などどうでもいいようだったが、萌花は「かわいい」という感想をしっかりもらったので大いに満足した。
その後、リビングに行くと、母親が四人分の朝食をテーブルの上に並べ始めているところだった。ソファに腰掛けて朝刊を読んでいる父の姿もあった。
「ねえ、今日の私、どう? かわいいでしょ?」
最近は両親とは険悪なムードでろくに口をきいていなかったが、今日ばかりは細かいことはどうでもよかった。ウキウキで二人に尋ねた。
「どうって……」
二人は萌花の顔を見て、一瞬きょとんとしたようだったが、
「そうね。今日の萌花はかわいいわよ」
「ああ、そうだな、いい顔だ」
すぐににっこり笑ってうなずきあった。
「そっか、マジかー、ついに私はじまっちゃったかー」
にやにやが止まらなかった。本当にすごい効果の美容パックだ。一晩でこんなに顔が変わるなんて。別人に生まれ変わったような気持ちだった。さよなら、昨日までの醜かった私!
それから、萌花は久しぶりに高校に登校した。最近は自分の顔に対するコンプレックスがきわまりすぎて、学校に行ってなかったのだ。萌花の通う高校では、目を大きく見せるような派手なメイクやサングラスは当然禁止されていたし、マスクも、具合が悪いわけでもないのに着用するのはよくないと教師に強く言われていた。しかし、そんなのには耐えられるわけない萌花だった。ノーメイクで無修正のぶさ顔をみんなにさらすとか、ありえない。
けれど、そんな屈辱も今日で終わりだ。ノーメイクで無修正でも、超かわいい顔に生まれ変わったのだから。
「みんな、おっはよー!」
教室に入ったとたん、元気よくクラスメートたちにあいさつした。
「萌花! ひさしぶりー!」
「元気になったんだ。よかったー」
たちまち、仲良しの女子たち数人が駆け寄ってきた。ここ最近の不登校については、一応、具合が悪くて学校を休んでいるということにしていたのだった。
「ごめん、心配かけて。もう大丈夫だから。それより、どう? 今日の私の顔?」
萌花はさっそく、生まれ変わった自分の顔を友人たちに見せびらかした。
「うん。今日の萌花、超かわいいよ」
「前よりいい顔になったかも」
友人たちも萌花が美しく生まれ変わったことを心から祝福してくれるようだった。
さらに、
「ほんと、元気になってよかったよねー」
「萌花がいなくて、めっちゃさみしかったんだから」
あたたかい言葉をこれでもかと投げかけてくる。萌花は感動で胸がじーんとした。やだ、私ってば超愛されてる。友情マジ最高。
それから放課後まで、彼女は実に上機嫌で過ごした。授業の合間の休み時間にはいつものようにスマホで自撮りをし、SNSにアップした。ただ、もう画像を修正する必要はなかった。今まで盛って作っていたカンペキ美少女顔は、もはや自分の顔になっていたのだから。彼女はただ、スマホで普通に撮影した自撮り画像に、「ノー加工セルフィー」「すっぴんJK」「無修正自撮り」「素顔晒し」などのハッシュタグを添えるだけでよかった。生まれ変わった自分の顔をなるべく多くの人に見て欲しかった。
フォロワーたちの反応は予想以上の高評価だった。みな、「すっぴん無修正でこれ? いいじゃん!」「もえもえ、ぐうかわ」「これならずっと盛らなくていいよ」「やっぱ俺のもえもえは修正なんていらんかったんや」「もえもえ、マジ結婚して」など、目をハートマークにしている男たちの顔が想像できるようなコメントばかりだった。さらに「いいね!」もたくさんもらった。ずっと伸び悩んでいたフォロワーの数も目に見えて増え始めた。ちなみに、もえもえとは萌花のSNSのフォロワーたち約六百人の間で使われている愛称だった。
やっぱり画像修正で作った顔より、今のこの顔のほうが断然自然でかわいいってことなのね……。萌花はとても幸せな気持ちになった。胸の中にわだかまっていた重苦しいモノが雲散霧消する気がした。
だが、翌朝、萌花の顔は激変していた。ベッドから起き上がってすぐパックをはずし、近くのスタンドミラーで顔を確認したわけだったが、そこにはもう、細い目の醜い顔の少女はいなかった。なんとそこには、大きなつぶらな瞳の、真っ白な美肌の、モデルのように小顔の、パーフェクト美少女が映し出されているではないか。まさにそれは、萌花がずっとSNSに投稿し続けてきた、盛りに盛った自撮り写真――理想の顔そのままだった。ウロマには宇宙人とバカにされたものでもあったが。
「すごい! あの人の言ったこと、全部本当だったんだわ!」
萌花は狂喜乱舞した。そして、パジャマ姿のまま、すぐに自分の部屋を出て、家族それぞれに生まれ変わった自分の顔を見せ付けた。時刻は朝の六時半。萌花の家庭は、両親と萌花と弟の四人暮らしで、4LDKのマンション住まいだった。きわめて普通の中流家庭だ。まず、中学二年生の弟の部屋に突撃し、まだベッドに横になっていた彼をたたき起こして、「今日の私どう? かわいいでしょ?」と、たずねた。弟はいかにも眠そうに「うん、かわいいかわいい」と答えると、すぐに布団を頭からかぶってしまった。姉の変貌などどうでもいいようだったが、萌花は「かわいい」という感想をしっかりもらったので大いに満足した。
その後、リビングに行くと、母親が四人分の朝食をテーブルの上に並べ始めているところだった。ソファに腰掛けて朝刊を読んでいる父の姿もあった。
「ねえ、今日の私、どう? かわいいでしょ?」
最近は両親とは険悪なムードでろくに口をきいていなかったが、今日ばかりは細かいことはどうでもよかった。ウキウキで二人に尋ねた。
「どうって……」
二人は萌花の顔を見て、一瞬きょとんとしたようだったが、
「そうね。今日の萌花はかわいいわよ」
「ああ、そうだな、いい顔だ」
すぐににっこり笑ってうなずきあった。
「そっか、マジかー、ついに私はじまっちゃったかー」
にやにやが止まらなかった。本当にすごい効果の美容パックだ。一晩でこんなに顔が変わるなんて。別人に生まれ変わったような気持ちだった。さよなら、昨日までの醜かった私!
それから、萌花は久しぶりに高校に登校した。最近は自分の顔に対するコンプレックスがきわまりすぎて、学校に行ってなかったのだ。萌花の通う高校では、目を大きく見せるような派手なメイクやサングラスは当然禁止されていたし、マスクも、具合が悪いわけでもないのに着用するのはよくないと教師に強く言われていた。しかし、そんなのには耐えられるわけない萌花だった。ノーメイクで無修正のぶさ顔をみんなにさらすとか、ありえない。
けれど、そんな屈辱も今日で終わりだ。ノーメイクで無修正でも、超かわいい顔に生まれ変わったのだから。
「みんな、おっはよー!」
教室に入ったとたん、元気よくクラスメートたちにあいさつした。
「萌花! ひさしぶりー!」
「元気になったんだ。よかったー」
たちまち、仲良しの女子たち数人が駆け寄ってきた。ここ最近の不登校については、一応、具合が悪くて学校を休んでいるということにしていたのだった。
「ごめん、心配かけて。もう大丈夫だから。それより、どう? 今日の私の顔?」
萌花はさっそく、生まれ変わった自分の顔を友人たちに見せびらかした。
「うん。今日の萌花、超かわいいよ」
「前よりいい顔になったかも」
友人たちも萌花が美しく生まれ変わったことを心から祝福してくれるようだった。
さらに、
「ほんと、元気になってよかったよねー」
「萌花がいなくて、めっちゃさみしかったんだから」
あたたかい言葉をこれでもかと投げかけてくる。萌花は感動で胸がじーんとした。やだ、私ってば超愛されてる。友情マジ最高。
それから放課後まで、彼女は実に上機嫌で過ごした。授業の合間の休み時間にはいつものようにスマホで自撮りをし、SNSにアップした。ただ、もう画像を修正する必要はなかった。今まで盛って作っていたカンペキ美少女顔は、もはや自分の顔になっていたのだから。彼女はただ、スマホで普通に撮影した自撮り画像に、「ノー加工セルフィー」「すっぴんJK」「無修正自撮り」「素顔晒し」などのハッシュタグを添えるだけでよかった。生まれ変わった自分の顔をなるべく多くの人に見て欲しかった。
フォロワーたちの反応は予想以上の高評価だった。みな、「すっぴん無修正でこれ? いいじゃん!」「もえもえ、ぐうかわ」「これならずっと盛らなくていいよ」「やっぱ俺のもえもえは修正なんていらんかったんや」「もえもえ、マジ結婚して」など、目をハートマークにしている男たちの顔が想像できるようなコメントばかりだった。さらに「いいね!」もたくさんもらった。ずっと伸び悩んでいたフォロワーの数も目に見えて増え始めた。ちなみに、もえもえとは萌花のSNSのフォロワーたち約六百人の間で使われている愛称だった。
やっぱり画像修正で作った顔より、今のこの顔のほうが断然自然でかわいいってことなのね……。萌花はとても幸せな気持ちになった。胸の中にわだかまっていた重苦しいモノが雲散霧消する気がした。
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