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第5章 新しい生活の始まり
3 【カトウ運輸でのお祝い】
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<<ヤング視点>>
いやあ、大変でした。
隕石ですか?直径1~2キロメートルもある岩が空からものすごい勢いでこの星に落ちてくるなんて、あり得ないですよ。
マサルさんがいなかったら、どうなっていたのでしょう。
でも、大陸中の国が一丸となって一つのことにあたれたのは幸いでした。
カトウ運輸も頑張りましたよ。
当然ですね。会頭自ら一番危険なところで命をかけていたんですから。
でも、さすがはマサル様。
今回もそうでしたが、マサル様が寄付しておられる孤児院の出身者は、カトウ運輸の一大事になると、いの一番に駆けつけてくれます。
何も言わず、黙々と辛い仕事をこなしてくれました。
その中から、現在無職で希望者はそのまま採用する予定です。
孤児院のシスターや子供達も、炊き出しや倉庫内作業を率先して手伝ってくれました。
良いことはやっておくべきですね。
わたしもマサル様を見習います。
さて、先程から外が騒がしくなってきました。
どうやらマサル様が到着されたようです。
今日こそはリザベート様と一緒だと思っていたので、朝礼で周知していませんでした。
わたしのミスですね。
でも、よくあることなんですから、新人は別として、あまり騒がないようにしておかないと、皆に謝っているマサル様に申し訳ないですね。
「マサル様、この度の一大事、お疲れ様でした。
そして、この星を救って頂きありがとうござました。」
「いやぁ、今回だけは本当に危なかったですね。
でも、皆んなが一体となって頑張った結果だと思います。
俺1人じゃできなかったですよ。」
「そうですね。これ程各国の老若男女が一つのことに向かって一丸となったことなんて、史上初めてじゃないですか。」
「万事塞翁が馬ってとこですね。」
「マサル様の世界のことわざですね。
でも最後に上手くいったのは、マサル様とリザベート様の婚約じゃないですか。
本当におめでとうございます。」
「リズの結婚相手が本当に俺で良かったのか、最後まで不安だったんだが、隕石に向かって行く決意と共に覚悟ができたのだから、ヤングさんの言う通りだね。」
「公爵位を賜られたそうですね。
そちらもおめでとうございます。
ちょっと遅いくらいですけど。」
「本当はいらなかったんだけどね。
でも、リズの伴侶として必要と言われたら、しようが無かったんだ。」
「カトウ公爵が会頭のカトウ運輸は、ますます株が上がりますな。
結構なことです。」
「そのことなんですけど、公爵って結構な棒録があるみたいです。
その上にカトウ運輸から給与をもらっても良いのかなあ。」
「何を今更。カトウ運輸はマサル様の持ち物ですからね。
忘れないで下さい。
それと給与を払っておかないと、働いてもらい難いですしね。」
「じゃ、カトウ運輸財団を拡充して、そこに投資しといてください。」
「わかりました。
リザベート様にも顧問をお願いする予定でしたので、増えた分だけ増額しておきます。」
マサル様の給与を減らすなんて口が裂けても言えません。
今の取り分でも、少な過ぎるのですから。
公爵位を持つ救国の英雄と聖女の名前を冠にできるだけで、とんでもない利益になるのですからね。
「マサル様、ところでリザベート様は如何されたのでしょうか?
皆首を長くしてお待ち致しておりますが。」
「急用でユーリスタ様のところに行っちゃった。
終わったら迎えに行って戻ってくるよ。」
「そうですか。ではそれまで、最近の報告をさせて頂きますね。」
マサル様は、相槌をうちながら黙って聞いておられましたが、写真館の話しになると、苦笑いをされていました。
「ところで、婚活パーティーを運営して頂いている女性、えーっとヤリテさんでしたっけ。
どこに行っても貴族や大商人にとても評判が良いですね。
会ってお礼を言っておきたいですね。」
「ヤリテさんなら今日はこちらに来ていますから、今お会いになられますか?」
「そうですね。お願いします。」
マサル様とヤリテさんの面談は10分足らずでしたが、マサル様からヤリテさんへのお礼の言葉よりも、ヤリテさんから託児所や育休などマサル様に対するお礼の方が多かったように思います。
マサル様は、知らず知らずのうちに、従業員に感謝され、仕事に対する情熱を高めさせているのです。
本当に頭が上がりません。
その後、マサル様が役員クラスの皆さんと談話されていると、リザベート様から連絡が来ました。
「ちょっと迎えに行ってきますね。」
マサル様はいつものように、空を掛けて行かれました。
公爵になってもマサル様は、マサル様でした。
皆さんも安堵されているようですね。
小1時間程経った頃でしょうか、
マサル様にお姫様抱っこをされたリザベート様が、空の上から降りてこられました。
下で待つ女性陣からは黄色い悲鳴が聞こえてきます。
きっと羨ましいのでしょう。
何かの小説で、魔王から姫を救った勇者があんな感じで描かれていたと思います。
優雅に降りてくるマサル様と少し頰を赤らめマサル様の目を見つめるリザベート様の姿は、まさしく小説の中の勇者と姫のようでした。
体育館に本社の従業員が全て集まりました。
休みの人も来ているようですね。
わたしの方から、マサル様とリザベート様のご紹介をさせて頂きました。
マサル様に挨拶を代わります。
「皆さん、今日はお集まり頂きありがとうございます。
会頭のマサルです。
中々本社に顔を出せないので、わたしの顔を見たことがない方もいらっしゃると思います。
大陸ほとんどの地域にカトウ運輸の物流ネットワークが網羅されましたので、これからはもう少し顔を出せると思います。
さて、先日の隕石の件、皆さんご協力ありがとうございました。
おかげ様でなんとか危機を乗り越えられたと思います。
皆さんの努力で運ばれた資材により、大陸中の各所で様々な対策が打て、わたしが担当していたロケットも遅滞無く完成、そして発射できました。
今回の件については、突然の未曾有の危機でしたが、大陸全土が一丸となる良い機会でもありました。
当社の社員以外にも全ての人々が関わり、そして汗を流しました。
皆さんは仕事で様々なところの様々な人々と交わられると思います。
全ての人に感謝の気持ちを込めて接してあげて欲しいと思います。
今回の件で、みんな仲間になったのですから。
話しは変わりますが、先程番頭のヤングさんから話しがありましたが、わたしはこちらのリザベートさんと結婚することになりました。
リザベートさんは、わたしが言うまでもないですね。
あれだけ吟遊詩人が歌っていれば一度は聞かれたことがあると思います。
今回、大陸をまとめた功績の大半は彼女の日頃の成果ではないでしょうか。
さて、結婚に先立って公爵位をネクター王から頂きました。
あまり仰々しいのは嫌だったので、長い間断っていたのですが、ここらが年貢の納め時ってとこですね。
たぶん何も変わらないですが、会頭が公爵位ということで、へりくだってくるお客様もいらっしゃるかも知れません。
何も変わらないので、これまで通り丁寧な対応をお願いしますね。
じゃあり皆さん、今日はお祝いの席を設けて頂きありがとうございました。
カンパイ!!」
こうして、宴の長い夜が始まりました。
いやあ、大変でした。
隕石ですか?直径1~2キロメートルもある岩が空からものすごい勢いでこの星に落ちてくるなんて、あり得ないですよ。
マサルさんがいなかったら、どうなっていたのでしょう。
でも、大陸中の国が一丸となって一つのことにあたれたのは幸いでした。
カトウ運輸も頑張りましたよ。
当然ですね。会頭自ら一番危険なところで命をかけていたんですから。
でも、さすがはマサル様。
今回もそうでしたが、マサル様が寄付しておられる孤児院の出身者は、カトウ運輸の一大事になると、いの一番に駆けつけてくれます。
何も言わず、黙々と辛い仕事をこなしてくれました。
その中から、現在無職で希望者はそのまま採用する予定です。
孤児院のシスターや子供達も、炊き出しや倉庫内作業を率先して手伝ってくれました。
良いことはやっておくべきですね。
わたしもマサル様を見習います。
さて、先程から外が騒がしくなってきました。
どうやらマサル様が到着されたようです。
今日こそはリザベート様と一緒だと思っていたので、朝礼で周知していませんでした。
わたしのミスですね。
でも、よくあることなんですから、新人は別として、あまり騒がないようにしておかないと、皆に謝っているマサル様に申し訳ないですね。
「マサル様、この度の一大事、お疲れ様でした。
そして、この星を救って頂きありがとうござました。」
「いやぁ、今回だけは本当に危なかったですね。
でも、皆んなが一体となって頑張った結果だと思います。
俺1人じゃできなかったですよ。」
「そうですね。これ程各国の老若男女が一つのことに向かって一丸となったことなんて、史上初めてじゃないですか。」
「万事塞翁が馬ってとこですね。」
「マサル様の世界のことわざですね。
でも最後に上手くいったのは、マサル様とリザベート様の婚約じゃないですか。
本当におめでとうございます。」
「リズの結婚相手が本当に俺で良かったのか、最後まで不安だったんだが、隕石に向かって行く決意と共に覚悟ができたのだから、ヤングさんの言う通りだね。」
「公爵位を賜られたそうですね。
そちらもおめでとうございます。
ちょっと遅いくらいですけど。」
「本当はいらなかったんだけどね。
でも、リズの伴侶として必要と言われたら、しようが無かったんだ。」
「カトウ公爵が会頭のカトウ運輸は、ますます株が上がりますな。
結構なことです。」
「そのことなんですけど、公爵って結構な棒録があるみたいです。
その上にカトウ運輸から給与をもらっても良いのかなあ。」
「何を今更。カトウ運輸はマサル様の持ち物ですからね。
忘れないで下さい。
それと給与を払っておかないと、働いてもらい難いですしね。」
「じゃ、カトウ運輸財団を拡充して、そこに投資しといてください。」
「わかりました。
リザベート様にも顧問をお願いする予定でしたので、増えた分だけ増額しておきます。」
マサル様の給与を減らすなんて口が裂けても言えません。
今の取り分でも、少な過ぎるのですから。
公爵位を持つ救国の英雄と聖女の名前を冠にできるだけで、とんでもない利益になるのですからね。
「マサル様、ところでリザベート様は如何されたのでしょうか?
皆首を長くしてお待ち致しておりますが。」
「急用でユーリスタ様のところに行っちゃった。
終わったら迎えに行って戻ってくるよ。」
「そうですか。ではそれまで、最近の報告をさせて頂きますね。」
マサル様は、相槌をうちながら黙って聞いておられましたが、写真館の話しになると、苦笑いをされていました。
「ところで、婚活パーティーを運営して頂いている女性、えーっとヤリテさんでしたっけ。
どこに行っても貴族や大商人にとても評判が良いですね。
会ってお礼を言っておきたいですね。」
「ヤリテさんなら今日はこちらに来ていますから、今お会いになられますか?」
「そうですね。お願いします。」
マサル様とヤリテさんの面談は10分足らずでしたが、マサル様からヤリテさんへのお礼の言葉よりも、ヤリテさんから託児所や育休などマサル様に対するお礼の方が多かったように思います。
マサル様は、知らず知らずのうちに、従業員に感謝され、仕事に対する情熱を高めさせているのです。
本当に頭が上がりません。
その後、マサル様が役員クラスの皆さんと談話されていると、リザベート様から連絡が来ました。
「ちょっと迎えに行ってきますね。」
マサル様はいつものように、空を掛けて行かれました。
公爵になってもマサル様は、マサル様でした。
皆さんも安堵されているようですね。
小1時間程経った頃でしょうか、
マサル様にお姫様抱っこをされたリザベート様が、空の上から降りてこられました。
下で待つ女性陣からは黄色い悲鳴が聞こえてきます。
きっと羨ましいのでしょう。
何かの小説で、魔王から姫を救った勇者があんな感じで描かれていたと思います。
優雅に降りてくるマサル様と少し頰を赤らめマサル様の目を見つめるリザベート様の姿は、まさしく小説の中の勇者と姫のようでした。
体育館に本社の従業員が全て集まりました。
休みの人も来ているようですね。
わたしの方から、マサル様とリザベート様のご紹介をさせて頂きました。
マサル様に挨拶を代わります。
「皆さん、今日はお集まり頂きありがとうございます。
会頭のマサルです。
中々本社に顔を出せないので、わたしの顔を見たことがない方もいらっしゃると思います。
大陸ほとんどの地域にカトウ運輸の物流ネットワークが網羅されましたので、これからはもう少し顔を出せると思います。
さて、先日の隕石の件、皆さんご協力ありがとうございました。
おかげ様でなんとか危機を乗り越えられたと思います。
皆さんの努力で運ばれた資材により、大陸中の各所で様々な対策が打て、わたしが担当していたロケットも遅滞無く完成、そして発射できました。
今回の件については、突然の未曾有の危機でしたが、大陸全土が一丸となる良い機会でもありました。
当社の社員以外にも全ての人々が関わり、そして汗を流しました。
皆さんは仕事で様々なところの様々な人々と交わられると思います。
全ての人に感謝の気持ちを込めて接してあげて欲しいと思います。
今回の件で、みんな仲間になったのですから。
話しは変わりますが、先程番頭のヤングさんから話しがありましたが、わたしはこちらのリザベートさんと結婚することになりました。
リザベートさんは、わたしが言うまでもないですね。
あれだけ吟遊詩人が歌っていれば一度は聞かれたことがあると思います。
今回、大陸をまとめた功績の大半は彼女の日頃の成果ではないでしょうか。
さて、結婚に先立って公爵位をネクター王から頂きました。
あまり仰々しいのは嫌だったので、長い間断っていたのですが、ここらが年貢の納め時ってとこですね。
たぶん何も変わらないですが、会頭が公爵位ということで、へりくだってくるお客様もいらっしゃるかも知れません。
何も変わらないので、これまで通り丁寧な対応をお願いしますね。
じゃあり皆さん、今日はお祝いの席を設けて頂きありがとうございました。
カンパイ!!」
こうして、宴の長い夜が始まりました。
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