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第九章:事業拡大
結婚式について
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「美哉ちゃんと橘香ちゃんとの結婚式はいつやるつもりだい?」
福乃があえて二人との結婚式の予定を尋ねる事で、宮坂家として美哉と橘香との結婚に対して含むところはないと意思表示をしてみせた。
「出来れば実家近くのお世話になっている神社で挙げたいけど……」
伊吹が後ろに控えている美子と京香を振り返る。
「伊吹様のご意向通りで結構です。式を挙げるどころか娶っていただけるだけでも過分な扱いですので、いつになろうと文句などあろうはずがございません」
美子が答え、京香と美哉と橘香が頷いてみせる。
伊吹としては、美哉と橘香との結婚式は絶対に外せないと考えている。
「それについてはまた改めて詰めようか。
ちなみにこの世界での結婚って、儀式としての結婚式以外に、事務的な手続きはあるの?
婚姻届とか」
伊吹の質問に対して、既婚者である福乃が答える。
「婚姻届は書く必要があるよ。一度に複数の妻と婚姻関係を結べる。
その際、第一と第二夫人は婚姻届とは別に母方三親等以内の血族に男兄弟がいる事を証明する手続きが必要になるね」
母方三親等以内の血族に男兄弟がいる事が、第一夫人と第二夫人になれる条件として法律で定められている。
理由としては、母方三親等以内の血族に男兄弟がいる女性の方が、より男子を産みやすいとされているからだ。
「いちいち書類を作成しないとダメなんですね。
マイナンバー制度があれば手続きを簡単に出来そうだけど」
「何だい? それは」
伊吹が福乃へマイナンバー制度について、それぞれ個人に対して番号を振り、その番号さえ入力すれば本籍や血縁関係が役所側で確認する事が出来ると教える。
「なるほどねぇ、なかなか便利そうだね。
一応知り合いに教えておくよ」
宮坂家ほどの名家であれば、身内に政治家の一人や二人は抱えているのだ。
「銀行口座と紐付けて収入の把握、運転免許証と健康保険証と紐付けて一本化、全国のコンビニで住民票や印鑑証明書などを発行出来るなど、色々と便利になりますよ。
まぁ、収入の把握ってのは自営業の方などには不人気になるかも知れませんが」
「そうかもね。まぁ私達は関係ないさ、男性名義の収入には課税されないからね」
「あぁ……」
改めて伊吹は『男にとって極めて都合の良い世界』であると実感する。
国から男性保護費を受け取り、収入に対する課税もない。妻は複数娶れる。良い事ずくめだ。
「そういえば、娘さん達との関係についてはどのように受け止めれば良いんですか?
まぁ、まだ手も触れていませんけど」
先ほど福乃から直接、自分の娘達も可愛がってほしいと言われたところだ。
また、夜の営みについての話題が出た際に、紫乃も翠も琥珀も、自ら進んでお役目を果たしたいと申し出ていた。
「気を悪くしないでほしいんだが、男性は結婚した第一夫人の親族と第二夫人の親族、そのほとんどを好きに出来るんだ。
男性が気に入りさえすれば、自由に寝室へ誘って良いのさ」
福乃があえて二人との結婚式の予定を尋ねる事で、宮坂家として美哉と橘香との結婚に対して含むところはないと意思表示をしてみせた。
「出来れば実家近くのお世話になっている神社で挙げたいけど……」
伊吹が後ろに控えている美子と京香を振り返る。
「伊吹様のご意向通りで結構です。式を挙げるどころか娶っていただけるだけでも過分な扱いですので、いつになろうと文句などあろうはずがございません」
美子が答え、京香と美哉と橘香が頷いてみせる。
伊吹としては、美哉と橘香との結婚式は絶対に外せないと考えている。
「それについてはまた改めて詰めようか。
ちなみにこの世界での結婚って、儀式としての結婚式以外に、事務的な手続きはあるの?
婚姻届とか」
伊吹の質問に対して、既婚者である福乃が答える。
「婚姻届は書く必要があるよ。一度に複数の妻と婚姻関係を結べる。
その際、第一と第二夫人は婚姻届とは別に母方三親等以内の血族に男兄弟がいる事を証明する手続きが必要になるね」
母方三親等以内の血族に男兄弟がいる事が、第一夫人と第二夫人になれる条件として法律で定められている。
理由としては、母方三親等以内の血族に男兄弟がいる女性の方が、より男子を産みやすいとされているからだ。
「いちいち書類を作成しないとダメなんですね。
マイナンバー制度があれば手続きを簡単に出来そうだけど」
「何だい? それは」
伊吹が福乃へマイナンバー制度について、それぞれ個人に対して番号を振り、その番号さえ入力すれば本籍や血縁関係が役所側で確認する事が出来ると教える。
「なるほどねぇ、なかなか便利そうだね。
一応知り合いに教えておくよ」
宮坂家ほどの名家であれば、身内に政治家の一人や二人は抱えているのだ。
「銀行口座と紐付けて収入の把握、運転免許証と健康保険証と紐付けて一本化、全国のコンビニで住民票や印鑑証明書などを発行出来るなど、色々と便利になりますよ。
まぁ、収入の把握ってのは自営業の方などには不人気になるかも知れませんが」
「そうかもね。まぁ私達は関係ないさ、男性名義の収入には課税されないからね」
「あぁ……」
改めて伊吹は『男にとって極めて都合の良い世界』であると実感する。
国から男性保護費を受け取り、収入に対する課税もない。妻は複数娶れる。良い事ずくめだ。
「そういえば、娘さん達との関係についてはどのように受け止めれば良いんですか?
まぁ、まだ手も触れていませんけど」
先ほど福乃から直接、自分の娘達も可愛がってほしいと言われたところだ。
また、夜の営みについての話題が出た際に、紫乃も翠も琥珀も、自ら進んでお役目を果たしたいと申し出ていた。
「気を悪くしないでほしいんだが、男性は結婚した第一夫人の親族と第二夫人の親族、そのほとんどを好きに出来るんだ。
男性が気に入りさえすれば、自由に寝室へ誘って良いのさ」
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