【完結】何かの日記

小説を書いて思うこと

私は普段は現代文学で筆を執っている。小説何て作者の思うままでしょう？そう思う人も多い。しかし小説というのはキャラクターが出来上がるとこちらの意志と関係なく話したり動いたりするようになるのだ。私達はその姿を追って作品にする。
以前テレビで有名な作家さんがインタビューに応じていた。その人の目はもう現実が見えていない目をしていた。どんな目かと問われると難しいのだが明らかに空想の世界にはまり込んだ目をしていた。
その人の書く小説には匂いなども出てくる。例えば血の匂い、人を刺す感触…。リアルな作風だった。私の作品には私本人からは出ないような善人ばかりが出てくる。
私はそれが幸せだと思う。それでも私は脇役として小説に出てくる。性格の悪い役だ。
次回作までこうして考えを巡らせる。いつかまたお話を書くのだ。