39 / 183
第二章
39: まさか、あんた一人で来たのか?逃走奴隷って勘違いされないか?
しおりを挟む
「こっちは?」
尻の窄まりを突くと、少し高めの喘ぎ声が上がった。
快楽の世界にどっぷりとアドリーを漬けるのはこれが一番効果がある。
「します?どうします?」
「……する。……やって」
「どんなに慣らしても痛いって言われるしなあ。した後は翌日は辛そうだし」
「いいからっ……やれって」
「許可もらいましたからね。忘れないでくださいね」
これは、足が痛む主のために使用人がするただの行為。
これは、使用人をこき使う主の命令。
互いに、建前を使ってようやく行為に入る。
バットゥータは、持ってきた小瓶を手繰り寄せ、逆さにする。
入っているのは、敏感な部分の摩擦を避けるための香油だ。
足を開かせ、双球と性器を持ち上げる。
その下に見える窄まりに、香油をかけた。
「食い物みたい」
足の間に潜り込んで、尖らせた舌の先で突き回して、その快楽から逃れようと踊る腰を掴んで、窄まりにようやく舌を這わせたらアドリーが完全に我を失った。
でも、ここからが長い。
バットゥータの指一本だって受け入れるのに、時間がかかる。
繋がるなんて、大抵、明け方近くだ。
また、間髪入れずに雷。
立て続けに、ドンドンドンドンッという音が。
いや、扉が叩かれたのか?
背後で音がする。
正体が無くなったアドリーの足の間から顔を上げると振り返るとまた。
「もしかして、館で何かあったのか?」
アドリーの身体を毛布で包んでから扉を空ける。
「うおっ」
エミルが言付けにやってきたのかと思いこんでいたので、予想外の客人の姿に、バットゥータは焦った。
ずぶ濡れの状態で人が立っていたのだ。
扉の桟の高さを越えているので、見えるのは口元だけ。目鼻は見えない。
長衣を着た身体から雨水が滴っていて、足元には水たまりができていた。
腰をかがめて顔を見せたのは、薬商の老人の元に居る名無しだ。
唇が動く。
『いい?』
指が部屋の内部を示した。
もう片方の手には、細い小瓶が握られている。
中に招き入れると、名無しが懐から紙を取り出した。
『僕の主に、君がやってきて、君の主用に香を買っていったことを伝えた。そしたら、
クローブの香油も持って行けって。お得意様だから。たぶん、君は持っているだろうけれど、これ、痛みを散らすように調合した特別なの物だから使ってみて』
バットゥータに聞かれることを予め、書いてきたようだ。
「まさか、あんた一人で来たのか?逃走奴隷って勘違いされないか?」
すると、今度は名無しは紙に文字を書いていく。
『近所の人が、見張りで付いてきていて、下で待っている。だから、あまり時間がない。あの人、どう?』
「普段よりしんどいみたいだけど」
名無しは、雨で濡れた手を数度払うと、横たわるアドリーを見て、急ぎ足で寝台まで行き額の髪をかきあげた。
「おい。その人はあんたの主じゃねえんだぞ。そういうのは、俺が」
だが名無しは、焦っているようでバットゥータの話を聞いていない。
せわしなく香炉を確認し、中身を窓を開けて捨てると、綺麗になった香炉台の隅に円を描くようにして香の粉を一筋の線になるよう撒いていく。そして、バットゥータが先ほど消したろうそくを部屋の隅から持ってきて、香炉の中のと取り替える。
新たに設置されたろうそくは小さめで、先ほどよりかなり火が香炉台から遠い。
材料は一切変えていないのに、先ほどより深い香りが立ち始めた。
尻の窄まりを突くと、少し高めの喘ぎ声が上がった。
快楽の世界にどっぷりとアドリーを漬けるのはこれが一番効果がある。
「します?どうします?」
「……する。……やって」
「どんなに慣らしても痛いって言われるしなあ。した後は翌日は辛そうだし」
「いいからっ……やれって」
「許可もらいましたからね。忘れないでくださいね」
これは、足が痛む主のために使用人がするただの行為。
これは、使用人をこき使う主の命令。
互いに、建前を使ってようやく行為に入る。
バットゥータは、持ってきた小瓶を手繰り寄せ、逆さにする。
入っているのは、敏感な部分の摩擦を避けるための香油だ。
足を開かせ、双球と性器を持ち上げる。
その下に見える窄まりに、香油をかけた。
「食い物みたい」
足の間に潜り込んで、尖らせた舌の先で突き回して、その快楽から逃れようと踊る腰を掴んで、窄まりにようやく舌を這わせたらアドリーが完全に我を失った。
でも、ここからが長い。
バットゥータの指一本だって受け入れるのに、時間がかかる。
繋がるなんて、大抵、明け方近くだ。
また、間髪入れずに雷。
立て続けに、ドンドンドンドンッという音が。
いや、扉が叩かれたのか?
背後で音がする。
正体が無くなったアドリーの足の間から顔を上げると振り返るとまた。
「もしかして、館で何かあったのか?」
アドリーの身体を毛布で包んでから扉を空ける。
「うおっ」
エミルが言付けにやってきたのかと思いこんでいたので、予想外の客人の姿に、バットゥータは焦った。
ずぶ濡れの状態で人が立っていたのだ。
扉の桟の高さを越えているので、見えるのは口元だけ。目鼻は見えない。
長衣を着た身体から雨水が滴っていて、足元には水たまりができていた。
腰をかがめて顔を見せたのは、薬商の老人の元に居る名無しだ。
唇が動く。
『いい?』
指が部屋の内部を示した。
もう片方の手には、細い小瓶が握られている。
中に招き入れると、名無しが懐から紙を取り出した。
『僕の主に、君がやってきて、君の主用に香を買っていったことを伝えた。そしたら、
クローブの香油も持って行けって。お得意様だから。たぶん、君は持っているだろうけれど、これ、痛みを散らすように調合した特別なの物だから使ってみて』
バットゥータに聞かれることを予め、書いてきたようだ。
「まさか、あんた一人で来たのか?逃走奴隷って勘違いされないか?」
すると、今度は名無しは紙に文字を書いていく。
『近所の人が、見張りで付いてきていて、下で待っている。だから、あまり時間がない。あの人、どう?』
「普段よりしんどいみたいだけど」
名無しは、雨で濡れた手を数度払うと、横たわるアドリーを見て、急ぎ足で寝台まで行き額の髪をかきあげた。
「おい。その人はあんたの主じゃねえんだぞ。そういうのは、俺が」
だが名無しは、焦っているようでバットゥータの話を聞いていない。
せわしなく香炉を確認し、中身を窓を開けて捨てると、綺麗になった香炉台の隅に円を描くようにして香の粉を一筋の線になるよう撒いていく。そして、バットゥータが先ほど消したろうそくを部屋の隅から持ってきて、香炉の中のと取り替える。
新たに設置されたろうそくは小さめで、先ほどよりかなり火が香炉台から遠い。
材料は一切変えていないのに、先ほどより深い香りが立ち始めた。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
身体検査が恥ずかしすぎる
Sion ショタもの書きさん
BL
桜の咲く季節。4月となり、陽物男子中学校は盛大な入学式を行った。俺はクラスの振り分けも終わり、このまま何事もなく学校生活が始まるのだと思っていた。
しかし入学式の一週間後、この学校では新入生の身体検査を行う。内容はとてもじゃないけど言うことはできない。俺はその検査で、とんでもない目にあった。
※注意:エロです
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
先生を誰が先に孕ませるかゲーム
及川雨音
BL
複数ショタ×おっぱい有りマッチョ両性具有先生総受け
おっぱいとおしりがデカいむちむちエロボディー!
強姦凌辱調教洗脳脅迫誘導だけど愛があるから大丈夫!
ヤンデレ気味なショタたちに毎日日替わりで犯されます!
【書いていくうちに注意事項変わりますので、確認してからお読みいただくよう、お願い致します】
*先生の肉体は淫乱なのですぐ従順になります。
*淫語強要されます。
*複数プレイ多め、基本は一対一です。ギャラリーがいるのはプレイの一環です。ある意味チームプレイです。
*詳しい女性器・生理描写が有ります。
*ゴミを漁る、トイレ盗撮、ハッキングなど犯罪とストーカー行為をナチュラルにしています。
*相手により小スカ、飲尿、おもらし、強制放尿有ります。
*相手により赤ちゃんプレイ、授乳プレイ有ります。
*パイズリ有り。
*オモチャ、拘束器具、クスコ、尿道カテーテル、緊縛、口枷、吸引機、貞操帯もどき使います。
*相手によりフィストファック有ります。
*集団ぶっかけ有り。
*ごく一般的な行動でも攻めにとってはNTRだと感じるシーン有ります。
*二穴責め有り
*金玉舐め有り
*潮吹き有り
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる