379 / 382
第14章 そして神になった
【アキラ君の行方8】
しおりを挟む
<<????視点>>
「シュパードの奴、なにか感づきおったらしいな。奴が絡むと面倒なことになりそうだ。
そう、あの時も次元の狭間に導くところまでは見当がついていたのに。
あのまま実験を繰り返していれば、次元の狭間を使った大規模な『無限エネルギー』を実現できたものを。
まあいい、今回アースを使った実験での成果はそれなりモノではあったしな。
ただシュパードが動き出したとすると、こちらも少し手を打たねばなるまい。
政府が動き出す前に、あの御方に頼んで動きを止めてもらうとしよう。
それとシュパードには今後おかしな気を起こさぬように、お仕置きが必要だな。
<<マサル視点>>
全く不愉快なことだ。
俺達異世界人をなんだと思ってるんだ!絶対犯人を見つけて糾弾してやる。
「マサルさん、怖い顔していますわ。」
「ああ、リズ、すまない。顔に出てたか。」
「ええ、あなたがそんなに怒りをあらわにするなんて、初めてじゃないかしら。」
「そうかもな。でも、今回の事件はそれぐらい俺達にとって卑劣極まりないことなんだ。」
「俺達?」
「そう、このラスク星に住む皆んなだけでなく、俺やユウコさんが生まれた地球、その他、異世界管理局が創った数多の世界の人間にとって許されない卑劣な犯罪なんだよ。」
「まあ!そんなにも。」
「そうなんだ、だから今こそ俺達は力を合わせてこの問題に取り組まなきゃいけないと思うんだ。」
「お父様、それについてはわたし達にお任せください。」
「そうよ、各星との交渉についてはわたし達に任されてるのだから。
わたし達が成し遂げてみるわ。」
「ランス、イリヤ、セラフ、そうだなお前達がいたな。よし、お父さんも運営課に働きかけて、同盟してくれる星を当たってみるよ。」
「じゃあ、わたしも頑張らなくちゃね。」
「よし皆んなで頑張って今回の危機を乗り切って見せよう。」
.......「ってことなんです。マリスさん、シールさん、ポーラさん。」
「「「うううっ」」」
「な、なんて健気なランス君達なの。あー皆んながこんなに頑張るって言ってるんだから、シール、ポーラ、わたし達も頑張ってマサルさん達の異世界同盟を大きくするわよ。いいわね!」
「「とうぜん!!」」
「ありがとう、ふたりとも。
じゃあシールは次の運営会議で提案するための提案書をお願い。
ポーラは課長に事前根回しね。
わたしは異世界のリスト作成と同盟できそうなところの洗い出しをするわね。」
「皆さんありがとうございます。」
「マサルさん、わたし達が協力するのは当たり前じゃない。これは異世界の人達の問題でもあるけど、わたし達の問題でもあるんですからね。
じゃあ、早速動き出すわよ。「「おーー」」」
姦しい3人が出ていった後、俺は3人に感謝しながら部屋を出て調査室へ戻る。
調査室にはジーク室長、ジオンさん、ユウコさんが揃っていた。
「マサル君、今回の事件の全容が見えてきたようだね。」
「ええ、まだ真犯人は見つかっていませんが大まかには間違っていないかと。」
「そうだな、恐らく君の推察は間違っていないと思うよ。なあジオン。」
「ああ、あの古代魔方陣を知っていて且つ起動できるとなると容疑者が限られてくるからな。
その中でこれだけの規模で展開できる者となると、さすがに見当たらないが...」
「それは黒幕がいなければだろ、ジオン。勿体付けないでマサル君達に説明してあげるんだ。」
「マサル君、『無限エネルギー思想』を主張していた研究者達が淘汰されたのはこの前話しただろ。
だが、密かに地下で活動している者がいるんだ。その名はモーリス教授。
この世界最高学府の元『次元学』教授であり、『無限エネルギー思想』推進派の第1人者だった男だ。
『次元の狭間牧場』の提唱者でもあった彼は、『次元トンネル魔方陣』の研究者としても有名だった。
彼は『無限エネルギー思想』が弾圧された時に姿をくらましたのだけど、最近その姿が目撃されていたようだ。
彼には今回の計画を画策するだけの知識もある。それだけに彼の関与は疑うべだろうな。
ただ、彼ひとりで今回の一連の流れを実行するには無理がある。
恐らくその影には当時の『無限エネルギー思想』推進派議員の有力者がついているに違いない。
それと君が関与を疑っていた異世界人の存在もね。」
「ジオンさん分かりました。俺はモーリス教授を探してみます。」
「じゃあわたしは弥生ちゃん達に聞き取りをして、怪しい異世界人を見なかったか聞いてみるわね。」
「よし、ジオン。俺達は黒幕の特定を行うとするか。」
こうして俺達は一連の事件の首謀者の可能性が高いモーリス教授達を探すことになったんだ。
「シュパードの奴、なにか感づきおったらしいな。奴が絡むと面倒なことになりそうだ。
そう、あの時も次元の狭間に導くところまでは見当がついていたのに。
あのまま実験を繰り返していれば、次元の狭間を使った大規模な『無限エネルギー』を実現できたものを。
まあいい、今回アースを使った実験での成果はそれなりモノではあったしな。
ただシュパードが動き出したとすると、こちらも少し手を打たねばなるまい。
政府が動き出す前に、あの御方に頼んで動きを止めてもらうとしよう。
それとシュパードには今後おかしな気を起こさぬように、お仕置きが必要だな。
<<マサル視点>>
全く不愉快なことだ。
俺達異世界人をなんだと思ってるんだ!絶対犯人を見つけて糾弾してやる。
「マサルさん、怖い顔していますわ。」
「ああ、リズ、すまない。顔に出てたか。」
「ええ、あなたがそんなに怒りをあらわにするなんて、初めてじゃないかしら。」
「そうかもな。でも、今回の事件はそれぐらい俺達にとって卑劣極まりないことなんだ。」
「俺達?」
「そう、このラスク星に住む皆んなだけでなく、俺やユウコさんが生まれた地球、その他、異世界管理局が創った数多の世界の人間にとって許されない卑劣な犯罪なんだよ。」
「まあ!そんなにも。」
「そうなんだ、だから今こそ俺達は力を合わせてこの問題に取り組まなきゃいけないと思うんだ。」
「お父様、それについてはわたし達にお任せください。」
「そうよ、各星との交渉についてはわたし達に任されてるのだから。
わたし達が成し遂げてみるわ。」
「ランス、イリヤ、セラフ、そうだなお前達がいたな。よし、お父さんも運営課に働きかけて、同盟してくれる星を当たってみるよ。」
「じゃあ、わたしも頑張らなくちゃね。」
「よし皆んなで頑張って今回の危機を乗り切って見せよう。」
.......「ってことなんです。マリスさん、シールさん、ポーラさん。」
「「「うううっ」」」
「な、なんて健気なランス君達なの。あー皆んながこんなに頑張るって言ってるんだから、シール、ポーラ、わたし達も頑張ってマサルさん達の異世界同盟を大きくするわよ。いいわね!」
「「とうぜん!!」」
「ありがとう、ふたりとも。
じゃあシールは次の運営会議で提案するための提案書をお願い。
ポーラは課長に事前根回しね。
わたしは異世界のリスト作成と同盟できそうなところの洗い出しをするわね。」
「皆さんありがとうございます。」
「マサルさん、わたし達が協力するのは当たり前じゃない。これは異世界の人達の問題でもあるけど、わたし達の問題でもあるんですからね。
じゃあ、早速動き出すわよ。「「おーー」」」
姦しい3人が出ていった後、俺は3人に感謝しながら部屋を出て調査室へ戻る。
調査室にはジーク室長、ジオンさん、ユウコさんが揃っていた。
「マサル君、今回の事件の全容が見えてきたようだね。」
「ええ、まだ真犯人は見つかっていませんが大まかには間違っていないかと。」
「そうだな、恐らく君の推察は間違っていないと思うよ。なあジオン。」
「ああ、あの古代魔方陣を知っていて且つ起動できるとなると容疑者が限られてくるからな。
その中でこれだけの規模で展開できる者となると、さすがに見当たらないが...」
「それは黒幕がいなければだろ、ジオン。勿体付けないでマサル君達に説明してあげるんだ。」
「マサル君、『無限エネルギー思想』を主張していた研究者達が淘汰されたのはこの前話しただろ。
だが、密かに地下で活動している者がいるんだ。その名はモーリス教授。
この世界最高学府の元『次元学』教授であり、『無限エネルギー思想』推進派の第1人者だった男だ。
『次元の狭間牧場』の提唱者でもあった彼は、『次元トンネル魔方陣』の研究者としても有名だった。
彼は『無限エネルギー思想』が弾圧された時に姿をくらましたのだけど、最近その姿が目撃されていたようだ。
彼には今回の計画を画策するだけの知識もある。それだけに彼の関与は疑うべだろうな。
ただ、彼ひとりで今回の一連の流れを実行するには無理がある。
恐らくその影には当時の『無限エネルギー思想』推進派議員の有力者がついているに違いない。
それと君が関与を疑っていた異世界人の存在もね。」
「ジオンさん分かりました。俺はモーリス教授を探してみます。」
「じゃあわたしは弥生ちゃん達に聞き取りをして、怪しい異世界人を見なかったか聞いてみるわね。」
「よし、ジオン。俺達は黒幕の特定を行うとするか。」
こうして俺達は一連の事件の首謀者の可能性が高いモーリス教授達を探すことになったんだ。
0
お気に入りに追加
333
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる