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第12章 イリヤと薬学
10 【魔獣の襲来1】
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<<モーグル王国騎士団ライズ視点>>
「あー今日も平和な一日だったなぁ。
マライ、今晩もちょっとよって行くだろ。」
「ライズ、お前本当酒が好きだな。
ちょっとだけだぞー。」
「お前は素直じゃないなぁ。顔に飲みたいって書いてあるのによう。」
俺とマライは、ここモーグル王国第2の都市イラガーで警備を担当する王国騎士団第12連隊に所属している。
この辺りも以前はキナ臭い場所だったらしいんだが、10数年前にハーン帝国が崩壊し、ナーカ教国と和解してからは、ずいぶんと静かな街になったらしい。
俺達は当時まだ幼かったからよく知らないんだけど、マサル共和国のマサル様が、それまで貧困に喘いでいたこの国を緑の多い豊かな国にして下さって、ハーン帝国とナーカ教国との和解にも尽力して下さったって、学校で習った。
マサル様は、この国だけじゃ無く、この世界を守った英雄だとも聞いている。
まぁ俺達が物心ついた時にはマサル様の像が王都広場の真ん中にあって、皆んなが崇めていたから、マサル様が凄い人だってよく知っているんだ。
うちの妹もカトウ運輸で働かせて頂いているし、本当にありがたいことだ。
「なぁ、ライズ。お前この前第15連隊が西の砂漠に演習に来た時のことを覚えているか?」
「ああ、あの魔物らしき死骸がたくさん見つかったって話しだろう?」
「そうなんだ。実は俺の従兄弟に第15連隊に所属している奴がいてな、この前の演習にも参加していたらしいんだ。
この前の収穫祭の時に久しぶりに会って話しをしたんだが、あの時に妙なことがあったらしいんだよ。」
「なんだよ、妙なことって?」
俺は飲み掛けのエールを一気に飲み干して、大声でおかわりを頼んだ。
「それがな、大量の魔物の死骸が発見される3日前から、夜中に微かな地鳴りのような音が聞こえていたようなんだよ。
ちょうど演習の前日に、オアシスに住む砂漠の民達が、言っていたそうだ。
その日の夜は聞こえなかったんで、風音じゃないかって話しになったらしい。」
「でもさぁ、地元の奴等が異変に感じていたんだったら、何かあったのだろうな。」
「俺もそう思うんだ。
その不気味な音が消えたら、次の日には大量の魔物の死骸だろ、絶対関係あるぜ。」
翌日
「マライ、昨日の話しなんだけどさ、やっぱり気になるんだよ。
ちょっと問題のオアシスまで行ってみないか?」
非番で遅く起きた俺は、宿舎の食堂で朝飯を食べているマライに声を掛けた。
「そうだな、俺も少し気になっていたんだ。
よし、後1回おかわりしたら行くか。」
「お前、3人前食ったろう。」
「育ち盛りは、腹が減るのさ。」
朝食を終えた俺達は、宿舎の寮長に『東のオアシス』に行くことを告げて、乗り合い馬車でオアシスに向かった。
西の砂漠にあるオアシスまでは馬車で3時間ほど掛かる。
かつてマサル様が一夜にして開通させたと言われ、トカーイ帝国まで一直線に続くこの長い街道を進んでいくと、やがて『東のオアシス』が見えて来た。
駅に到着して、水を飲みながら一息つく。
「とりあえず、聞き込みから始めますか。」
「そうだな。二手に分かれて、2時間後にここで集合な。」
「了解。」
俺は駅から南側に向かって歩き出した。
『東のオアシス』はイラガーの街から最も近いオアシスで、その広さは東西に500メートル、南北に1キロメートル程度であり、町の中心を東西に貫く街道の両脇に半径200メートルくらいの湖が2つある。
南側は主に商業区域として栄えており、南の湖から南側に向かって放射線状に伸びる5本の水路に沿って商店が軒を連ねている。
俺は酒場を覗いた。
まだ日も高いのに、その酒場は労働者で溢れている。
砂漠に囲まれたこの地域では、今でも夜に移動することが多い。
日中は日差しが強すぎるのだ。
当然、街道の補修も夜から朝にかけて行われることが多く、こうして日中にオアシスが潤うことになるのだ。
トカーイ帝国からモーグル王国への最終休憩地となるこのオアシスは、この時間帯が商売の最盛期となる。
10件ほどあちこちの店を回ったあと、俺はこの水路最後となる食堂に入った。
「へい、いらっしゃい。お客様おひとりで?」
「いや、俺はイラガーの警備隊員なんだが、少し話しを聞かせて欲しい。」
「へえ、分かりました。おーいヤス! ちょっとここ代ってくれや。」
奥から出て来た若い男にエプロンを渡した店主の男は俺を端っこの空いている席に案内してくれた。
「それで話しとは?」
「先日王国騎士団がこの辺りに演習に来たと思うが、知っているか?」
「へえ、騎士様がたくさん来て頂き、町全体が潤いましたので。」
「その時に大量の魔物の死骸を見つけたと聞いているのだが。」
「へえ、ここから100メートルほど南に行ったところで見つかったそうですねえ。
なんでも噂によると100体はいたとか。
見つかった時はこの町内でも大騒ぎになりましたからねえ。
この辺りには以前大サソリがいたそうで、英雄マサル様がそれを退治して街道を敷いて下さった際に、魔物除けの結界も張って頂いたと聞いております。
それで魔物がこれまで近づくことはなかったんですがね、結界の外側とはいえ、100メートルの近くにあんなに大量の魔物の死骸が見つかったら、皆んな浮き足立っちまいました。
結局、その死骸を片付けた後はいつも通りに戻ったんで、皆んな以前と変わらなくなっちゃいましたがね。」
「それでだな、今日ここに来たのは、その騎士団からの情報で、魔物の死骸が見つかった3日前くらいから妙な地鳴り音が聞こえていたと聞いたからなんだ。」
「あー今日も平和な一日だったなぁ。
マライ、今晩もちょっとよって行くだろ。」
「ライズ、お前本当酒が好きだな。
ちょっとだけだぞー。」
「お前は素直じゃないなぁ。顔に飲みたいって書いてあるのによう。」
俺とマライは、ここモーグル王国第2の都市イラガーで警備を担当する王国騎士団第12連隊に所属している。
この辺りも以前はキナ臭い場所だったらしいんだが、10数年前にハーン帝国が崩壊し、ナーカ教国と和解してからは、ずいぶんと静かな街になったらしい。
俺達は当時まだ幼かったからよく知らないんだけど、マサル共和国のマサル様が、それまで貧困に喘いでいたこの国を緑の多い豊かな国にして下さって、ハーン帝国とナーカ教国との和解にも尽力して下さったって、学校で習った。
マサル様は、この国だけじゃ無く、この世界を守った英雄だとも聞いている。
まぁ俺達が物心ついた時にはマサル様の像が王都広場の真ん中にあって、皆んなが崇めていたから、マサル様が凄い人だってよく知っているんだ。
うちの妹もカトウ運輸で働かせて頂いているし、本当にありがたいことだ。
「なぁ、ライズ。お前この前第15連隊が西の砂漠に演習に来た時のことを覚えているか?」
「ああ、あの魔物らしき死骸がたくさん見つかったって話しだろう?」
「そうなんだ。実は俺の従兄弟に第15連隊に所属している奴がいてな、この前の演習にも参加していたらしいんだ。
この前の収穫祭の時に久しぶりに会って話しをしたんだが、あの時に妙なことがあったらしいんだよ。」
「なんだよ、妙なことって?」
俺は飲み掛けのエールを一気に飲み干して、大声でおかわりを頼んだ。
「それがな、大量の魔物の死骸が発見される3日前から、夜中に微かな地鳴りのような音が聞こえていたようなんだよ。
ちょうど演習の前日に、オアシスに住む砂漠の民達が、言っていたそうだ。
その日の夜は聞こえなかったんで、風音じゃないかって話しになったらしい。」
「でもさぁ、地元の奴等が異変に感じていたんだったら、何かあったのだろうな。」
「俺もそう思うんだ。
その不気味な音が消えたら、次の日には大量の魔物の死骸だろ、絶対関係あるぜ。」
翌日
「マライ、昨日の話しなんだけどさ、やっぱり気になるんだよ。
ちょっと問題のオアシスまで行ってみないか?」
非番で遅く起きた俺は、宿舎の食堂で朝飯を食べているマライに声を掛けた。
「そうだな、俺も少し気になっていたんだ。
よし、後1回おかわりしたら行くか。」
「お前、3人前食ったろう。」
「育ち盛りは、腹が減るのさ。」
朝食を終えた俺達は、宿舎の寮長に『東のオアシス』に行くことを告げて、乗り合い馬車でオアシスに向かった。
西の砂漠にあるオアシスまでは馬車で3時間ほど掛かる。
かつてマサル様が一夜にして開通させたと言われ、トカーイ帝国まで一直線に続くこの長い街道を進んでいくと、やがて『東のオアシス』が見えて来た。
駅に到着して、水を飲みながら一息つく。
「とりあえず、聞き込みから始めますか。」
「そうだな。二手に分かれて、2時間後にここで集合な。」
「了解。」
俺は駅から南側に向かって歩き出した。
『東のオアシス』はイラガーの街から最も近いオアシスで、その広さは東西に500メートル、南北に1キロメートル程度であり、町の中心を東西に貫く街道の両脇に半径200メートルくらいの湖が2つある。
南側は主に商業区域として栄えており、南の湖から南側に向かって放射線状に伸びる5本の水路に沿って商店が軒を連ねている。
俺は酒場を覗いた。
まだ日も高いのに、その酒場は労働者で溢れている。
砂漠に囲まれたこの地域では、今でも夜に移動することが多い。
日中は日差しが強すぎるのだ。
当然、街道の補修も夜から朝にかけて行われることが多く、こうして日中にオアシスが潤うことになるのだ。
トカーイ帝国からモーグル王国への最終休憩地となるこのオアシスは、この時間帯が商売の最盛期となる。
10件ほどあちこちの店を回ったあと、俺はこの水路最後となる食堂に入った。
「へい、いらっしゃい。お客様おひとりで?」
「いや、俺はイラガーの警備隊員なんだが、少し話しを聞かせて欲しい。」
「へえ、分かりました。おーいヤス! ちょっとここ代ってくれや。」
奥から出て来た若い男にエプロンを渡した店主の男は俺を端っこの空いている席に案内してくれた。
「それで話しとは?」
「先日王国騎士団がこの辺りに演習に来たと思うが、知っているか?」
「へえ、騎士様がたくさん来て頂き、町全体が潤いましたので。」
「その時に大量の魔物の死骸を見つけたと聞いているのだが。」
「へえ、ここから100メートルほど南に行ったところで見つかったそうですねえ。
なんでも噂によると100体はいたとか。
見つかった時はこの町内でも大騒ぎになりましたからねえ。
この辺りには以前大サソリがいたそうで、英雄マサル様がそれを退治して街道を敷いて下さった際に、魔物除けの結界も張って頂いたと聞いております。
それで魔物がこれまで近づくことはなかったんですがね、結界の外側とはいえ、100メートルの近くにあんなに大量の魔物の死骸が見つかったら、皆んな浮き足立っちまいました。
結局、その死骸を片付けた後はいつも通りに戻ったんで、皆んな以前と変わらなくなっちゃいましたがね。」
「それでだな、今日ここに来たのは、その騎士団からの情報で、魔物の死骸が見つかった3日前くらいから妙な地鳴り音が聞こえていたと聞いたからなんだ。」
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