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第4章 リザベートの結婚狂想曲
9 【婚活パーティー】
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<<マサル視点>>
「マサル様、今よろしいかしら。」
ある日の昼前、トランシーバーを使ってユーリスタ様から話しかけられた。
「はい、大丈夫です。何かありましたか?」
「そうですね。ちょっと困っています。
今からこちらに来れます?
今わたし、王城の執務室におりますの。」
ちょっと、いや、かなり怒っている。
「はいっ、すぐにお伺い致します。」
ユーリスタ様は、普段から非常に温厚な方で知られている。
ただ、その反動か一旦怒り出すと大変なのを知っている人は少ない。
俺はその少ない内のひとりだ。
慌てて支度を済ませ王城に急ぐ。
「どこへ行くのですか~。」
窓から顔を出してヤングさんが叫んでいる。
「ちょっと王城のユーリスタ様のところまで行って来ます。」
最後の方が聞こえたかどうかはわからないが、王城だというのはわかっただろう。
俺は、王城へと急いだ。
「マサル様、これを見て下さい。」
ユーリスタ様が指し示す先には大量のお見合い写真が積まれていた。
「1枚あたり金貨10枚らしいですわね。
カトウ運輸は大儲けでしょうね。」
ユーリスタ様が何を怒っているか察しがついた。
ヤングさんが写真館を作り、お見合いに写真が有効だと喧伝した。
おかげでカトウ運輸は儲かったし、お見合いに有効だという件もただの噂だけだったら問題なかったのだ。
俺が実際にお見合いしなければ………
「マサル様、あなたがお見合いをしてしまったので、お見合い写真の効果に真実味が増して、数が3倍以上になったのよ。
ここにあるだけで、軽く金貨10,000枚分はあるわ。
これ、どうする気ですか!」
かなり怒っておられる。
わかりますよ。
俺のところにも同じくらいの数がありますから。
「きっとマサル様のところにも、同じくらい行ってるでしょう。」
良くお分かりで。
しかし、いくら好景気に沸くキンコー王国とはいえ、たかがお見合い写真だけに金貨20,000枚以上、日本円に換算すると20億円!!
これは良く儲かった。って話しじゃない。
このまま放置しておくと、とんでもないことになりそうだ。
「ユーリスタ様、もうし訳ありません。
何か早急に手を打たねば。」
「マサル様、わかって頂いたようでなによりです。
まぁ、そちらにお掛けになって。」
ユーリスタ様に勧められてソファに腰掛けた。
「あなたやリズは、今や時の人なの。
どんなにお金をかけても、婿や嫁に欲しい。
その気持ちは良くわかるわ。
ただ、あなたのところへ嫁ぐにしてもせいぜい2、3人、リズについてはたった1人よ。
貴族も馬鹿ばかりじゃないから、誰もが婚姻できるとも思っていないでしょうね。
まぁ、お見合い写真の意味は半分以上見栄よ。
でも、馬鹿もいるのよ。
本気で婚姻できると思って、しつこく催促してくるのよね。
どこかで引導を渡さないと、ややこしいことになるわ。」
ユーリスタ様のおっしゃることは良くわかる。
何か良いアイデアはないか?
あっあれならどうだろうう。
「ユーリスタ様、先程の話しで、いくつか質問させて下さい。」
「どうぞ。」
「先程、お見合い写真を送ってくるみなさんの大半が、本気でわたしやリズさんと婚姻できるとは考えていないということでしたね。」
「そうね。一部の馬鹿は除いてね。」
「それであれば、そもそも金貨10枚を見栄で出せるような家の子弟が2000人も独身な訳ですね。」
「そうね、実際には何枚も同じ写真を送ってくる馬鹿もいるし、あなたのところには、子供の写真も含まれているでしょう。
でも、それを除いても1500人以上はいるということね。」
「それであれば、婚活パーティーをしませんか?」
「婚活パーティー?」
「婚姻活動の略で、真剣に婚姻を考える成人同士に出会いの場を与えるパーティーですね。」
「それは舞踏会とは違うの?」
「舞踏会は、親同士の思惑や派閥、爵位なんかで分類されてしまいます。
婚活パーティーは、カトウ運輸が開催します。
そうですね。写真を撮って頂いた方を招待致しましょう。
商会のパーティーですから派閥も、爵位も関係ありません。
広く気軽に相手探しができるのではないでしょうか。」
「まぁそうね。カトウ運輸であれば、ちょっかいを掛けようとするものもいないだろうし。
上手くいけば、派閥を解体できるかもしれないわ。」
ユーリスタ様、目が怖い。
「このパーティーをきっかけに婚姻が成立した場合、カトウ運輸からお2人の写真をプレゼントさせて頂く等の特典も考えてみます。」
「2人で写真ですか。
それは素晴らしいプレゼントになりそうですね。
是非やりましょう。
わたしは、お茶会を通して、みなさんに説明しておくわ。
マサル様は、開催準備をお願いね。
パーティー会場はどこにしましょうか?……」
こうして苦し紛れに考えた婚活パーティーは、カトウ運輸王都物流センターにて、実施されることとなった。
<<ヤング視点>>
婚活パーティー、結果報告です。
第1回カトウ運輸主催婚活パーティー
参加者 男1000人、女1000人
カップル成立300組。
内半年以内の婚姻100組。
内派閥をまたがる婚姻60組。
大盛況でした。
今回カップルになれなかった方々の写真は、お預かりして次回の開催に使わせて頂きます。
意外にも派閥を跨って婚姻された親御さんから、たくさんお礼を言われました。
あと、ネクター王からもお礼と褒美が送られてきました。
公には言えないそうですが、派閥の弱体化に貢献したことによるものです。
多くの方からの要望で、第2回以降の開催も決定しており、写真館は大にぎわいです。
お買い上げありがとうございます。
「マサル様、今よろしいかしら。」
ある日の昼前、トランシーバーを使ってユーリスタ様から話しかけられた。
「はい、大丈夫です。何かありましたか?」
「そうですね。ちょっと困っています。
今からこちらに来れます?
今わたし、王城の執務室におりますの。」
ちょっと、いや、かなり怒っている。
「はいっ、すぐにお伺い致します。」
ユーリスタ様は、普段から非常に温厚な方で知られている。
ただ、その反動か一旦怒り出すと大変なのを知っている人は少ない。
俺はその少ない内のひとりだ。
慌てて支度を済ませ王城に急ぐ。
「どこへ行くのですか~。」
窓から顔を出してヤングさんが叫んでいる。
「ちょっと王城のユーリスタ様のところまで行って来ます。」
最後の方が聞こえたかどうかはわからないが、王城だというのはわかっただろう。
俺は、王城へと急いだ。
「マサル様、これを見て下さい。」
ユーリスタ様が指し示す先には大量のお見合い写真が積まれていた。
「1枚あたり金貨10枚らしいですわね。
カトウ運輸は大儲けでしょうね。」
ユーリスタ様が何を怒っているか察しがついた。
ヤングさんが写真館を作り、お見合いに写真が有効だと喧伝した。
おかげでカトウ運輸は儲かったし、お見合いに有効だという件もただの噂だけだったら問題なかったのだ。
俺が実際にお見合いしなければ………
「マサル様、あなたがお見合いをしてしまったので、お見合い写真の効果に真実味が増して、数が3倍以上になったのよ。
ここにあるだけで、軽く金貨10,000枚分はあるわ。
これ、どうする気ですか!」
かなり怒っておられる。
わかりますよ。
俺のところにも同じくらいの数がありますから。
「きっとマサル様のところにも、同じくらい行ってるでしょう。」
良くお分かりで。
しかし、いくら好景気に沸くキンコー王国とはいえ、たかがお見合い写真だけに金貨20,000枚以上、日本円に換算すると20億円!!
これは良く儲かった。って話しじゃない。
このまま放置しておくと、とんでもないことになりそうだ。
「ユーリスタ様、もうし訳ありません。
何か早急に手を打たねば。」
「マサル様、わかって頂いたようでなによりです。
まぁ、そちらにお掛けになって。」
ユーリスタ様に勧められてソファに腰掛けた。
「あなたやリズは、今や時の人なの。
どんなにお金をかけても、婿や嫁に欲しい。
その気持ちは良くわかるわ。
ただ、あなたのところへ嫁ぐにしてもせいぜい2、3人、リズについてはたった1人よ。
貴族も馬鹿ばかりじゃないから、誰もが婚姻できるとも思っていないでしょうね。
まぁ、お見合い写真の意味は半分以上見栄よ。
でも、馬鹿もいるのよ。
本気で婚姻できると思って、しつこく催促してくるのよね。
どこかで引導を渡さないと、ややこしいことになるわ。」
ユーリスタ様のおっしゃることは良くわかる。
何か良いアイデアはないか?
あっあれならどうだろうう。
「ユーリスタ様、先程の話しで、いくつか質問させて下さい。」
「どうぞ。」
「先程、お見合い写真を送ってくるみなさんの大半が、本気でわたしやリズさんと婚姻できるとは考えていないということでしたね。」
「そうね。一部の馬鹿は除いてね。」
「それであれば、そもそも金貨10枚を見栄で出せるような家の子弟が2000人も独身な訳ですね。」
「そうね、実際には何枚も同じ写真を送ってくる馬鹿もいるし、あなたのところには、子供の写真も含まれているでしょう。
でも、それを除いても1500人以上はいるということね。」
「それであれば、婚活パーティーをしませんか?」
「婚活パーティー?」
「婚姻活動の略で、真剣に婚姻を考える成人同士に出会いの場を与えるパーティーですね。」
「それは舞踏会とは違うの?」
「舞踏会は、親同士の思惑や派閥、爵位なんかで分類されてしまいます。
婚活パーティーは、カトウ運輸が開催します。
そうですね。写真を撮って頂いた方を招待致しましょう。
商会のパーティーですから派閥も、爵位も関係ありません。
広く気軽に相手探しができるのではないでしょうか。」
「まぁそうね。カトウ運輸であれば、ちょっかいを掛けようとするものもいないだろうし。
上手くいけば、派閥を解体できるかもしれないわ。」
ユーリスタ様、目が怖い。
「このパーティーをきっかけに婚姻が成立した場合、カトウ運輸からお2人の写真をプレゼントさせて頂く等の特典も考えてみます。」
「2人で写真ですか。
それは素晴らしいプレゼントになりそうですね。
是非やりましょう。
わたしは、お茶会を通して、みなさんに説明しておくわ。
マサル様は、開催準備をお願いね。
パーティー会場はどこにしましょうか?……」
こうして苦し紛れに考えた婚活パーティーは、カトウ運輸王都物流センターにて、実施されることとなった。
<<ヤング視点>>
婚活パーティー、結果報告です。
第1回カトウ運輸主催婚活パーティー
参加者 男1000人、女1000人
カップル成立300組。
内半年以内の婚姻100組。
内派閥をまたがる婚姻60組。
大盛況でした。
今回カップルになれなかった方々の写真は、お預かりして次回の開催に使わせて頂きます。
意外にも派閥を跨って婚姻された親御さんから、たくさんお礼を言われました。
あと、ネクター王からもお礼と褒美が送られてきました。
公には言えないそうですが、派閥の弱体化に貢献したことによるものです。
多くの方からの要望で、第2回以降の開催も決定しており、写真館は大にぎわいです。
お買い上げありがとうございます。
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