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アシオ・シティを開発
皆んなでムーン大陸に転移しよう
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さあ、大変なことになったぞ。
今回の撃退でサナキスも必死になってくるだろうし、転移を急がなくちゃ。
俺はムーン大陸に転移する。
次の瞬間、目の前にオシンさんがいた。
「えっ、ヒ、ヒロシさん!
ど、どうしたんですか?」
「オシンさん久しぶりです。」
「久しぶりってほどでもないですけど。」
「ああ、そうでしたね。たしかこっちの時間の進み方は向こうの80分の1くらいでしたね。
ところでクルステさんはおられますか?」
「執務室におられると思いますが。」
「分かりました。行ってみます。」
俺は奥の扉を抜けてクルステさんの執務室に向かった。
コンコン
「はいどうぞ。おや、ヒロシ君。どうした?」
俺は挨拶もそこそこに向こう側の世界で今起こっている事態を説明した。
「分かった。是非協力させてもらおうと思う。
しかし、土地がこれだけでは少な過ぎないか?」
「クルステさん。今のムーン大陸は恐らく向こう側と時間の進み方がかなりズレています。
たぶん向こうの80分の1ほどのスピードです。
だから、今この島を囲む海の時間だけを戻していけば、徐々に海面が上がっていくと思うんです。」
元々ムーン大陸は向こうの世界にあった。
何かの原因で時空がずれて平行世界みたいになったんだとしたら、時空のズレの前は向こう側と同じく時間の進みが80倍速くらいになるはずだ。
そしてここで見た神殿の劣化具合から考えて、ズレが起こったのはそんなに昔じゃないと思う。
俺は時間操作を使って、島の周囲の時間を遡らせる。
1秒で1年、80倍速だから1秒で80年か。
2分ちょいで1万年遡った。
「これはすごいな。昔のムーン大陸が戻って来たようだ。」
窓から外を見たクルステさんが少し興奮気味だ。
残念ながら人々まで巻き戻して復活させることは出来なかったけど、土地や建物はほぼ復元したようだ。
「じゃあ、俺は向こうの皆んなを連れて来ますね。」
急いで転移でアシオ・シティに戻る。
「ヒロシ、準備させておいたよ。」
「ヒロシ君、ボルトー魔国、エレクトス王国、インディアナ神国、ジーポン王国には説明しておいた。
まもなく国民を数カ所に集めてくれると思うよ。」
実はムーン大陸に転移する前にミーアとシルベスタさんには話しておいたんだ。
ふたりはあっちこっちに手配して、逃げる用意をしてくれていたみたいだね。
俺の屋敷にある転移魔法陣からデニス王と王家の人々、その後に続いてジーポン王国のハリス王子とエレーヌ王太子妃、そして王族一同、最後にインディアナ神国のスペルさんとスマル様。
残念ながらスワリング共和国は話すら出来なかったってシルベスタさんが呆れていた。
「時間が無いですし、仕方がありません。
ミーア、先にここにいる人達を連れてクルステさんのところへ頼む。
クルステさんには話してあるから。
イリヤ、ミーアと協力して民の受け入れ体制を頼んだよ。」
「「分かった。(分かりました。)」」
俺は皆んなを転送する。
「さてと。一般の民達を転送しなきゃな。」
まずエレクトス王国。
国の真ん中辺りの高度1万メートル付近まで上がると、国全体が見える。
空に巨大な魔法陣を描いて起動。
眩いばかりの光が地上を覆い、すぐに消えた。
見た目はあまり変わらないが、たしかに人だけを転移させることが出来た。と思う……
はっきり言って分からん。
でも調べている時間は無い。
次はインディアナ神国。そしてジーポン王国。
ジーポン王国の上空を目指して飛んでいたら、空が真っ暗になってきたのだ。
稲光が見えたと思ったら、俺を襲ってきた。
サナキスの仕業だろう。
俺に腹を立てているんだ。
完全に理性を失っているようで、無茶苦茶な雷の落とし方だ。
いくつかは地上に落ちてしまった。
俺は収納をフル回転させて雷を収納していく。
そして魔法陣を描いていくのだが、雷で魔法陣を壊された。
何度か繰り返すがなかなか進まない。
早くしないとサナキスが冷静さを取り戻したら、地上は破壊されてしまう。
焦りもあり、収納の精度も落ちてきた。
せっかくミケツカミ様に魔力量を増やしもらったけど、残りがヤバくなってきたみたいだ。
俺は最後の手段として、自分を守る結界をやめて、描きかけの魔法陣に結界を使う。
結界に守られた魔法陣は上手く描き切った。
魔法陣を起動したところで、俺はサナキスの雷を受けて、意識を持っていかれた。
今回の撃退でサナキスも必死になってくるだろうし、転移を急がなくちゃ。
俺はムーン大陸に転移する。
次の瞬間、目の前にオシンさんがいた。
「えっ、ヒ、ヒロシさん!
ど、どうしたんですか?」
「オシンさん久しぶりです。」
「久しぶりってほどでもないですけど。」
「ああ、そうでしたね。たしかこっちの時間の進み方は向こうの80分の1くらいでしたね。
ところでクルステさんはおられますか?」
「執務室におられると思いますが。」
「分かりました。行ってみます。」
俺は奥の扉を抜けてクルステさんの執務室に向かった。
コンコン
「はいどうぞ。おや、ヒロシ君。どうした?」
俺は挨拶もそこそこに向こう側の世界で今起こっている事態を説明した。
「分かった。是非協力させてもらおうと思う。
しかし、土地がこれだけでは少な過ぎないか?」
「クルステさん。今のムーン大陸は恐らく向こう側と時間の進み方がかなりズレています。
たぶん向こうの80分の1ほどのスピードです。
だから、今この島を囲む海の時間だけを戻していけば、徐々に海面が上がっていくと思うんです。」
元々ムーン大陸は向こうの世界にあった。
何かの原因で時空がずれて平行世界みたいになったんだとしたら、時空のズレの前は向こう側と同じく時間の進みが80倍速くらいになるはずだ。
そしてここで見た神殿の劣化具合から考えて、ズレが起こったのはそんなに昔じゃないと思う。
俺は時間操作を使って、島の周囲の時間を遡らせる。
1秒で1年、80倍速だから1秒で80年か。
2分ちょいで1万年遡った。
「これはすごいな。昔のムーン大陸が戻って来たようだ。」
窓から外を見たクルステさんが少し興奮気味だ。
残念ながら人々まで巻き戻して復活させることは出来なかったけど、土地や建物はほぼ復元したようだ。
「じゃあ、俺は向こうの皆んなを連れて来ますね。」
急いで転移でアシオ・シティに戻る。
「ヒロシ、準備させておいたよ。」
「ヒロシ君、ボルトー魔国、エレクトス王国、インディアナ神国、ジーポン王国には説明しておいた。
まもなく国民を数カ所に集めてくれると思うよ。」
実はムーン大陸に転移する前にミーアとシルベスタさんには話しておいたんだ。
ふたりはあっちこっちに手配して、逃げる用意をしてくれていたみたいだね。
俺の屋敷にある転移魔法陣からデニス王と王家の人々、その後に続いてジーポン王国のハリス王子とエレーヌ王太子妃、そして王族一同、最後にインディアナ神国のスペルさんとスマル様。
残念ながらスワリング共和国は話すら出来なかったってシルベスタさんが呆れていた。
「時間が無いですし、仕方がありません。
ミーア、先にここにいる人達を連れてクルステさんのところへ頼む。
クルステさんには話してあるから。
イリヤ、ミーアと協力して民の受け入れ体制を頼んだよ。」
「「分かった。(分かりました。)」」
俺は皆んなを転送する。
「さてと。一般の民達を転送しなきゃな。」
まずエレクトス王国。
国の真ん中辺りの高度1万メートル付近まで上がると、国全体が見える。
空に巨大な魔法陣を描いて起動。
眩いばかりの光が地上を覆い、すぐに消えた。
見た目はあまり変わらないが、たしかに人だけを転移させることが出来た。と思う……
はっきり言って分からん。
でも調べている時間は無い。
次はインディアナ神国。そしてジーポン王国。
ジーポン王国の上空を目指して飛んでいたら、空が真っ暗になってきたのだ。
稲光が見えたと思ったら、俺を襲ってきた。
サナキスの仕業だろう。
俺に腹を立てているんだ。
完全に理性を失っているようで、無茶苦茶な雷の落とし方だ。
いくつかは地上に落ちてしまった。
俺は収納をフル回転させて雷を収納していく。
そして魔法陣を描いていくのだが、雷で魔法陣を壊された。
何度か繰り返すがなかなか進まない。
早くしないとサナキスが冷静さを取り戻したら、地上は破壊されてしまう。
焦りもあり、収納の精度も落ちてきた。
せっかくミケツカミ様に魔力量を増やしもらったけど、残りがヤバくなってきたみたいだ。
俺は最後の手段として、自分を守る結界をやめて、描きかけの魔法陣に結界を使う。
結界に守られた魔法陣は上手く描き切った。
魔法陣を起動したところで、俺はサナキスの雷を受けて、意識を持っていかれた。
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